2126話 麺祭り!
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捕らえた3人をそのまま抱っこして、食堂へ向かう。シンラたちからは見えていないだろうが、妻たちも何人か着いてきているので、渡そうかとも考えたが、娘たちがそこまで嫌がっていないので、そのまま連れていくことにした。
少し悩んだ俺の姿を見て、後ろから妻たちの笑い声が聞こえる。笑うな笑うな! 笑ってる理由が分かるだけに、めっちゃむかつくから止めれ!
シンラが肩車をしてほしいということで、首にセットするとやっぱり、プラムとシオンがシンラの隣に行きたがるので、ダブルバイセップスのようにして、プラムとシオンがシンラの横に座れるようにする。
だから、後ろでクスクス笑うなっての。
そういえば、ミーシャたちはこんな風にしたことなかったな。あの子たちは、1人を肩車して残り2人は腕だったもんな。あれはあれで大変だったけど、これの方が正直辛いな。腕をあげた状態でいないといけないのが、特にしんどい。
それも食堂までなので、我慢をすればいいだけだな。
食堂に着けば3人は俺の体から降りて、食堂からキッチンの見えるカウンターのような所に移動して、今日の夕食が何か見ているようだな。匂いからして、和風だな。醤油が使われているので、そう感じるのだろう。
あれ? ちょっと中華風な匂いもしているな。他にもイタリアっぽい匂いもしているな。どういうことだ?
気になったので、俺もシンラたちの後ろからのぞいてみることにした。
なんてことは無い、全部の料理を作っていて、その中で一番醤油の匂いが一番強かっただけだった。どうやら、夕食は麵祭りだな。なんというか、最近突発的な祭りが多いな。
日本の麵と言えば、うどん、そば、そうめん、ラーメンだな。ベトナムのフォーもあるな。中華麺……? ラーメンと何が違うんだっけ? 他にもかた焼きそばまであるな。パスタは、両手分では足りない位の数があるな。
俺の知らない麺類もあるな……あれってなんだ? うどんとしてみると少し平べったい? なんか見た覚えがあるけど、食べたことは無いから……ご当地麵的な何かか?
俺が何か分からなかったのは、じゃじゃ麺らしい。盛岡のご当地麺だった。あれ? 奥で作っているのは、沖縄そばだな、ソーキも奥で作っているみたいだな。ここで見ていて気付いたが、濃厚な匂いがしている。
いや~、すげえなこれ。1口ずつ食べても、全種類食べられるのってシュリくらいだろうな。俺でも半数くらいを食べれたら良い方かもな。
今日の器は、わんこそばのように小さなものをいくつも準備して、希望に合ったものを貰っていく形らしい。なんというか、ガッツリ食べたい気もするが、色々食べたい自分もいる……
席に着いた俺は悩む。汁を飲まないでラーメンを食べるとしたら、おそらく3杯くらいだろうな。無理すれば4~5杯は食べれるが、そこまでする必要はないから、ほどほどに食べる予定だが……何を食べよう。
半分食べるとして、6杯分か……一番好きなとんこつは外せないとして、1杯目は軽く食べれるフォーにしよう。2杯目は、パスタでクリーム系のコッテリ、3杯目はソーキそば、4杯目にとんこつラーメン、5杯目は焼きうどん、最後は……蕎麦で行こう!
食べる物が決まったので、俺はブラウニーたちに注文する。子どもたちも、好きな物を思い思いたのんでいる。
俺とシュリ以外は、小さめのお椀で食べているな。俺でも少し大きな器だが、シュリだけは当たり前のように、1人前の量をしっかりと食べている。
俺より1杯の食べるスピードが速い。倍以上の速度で食べているということだろう。美味しそうに食べているので、ほっこりするな。
自分の好きな物を頼んでいるはずなのに、なんでプラムとシオンはシンラの器を狙うのかね。本当に意味が分からんな。
ミーシャたちは、別々の物を食べて、美味しかった物を報告しあっている。妻たちも同じように、自分の好みの麺類をみんなで話し合っているな。
そう言えば、俺たちしかいないけど……治療師とその子どもたちは?
どうも、一緒に食べるのは土木組までで、たまに一緒に食べることがあっても、常に一緒ということは無いらしい。どこで食べているかと思ったら、治療師たちのエリアで集まれる部屋を作っているので、そこで食べているらしい。
広く作ったと言っても、俺たちが全員入れば、いっぱいいっぱいだから、分けて食べているらしいな。治療師たちも子どもたちも気を使わないで済むので、そっちの方がいいみたいだな。
夕食後に話をしていると、土木組の橋が完成したようだ。時間がかかったように感じたが、丁寧に作ることで学べるものをしっかりと学べるように、注意を払って教えたとリンドが言っていた。
明日は、橋のお披露目があるので、午前中に庁舎での仕事を終わらせて、午後は橋を見るように予定が組まれた。土木組は明日の午前中は、最終確認のために橋の点検をするんだとさ。
シンラたちは、部屋の隅でスライムたちに埋もれて半分寝ているな。ミーシャたちはその近くで、スライムを背もたれに本を読んでいるな。
なんか眠くなってきたけど、お風呂に入ってから寝ないとな。今日は、激しい運動をしたわけじゃないから、汗はかいていないけど、やっぱりさっぱりしたい気持ちはある。先に入るけど、いいかな?
問題ないということで、一足先にお風呂に入ってくるわ。
……って、俺より先にスライムたちが入っていた。本当にこいつらは神出鬼没だな。数が多いだけに、どこにでもいるだけなんだけどな。
体を洗いお風呂に浸かるが、その前に一悶着……スライムたちがぎっちり入っていて隙間が無かったので、発掘してお風呂に浸かっている。
眠気が限界に到達しそうなので、早めに部屋へ戻ろう……ダマよ、ちょっと引っ張っていってくれ……
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