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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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2122/2519

2122話 精霊たちの意外な事実

アクセスありがとうございます。

「ちょっと召喚してもらいたいものがあるんだけど、お願いしていいかしら?」


 ん? バザールがいるのにか?


「バザールに確認したら召喚できなかったから、ちょっとシュウにお願いしたくてね」


 っと俺の考えを、さらっと読むな。


「そう言われても、読みやすい顔するのがいけないと思うわ。で、召喚してもらいたいモノなんだけど、出来れば火の中級精霊と木の下級精霊の木霊なんだけど、いいかな?」


「バザールは、何で召喚できないんだ? それと、別に構わないんだけど、一応理由を聞かせてもらえるか?」


「某でござるが、もともと精霊系は召喚できなかったでござる。ダンマスのLvは良く分からないでござるが、召喚できるモノが増えても精霊は増えなかったでござる。ダンマスによっても、召喚できるモノがかわるでござるから、それの範囲内でござろう」


 むむむっ? ダンマスによって、召喚できるモノが違うのは理解していたつもりだけど、精霊とかはだれでも召喚できると思ってたわ。四大精霊も普通に召喚できたしな。上級精霊は1人しか召喚できなかったから、もしかしてハクやニコと同じ、ユニーク系だったのかね?


 ただ単に、もともとの制限で世界に1人だけって可能性があったから、ユニークとは考えてなかったわ。


「私の方はなんだけど、私が欲しいというよりは私たちが欲しいって感じで、工房に入ってもらいたいのよね。鍛冶するには、やっぱり火精霊がほしいんだよね。後、バザールの所で、私が作った薬草の実験とかしたくて、手伝ってくれる木の精霊が欲しいのよ」


 なるほど。別に問題なさそうだから、召喚してもいいぞ。でも、ドリアードじゃなくていいのか?


「あの子たちは、自由意志が強いから、縛り付ける形になるのは気が引けるのよね。それに対して下級精霊は、与えられた仕事を喜んでしてくれるから、お願いしやすいのよね」


「ん? じゃぁ、火の中級精霊は、縛り付けてもいいのか?」


「そうじゃないわよ。あなたの上級の火精霊も、常に炉の中にいるわけじゃないでしょ? ガルドなんか、良くディストピアの街を移動してるからね。精霊たちは気にった炉を宿りに決めると、効果を発揮してくれるようになるんだよ」


 おや? ここにきて新事実発覚。確かに炉にいることは少ないけど、カエデが鍛冶仕事するときは、てっきり近くにいるもんだと思ってたわ。


 木霊もただ仕事をお願いして縛り付けるのではなく、木霊の望むようにバザールが環境を整えるらしい。中級精霊ならともかく、下級精霊は話せないんじゃなかったっけ? バザールの特殊能力か?


 そんなことを考えたが、木霊とコミュニケーションの取れるドリアードが、たくさんいるんだから協力してもらい、環境を整えるくらい簡単にできると言われた。


 これは忘れていたけど、同系統の精霊は完璧ではないけど、ある程度コミュニケーションを取ることが可能なのだ。ディストピアで自由に過ごしている精霊たちも、四大精霊たちが中心となって、コミュニティーを作って情報交換しているって話だったわ。


 綾乃にお願いされたように、火の中級精霊と木の下級精霊を召喚して、綾乃に預ける。不当な扱いを受けたら、誰でもいいから先輩の精霊に助けを求めるんだぞ。


 不当に扱き使われることは無いと思うが、忘れられてしまって……みたいなことは、綾乃だからありそうだしな。ちなみに俺も忘れるけど、配下が優秀なのでそこらへんはしっかり管理してもらっている。


 それに四大精霊たちには、ほぼ制限なしに召喚許可とDPを与えているので、事後報告してもらっているだけだ。


 確か……ブラウニーが増え始めた時に、召喚して知識を付与することができたので、一人ひとりやっていたのだが、バラバラにくるし数が多かったので、権限を与えてできるようにしたのがきっかけだったかな。


 そのせいで誰がどれだけいるのか、俺にも把握できていない。ブラウニーの管理は、シルキーたちに任せているので聞けば分かるし、他の精霊たちは四大精霊が中心にまとめてくれているので、こちらも聞けば答えてもらえる。


 下手に干渉するよりは、任せてしまった方が楽だし、精霊たちのためになるので、直接お願いされた時だけ話を聞いて対応している形だな。でも、ドリアードとスプリガンの皆さんには、かなりお世話になっているので、俺から聞くこともあるかな。


 バザールと綾乃は戻ってしまったので、1人で作業を始める。


 残りは、3・4階分を作るだけなので、そう時間はかからないだろう。一番作りやすい、外壁を作ってはめ込んでいく方法でサクサクと部屋を作っていく。簡単な間取りとキッチンとお風呂までは作れるが、家具なんかも必要になってくるので、それは明日誰かに協力してもらってかな?


 えっちらおっちら作業をしていると、背後で何やら音がする。妻たちなら、こんな風にコソコソしないだろうし、気配のサイズが小さい。ということは体が小さいということだ。


 上の子たちは、コソコソするようなことはほとんどないので、おそらくは家を探検している下の子たちだろう。ここに何しに来たのかは知らないが……作っている場所にいなければ危険もないし、そのまま放置することに決めた。


 近くにはスライムたちがいるし、危険があれば守ってくれるだろう。あんな柔らかそうな体をして、普通に数トンの重さにも耐えるからな、あいつら。


 ん~、修正してみたけど、やっぱり少しだけズレがあるな……今まで気にしたこと無かったけど、上物を作る時ってかなり難しいんだな。地下掘る方は、簡単なんだけどな。ない物を作りながら成形して組み立てていくから、魔法で地下を掘る方が数倍簡単に行うことができる感じなんだろうな。


 それなら、建物の大きさを決めて、巨大な石を作って掘るようにした方が楽かね?


 そう考えてみたが、それだけ大きな物を作るのは、俺でもしんどいな。メテオの時は、質量があって落ちるまでバラバラにならなければよかっただけだから、気にすることは無かったけど、くり抜いて建物にするなら、均一な硬さじゃないとダメだろうな。


 DP山を作ってからくり抜くのなら、建物建てても変わらないし、結局は地道な努力と反復による精度の向上かね。


 3階を途中まで作ったところで、シンラたちが動き出した。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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