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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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2111/2519

2111話 ミリーたちとの一時

アクセスありがとうございます。

 あ、流れ星もあるのか……この世界の人って、流れ星の事を何て呼んでるんだろうか?


 ふと疑問に思った。あれが創造神の悪戯だったりしてな。そう思うと、また笑ってしまった。


 そんな俺の様子を見つけた、天ぷらで日本酒を飲んでいたミリー、カエデ、リンドの3人が声をかけてきた。何を笑っているのか気になったのか、色々なことを聞かれてしまった。


 笑っていた理由を離すと、3人も一緒にケラケラと笑っていた。


「でもさ、シュウの言う通り、星の事なんて考えたこと無かったよね。そもそも、地球のように星っていう概念の言葉がなかったよね。流れ星に至っては、神の涙とか言われてなかったっけ?」


「何て呼んでたかしら? 流れ星がしっくりきすぎて、昔に何て呼んでいたか分からないわ」


「私は、シュウ以外にも、地球生まれの人にあったことあるから、大分昔に流れ星って知ったわ」


 ふむふむ、リンドは長く生きているだけあって、2人の知らないことも知ってたんだな。


 そんなことを考えていると、頭をはたかれた。


「女の子は、いつまでたっても乙女なんだから、歳の事を考えちゃいけないのよ」


 見た目は幼女だけど、実際は違うからな……っと危ない。リンドに睨まれたので、慌てて目を逸らして危機を回避する。見た目に騙されてはいけないという、典型的な例だろう。


 この世界限定の話ではあるんだけどね。日本でここまで極端な事例はまずないな。そもそも、人間の寿命の限界を遥かに超え……いえ、何でもありませんので、その拳をしまってください。今日も可愛いよ!


 ちょっとしたアクシデントはあったが、3人と楽しく話していると、ミーシャたちがお風呂から上がって来て、ホカホカした体で抱き着いてきた。


「この子たちは、本当にあなたの事が好きよね。あなたの心配しているような、父親を嫌うような子はほとんどいなかったけど、ここまで子どもに好かれる父親は、あまり見たことがないわよ。みんなも、お父さんの事、好きだよね?」


 ミリーが何気なく娘たちに、俺にとって重要なことを聞いてしまった。


 そうすると、3人が顔を見合わせて、にっこりと笑った。


「「「ううん、違うよ!」」」


 俺は目を見開いて、硬直してしまう。ミリー、カエデ、リンドは、微笑ましそうにその姿を見ている。まてまて、違うよって言ってるのに、何でそんなに微笑ましそうなの?


「「「好きなんじゃなくて、大好きなんだよ!」」」


 ということだったらしい。妻たちが微笑ましそうな表情をしてたのは、何度もこのやり取りを子どもとしていたからだと、ケラケラと笑いながら教えてくれた。娘たちも陽気な空気に、つられて笑い始める。


 本当に、可愛い子たちだな!


 よしよしと撫でていると、突き刺さるような視線を感じて、その方向を見ると……シンラたちがスライムに乗りながら隠れているような仕草で、こちらを見ていた。


 シンラはともかくプラムとシオンは、俺の事を嫌ってはいないだろうけど、除け者にしたりシンラに近寄らせないように、協力して俺の事を攻撃するよな? それなのに、その視線を俺に向けるのは、どうなんだ?


 と思っていたら、俺の考えが分かっているのか、全力で首を横に振るプラムとシオン……そこまで全力で拒否するなし!


 ゆっくりと近付いて来たシンラたちに、ミーシャたちが声をかける。何かなと思ったが、プラムとシオンに何で首を振っていたのか聞いていた。ミーシャたちは、首を振った理由を分かっていなかったようで、急に首を振った事に疑問を覚えたみたいだ。


 俺の傷を深くえぐるような事を聞かないでほしい……


 プラムとシオンの答えは、こうだ。


 俺が変なことを考えてたから首を振っただけ、だとの事。別に俺のことは嫌いじゃないようだ。だけど、シンラに近付くな! だってさ……


 シンラもお前たちも、俺の子どもなんだけどな。君たちに近付くのはいいのか? お姉ちゃんたちみたいに、撫で繰り回されるのは嫌だってさ。俺って、そんなにミーシャたちを撫で繰り回してるかな?


「シュウ君から近付いて撫でることは減ったけど、抱き着いてきたりしたときは、撫で回していると言ってもいいかもしれないわね。娘たちが嬉しそうにしているからいいと思うわよ」


 ミリーの意見に賛同しているのか、カエデもリンドも頷いていた。


 シンラを俺から守るように、2人で前に出てガードしてくるが……後ろのシンラは、俺には関係ないと言わんばかりに、後からついてきた母親に顔を向け、手を振っている。


 お前さんは何がしたいんだ? さっきは、俺にジト目になりながら視線でこっちを見てたのにな。


 ミーシャたちが離れて、手が寂しく感じる。あ~、撫で繰り回しているから、不意にいなくなると手が寂しく感じるのか。自覚をすると、なんとなく恥ずかしく感じるな。


 さて、お風呂に入りますかね。


 ミリーたちはお酒を飲んでいたので、まだお風呂に入っていなかったため、一緒にお風呂に入ることになった。


 いちいち、妻たちとお風呂に入るのに反応はしなくなったが、それでも妻たちが美人なのには変わりがない。どうしても、視線がエッチな場所へ向かってしまう。


 その視線を理解してか、妻たちが距離を詰めてくる……嬉しいんだけどさ、そういうのはベッドの上だけにしよう。俺をからかうためにやっているのは分かるが、ちょっと恥ずかしいからやめてくれないかな。


 後さ、お酒飲んだ後のサウナは体に良くないから、止めた方がいいと思うぞ。アルコール分解に水分を使うから、水分不足になりやすいのに、サウナで汗をかいたら危ないぞ。いくら寿命を延ばしても、不死ではないんだけどな。


 魔法でも、水分不足は治せないけど、アルコールは毒として認識できるので、いざとなれば回復魔法で和らげることができるんだよな……そもそも、カエデとリンドはドワーフなので、何故かアルコールに強いんだよな。ミリーはそれを分かっているので、無駄に付き合って飲むことをしないんだよな。


 そんなこんなで、何回も言っているのに、まったく効果のない注意と言ったところだな。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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