2109話 暇潰し
アクセスありがとうございます。
バザールとそれなりに話していたが、時間的にはまだオヤツを過ぎたところだな。時計を見ていなくても、ブラウニーたちが運んでくれたので、ダマたちと一緒にオヤツを食べている。蕎麦は夕飯の1時間ほど前から作り始めるとのことで、17時頃には戻ってきてほしいとのこと。
18時30分からが、うちの夕食の時間だ。この食事の時間は、子どもたちに合わせているので、大人な俺たちには気持ち早いかな? オヤツもしっかりと食べるているので、20時くらいにお腹が減るかな?
俺たちは、ブラウニーたちが軽食を準備していてくれるので、小腹が空いたら自由に食べれるので、夕食が早くても気にしなかったりするんだけどね。それに、夕食の時間が長くなるような、宴会に近い食事会みたいなことも多かったりする。
後2時間ほどは暇なんだよな。何するかな……
橋は見に行けないし、子どもたちは運動してから昼寝して、おやつを食べ、午後の余っている時間は、勉強をするとのことで、今は妻の誰かが教えているだろう。途中で行くと、邪魔するなと怒られるので(体験済み)、大人しくしているのが吉だろう。
となると……することが無くなるな。余計なことをして怒られるのは、心に響くものがあるので、余計なことをしないように……人の邪魔にならず、怒られないようなことは無いのだろうか?
『何もせずに、のんびりと過ごすという選択肢は、ないのですか?』
ダマに聞かれるが、2時間も何もしてないと寝そうなので、寝るのはどうかと思ってな……困ったもんだ。
ダマを転がして、お腹を撫でながら悩む。
しばらくすると、シエルが大きな歯ブラシのような物を加えて、俺にすり寄ってきた。これで甲羅をキレイにしてくれってことだな。こっちに来てしっかりと働いてくれているから、すり寄ってこなくても、言ってくれれば綺麗にしてやるぞ。
朱雀のグレンと青龍のレオは、どうやってスキンシップを取るべきか。グレンに関しては、物理的な羽毛のような物は無く、炎が具現化したような羽毛が体をおおっている。レオは……蛇のような鱗はあるけど、自分で体を擦り付けて満足しているので、俺の手伝いはいらないな。
少しは時間を潰せたが、予定の時間まではまだまだある……
水堀……魚はまだいないから、釣りは出来ないな。釣りは出来て魚も捌けるのだが、奥まで飲み込んでしまった釣り針を取るのが苦手なんだよな。
『どっちにしろ、釣りはダメですね。本当に変な人ですね。捌けるのに口の中から針を取るのが苦手って……なかなかの変わりものですね』
うるさい! だまらっしゃい!
デコピンでダマに応戦すると、器用に両手を使い大げさにおでこを押さえ、転げまわっている。そういえば、子どもたちも同じようなリアクションを取っていた気がするな。ただのデコピンでそこまで痛がるなよ。
……することが無くなった。
『諦めて少し寝ましょう』
ダマが誘惑してきたが、さすがにこの時間からは寝れないっての。今寝たら、起こされるか18時過ぎに目が覚めるだろうな。そんなことしたら、ミーシャたちだけでなく、ブラウニーたちにも怒られてしまうから、それは本当に勘弁してもらいたい。
ショートスリーパーっているっていうけど、30分とか15分寝て起きるんだってね。そんなに短かったら、俺は死んでしまうのだが。羨ましいとは思うけど、ゆっくり寝たい派だからな。
しょうがないから、土魔法で遊ぶか。
作り出した土を崩しては形を整えて、崩しては形を整えてを繰り返す。繰り返している理由は、キメを細かくしている。
魔法で作ってもキメの細かいものを作ることは出来なくて、作った土や採ってきた土や岩を、魔法で細かくして更にまとめてからまた崩す、という作業をすると、粘土のようなものが作れるのだ。
その粘土のようなものを、形を整えて行く。
『主殿、何をしているんですか?』
手足を横に広げて地面に寝てこっちを見ているダマが、俺に質問をしてきた。
「何て言うのかな? 人形でいいのかな。2頭身のデフォルメみたいな奴だな。俺は置いてないけど、妻たちの何人かはフィギアを持ってるだろ? あれの顔が大きくて、可愛くしたような奴だな」
俺の説明では分からなかったみたいで、首をかしげている。
言葉で説明しても分かってもらえないので、実際に作ってみた。
分かりやすくミーシャの2頭身人形を作って見せた。金属も混ぜて作って、魔法で乾燥と素焼きを終わらせて、薬液を塗ってまた焼いていく。
作り始めて15分。粘土を作るのに5分かかっているので、合わせて20分ってところだな。
相変わらず、魔法って出鱈目だよな。出来ないこともそれなりにあるけど、出来ることを突き詰めると、こんなことが簡単に出来るからな。
ミーシャのを作ったのに他の子たちのがないと、大変なことになるので、子どもたち全員分の2頭身人形を急いで作った。急いでいても、丁寧に作っているので、ギリギリの時間になってしまった。
少し時間に遅れてしまい、ミーシャたちに怒られるが、7人分の人形を見せてあげると、機嫌がなおったのかニコニコになってくれた。
どうやら、蕎麦の実をひくところから始めるようだ。
ナンチャラクッキングみたいに、ひいた後の蕎麦を用意しているので、子どもたちに体験をさせるために蕎麦をひくようだな。
メインは、上の子たち4人なのだが、姉たちの真似をしたい年頃の下の子たち3人が乱入してきたので、楽しそうに石臼を回している。
そういえば、蕎麦って大きく分けると、3種類あるんだね。知らなかったわ。
一番粉、二番粉、三番粉って言って、一番は実の中心側を粉にしたもので、喉越しがいいらしい。三番が外側で皮に近い部分を粉にしたもので、蕎麦の香りが強いらしい。二番は、ちょうど中間にあたるものらしい。
一番粉は、たんぱく質が少なく、一番蕎麦を打ちにくいんだってさ。一番は、俺たちが思っているような蕎麦の色をしていなってさ。基本は、二番粉に一番粉や三番粉を混ぜて使うらしい。
うん、わからん。
粉のことは、ブラウニーたちに任せる!
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
ブクマや評価をしていただけると幸いです。
これからもよろしくお願いします。




