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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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2103/2519

2103話 楽しそうな雰囲気に不満を持つ

アクセスありがとうございます。

 盛大にやらかしてしまった俺は、まず妻たちと情報共有をして、謝ることにした。本当はこんなに苦労しなくても良かったのだが、意志疎通を図っていなかったから、こんな盆ミスをしてしまったことを謝る。


 妻たちは、大半が呆れ顔になってしまった。


 みんなは、分かっていて今回の橋を作ったり、エリアを分けていたと思っていたようだ。


 土木組の訓練になったから、今回は問題はなかったけど、緊急の時にこういったことがあると困るので、しっかりと意志疎通を行うことに決まった。


 俺は、妻たちに何度も確認をとることで、考え違いをしていないか、思い込みがないかを確認する事にした。妻たちは疑問に思ったことは、その都度聞いていくことになった。


 こういった確認をしなくなってきたから、ちょっとしたすれ違いが起きてしまうようになってきたのだ。


 俺たちは、夫婦仲は悪くないから問題ないけど、日本ではこういったすれ違いが、離婚に発展するケースもあるって聞いたことが……俺は大丈夫だよな?


 DPで何でも召喚できるし、街をいくつも所有していて、商会も所有しているから、甲斐性はめちゃくちゃあると思ってるけど、妻たちって全員が稼ぐのには困らない能力を持ってるんだよな……


 俺がいなくても、生活することは問題ない……あれ? これって非常に拙いのでは? 何かあった時のために、いろんな技術や知識を詰め込んだけど、自分で首を絞めているんじゃないか?


「また変なこと考えてるわよ。私たちが、シュウの傍からいなくなることなんてないわよ。いろんな理由があるけど、一番はシュウの事がみんな好きなんだよ。誇張なしにあなたが大切なんだよ」


 カエデが隣に座って慰めてくれるが、その慰めがしみる……こういう時に嘘を言うことはないけど、なんかね、心に刺さるものがね。


 時々、こうやって面倒な状態になるので、妻たちの対応は慣れたものだ。


 いつの間にか子どもたちを連れてきて、俺に話しかけるように促している。


 子どもたちの前で落ち込む事はあっても、面倒な状態でいることは出来ないので、無理にでも立ち直る必要があるのだ。一度その様子を見せてしまい、ミーシャたちにかなり心配をさせてしまったので、それから気を付けている。


 妻たちもそれが分かっているので、面倒になりそうなときはミーシャたちをすぐに呼んでくるんだよね。こんなことに娘たちを使うのは良くないと思うけど、妻たち的には俺がダウナー状態に入っている方が良くないと思っているので、協力してもらっているようだな。


 娘たちの素直な感情は、俺の心を癒してくれるな……


 しばらく娘たちからの質問攻めに答えていると、どこからともなくシンラたちが現れた。あ~、妻たちもここにいるし、ミーシャたちもここにいるから、みんなを探しにきたのか?


 楽しそうな雰囲気から仲間外れにされたシンラたちは、不機嫌を前面に押し出して、怒っていますよ! と、全身で表している。


 この様子を見て、俺たちが全員笑ってしまったことが、更にシンラたちを怒らせてしまった。


 この子たちを放置してしまっていたのは、完全に俺のミスなので、シンラたちの好物を今日の夕食で出してもらうことを約束して、ミーシャたちには今日は一緒に寝たい! と、プラムとシオンからお願いがあった。


 我関せずのシンラは、1人で寝る事になるのかと考えていたのだろう。プラムとシオンの言葉を聞いて、キレイな二度見を決めていたな。漫画とかに出てくる、お手本のような二度見だったな。


 何を言われたかと言えば、寝る場所の話で、シンラが真ん中で自分たちがその両隣、その両隣に姉たちに寝てほしいとお願いしたのだ。それを聞いたシンラが、見事な二度見をした……ということだな。


 プラムとシオンがお前を置いてくわけないのに、なんで自分だけで寝ると思っていたのか俺には謎だな。


 でも、下の子たちが来てくれて、落ちていた気持ちがさらに上がったのは良かったな。ファインプレーだったぞ、シンラ!


 っと、もうすぐ夕食になってしまうので、シンラたちから出た希望の品を出してもらわないとな。何が食べたかったのかと思ったが、なんとも子どもらしいというか、日本人っぽい食べ物を要求してきたな。


 お子様ランチだ。


 ただ、要求してきたのはお子様ランチだったのだが、内容がすごかったな。ハンバーグにトンカツ、エビフライ、唐揚げ、オムライスにカレーをかけた物が食べたいと言ってきたのだ。


 いろいろ注文してきたから、1つの皿に乗せられるか心配をしているくらいだ。


 シルキーに確認をとった所、この子たちに合わせた量で、全ての要求を満たせる一品に仕上げます! と、鼻息荒く意気込んでいた。


 シンラたちの要求は、あくまでもお子様ランチ……ワンプレートで出てくるあれがいいのだ。メニューもそうだけど、あの子たちには1つの皿に色々な種類の料理が乗っていることが特に大事なのだ。


 そこら辺を理解しているシルキーたちが、任せてくれと言っているのだから、間違いなくこの子たちの要求を満たした物を作ってくれるだろう。


 ミーシャたちも食べたがるかと思ったが、あの子たちは自分たちで選べる方がいいらしく、お子様ランチはいらないらしい。ビュッフェでは、自分の思い通りの一皿を作れることを考えれば、お子様ランチより良いのかもな。


 シンラたちも大きくなれば、お子様ランチではなく自分たちで選べるビュッフェ方式がいいっていうかもな。


 その日の夕食に出てきたのは、見事の一言だった。3人の要望を満たすだけでなく、栄養のバランスも考えているのに、キレイなお子様ランチを作り上げたのだ。


 正直、俺は、ここまでの一皿を作り出すとは思っていなかった。1つの芸術品みたいなお子様ランチだった。3人とも目を輝かして食べていたので、満足してくれただろう。俺の力の部分なんて無いけど、気にしたら負けだな。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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