表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2099/2519

2099話 昼食美味い

アクセスありがとうございます。

 下の子たちに無視された俺を見て、カエデとリンドはケラケラと笑っている。ミリーは控えめに笑っており、他の妻たちは見なかったことにしていた。俺の扱いなんて、こんなもんだよな。特に上の3人は、俺に対して遠慮が無くなってきているからな。


 他の妻たちも、ご主人様とか呼んでいた時よりは、シュウ様と呼び始めてから前以上に距離は縮まっているんだけど、こういう時には先人に習うというか……ミリーたちと同じ行動をとるんだよな。変なところだけ真似なくていいのに。


 色々思う所はあるが、上の子たちが慰めてくれているので、その優しさに甘えておこう。


 食堂に到着すると、ウルがブラウニーたちの手伝いをしており、それを見たミーシャたちは、お手伝いに走って行ってしまった。


 落ち込んでいる様子を見たウルが優しく、お父さんお帰りなさいって言ってくれて、涙がこぼれそうになってしまったよ。こんなお父さんでも、嫌いにならないでくれよな。


 今日のお昼は、こっそりと希望していた、フライドチキンが準備されていた。タイミングをしっかり計って、俺の到着に合わせて揚がるようにしていたのだろう。席に着くと、出来立てのフライドチキンが運ばれてくる。


 さすがにフライドチキンだけということは無く、サラダも主食になる物もしっかりと準備してくれている。


 俺に準備されたのは、ドリアだ。マカロニグラタンも良かったのだが、スープがコーンスープだったので、ガッツリいけるドリアをチョイスしてくれたみたいだ。どっちもガッツリな気がするが、こっそりとウルが選んだと聞いていたので、さりげなく組み合わせをほめておいた。


 近くにいたアリスに、わざとらし過ぎるのでは? とツッコまれたが、気にしません!


 ちなみに子どもたちの前には、オムライスが主食として並んでおり、こちらのスープは、オニオンスープみたいだな。それはそれで美味しそうなチョイスだな。


 他にも、マカロニグラタン、ラザニア、パスタが数種類準備されている。イタリアンやフレンチの料理……ヨーロッパ地域の料理が多いな。とか思っていたら、


「ご主人様、ドリアは日本が発祥で、フライドチキンはアメリカが発祥らしいですよ」


 と、お代わりのフライドチキンを、持って来てくれたブラウニーに教えてもらった。


 声に出していないのに、なんで俺の言いたいことが分かるのかね。特に今回は、何かに不満があったり怒ったり喜んだり、感情に関係ない思考だったのに……


 それにしても、ドリアって日本発祥なんだな。


 気になったので、DPで本を取り寄せてみると、横浜にあるホテルの初代総料理長が、体調を崩した欧州の外国人のために即興で提供した料理が、発祥だと言われているそうだ。横浜……めっちゃ日本だな。


 日本に住んでいても、知らない事って色々あるんだな。


 和風と言われれば違うが、日本が発祥の料理だから日本料理になるんかね? でも、考案した総料理長って、日本人じゃないんだよな。となると、何料理と称されるべきなんだろうか?


 ドリアを考案した初代料理長は、フランス料理を中心に多国籍にわたった料理を勉強しているのか。日本生まれのフランス料理とでもいうべきかな。原型になる料理が、フランス料理にあるみたいだからな。俺は評論家じゃないし、美味ければいいのだ!


 ウルが考えてくれた俺の食事を食べ終わり、近くで食べていた子どもたち(姉の方)から、オムライスを食べさせてもらったり、ラザニアやグラタンも妻たちから、食べさせてもらった。


 ドリアもラザニアもグラタンも、ベシャメルソースを使うのだが、料理に合わせて少しずつ味が変えられていた。ドリアとラザニアには、ミートソースも使われていたのだが、これの味も少し違ったと思う。


 初代料理長の考案したドリアには、ミートソースは使われていないが、俺の家のドリアには、ベシャメルソースとミートソースが使われている。これに関しては、俺の中のドリアがそういうイメージなので、ブラウニーたちが準備してくれるのだ。


 う~、色々もらい過ぎて、少し食べすぎたな。苦しい。


 食休みは長めにとるか……俺たちの持ち場は大体終わっているので、最後の仕上げはバザールに任せても問題ないんだよな。それに綾乃もバザールもヤル気満々なので、他のエリアにも行く勢いだな。


 食休みが終わったら、レイリーから昨日依頼があった、橋を2つ作ってほしいと言われたので、俺の担当していたエリアと、カエデの担当していたエリアへも橋を作る必要がある。元々作る予定だったが、橋は早めにほしいと言われたので、俺はそっちに回るかな。


 でもその前に……準備してもらったエアーベッドに寝転がり、休むことにした。


 寝ようと思ったところに、シンラが突撃……横っ腹への頭突きをしてきた。体は痛くないけど、心が痛む。俺を休ませてくれないのか?


 と思ったのは、休ませてくれるのだが、俺の腹の上でタレなんちゃらみたいに、だらける姿で寝入ろうとし始めた。


 となると、横を確保するためにプラムとシオンが来て……同じように、タレナンチャラみたいにだらける姿で、シンラの横にぴったりとくっ付いて、寝るようだ。


 こういう時は近付いてくるけど、俺の事を寝具のベッドとでも思ってるのかね?


 この子たちに関しては、考えるだけ無駄だな。3人が俺の体の上で寝ていようと、大した重さではないのでそのまま寝よう。


 おそらく、ミーシャたちも後から来そうだな。そこまで長い時間寝れるわけじゃないから、ミーシャたちに関しては、途中で起こすことになりそうだけどね。


 じゃぁ、おやすみなさい。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ