表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1913/2519

1913話 知ってた

アクセスありがとうございます。

 家に帰ると何かを察したのか、プラムとシオンが間を置かずに現れた。近くにはスライムにケットシーと、護衛が沢山いるので結構ガチャガチャしているな。テッテッテと音が鳴りそうな走り方で、こちらに駆け寄ってくる。


 途中までは先頭を歩いていた俺に向かってくるようなコースだったが、キレイに俺を避けるように後ろにいたウルたちに抱き着いている。うん、知ってた。この子たちが俺に向かって抱き着くようなことはしないって、分かってたさ!


 そんな感じでへこんでいるとシンラも現れ、今度は俺に向かって走ってきたのが分かった。愛いやつよのう。そんなに寂しかったのか? 今日はかまってやるから安心するんだ!


 腰を曲げてシンラを抱きとめようとする。シンラが思わぬ動きを見せた!


 俺は立った状態で腰を曲げているので、前屈みたいな体勢になっている。その俺に対してシンラは、テコテコと歩いている状態から、ハイハイになって俺の股下を抜けていったのだ。そして後ろにいた、ウルたちに抱き着いている……


 あまりの出来事で、俺はしばらく呆然としてしまった。


 後ろにいるミリー・カエデ・リンドの3人は、俺の様子を見てケラケラと笑っている。その間に下の子たちは、ウルたちだけでなく年少組のお母さんたちにも抱き着いていた。シンラだけはウルに捕まっていたけどな。お姉ちゃんたちに囲まれて、頬をいじくりまわされていた。


 シンラのことなどもう知らん! 遅れてきたブラウニーに食事ができていると言われたが、1日ダンジョンを走り回っていた俺たちは、汚れているのでお風呂へ行かねばならないのだ。このまま食堂に行けば、後ろでニコニコしているスカーレットの大目玉をくらうことになる。


 よし、こんなことしている間に風呂へ入るぞ! シャワーだけどな!


 下の子たちは何かをして汚れているわけじゃないが、俺以外とスキンシップを取ったので、少し不衛生だと言うことでシャワーを浴びることになった。


 急ぐことも無いと言われているので、体をのんびりと洗っていると、何かを引きずる音がした。周りを見てみると、シンラが自分の座る椅子を押してシャワーの元に来たようだ。お前って、自分で体を洗えるようになったのか?


 子どもの成長って早いな……とか思ってたら、押してきた椅子を俺の前まで押し込み、そこへ座った。


 ちょっと感動した俺の気持ちを返せ! と言いたい。そんなことは関係ないとばかりに、自分専用のスポンジを持って、「んっ!」と俺の方に突き出してくる。わかったよ、わかった、洗ってやれば良いんだろ!


 自分の体を流す前に、シンラの体をアワアワにしてキレイに洗ってやる。ついでに洗髪もするから、目をつぶるんだぞ。ワシャワシャと洗ってやり、サクッと流してやる。体を拭くように圧力をかけられたが、さすがにそれは違う人に頼むか自分でやるんだ。シンラを立たせて、脱衣所へ行くように促す。


 ブスッとした表情をするが、体を洗ったんだから違う人に頼めっての。拭いてても拭いてなくても、脱衣所でキレイに拭いてもらえんだからさ。でも、もう少ししたら、自分でできるようにならないといけないぞ!


 娘たちと違って、男のシンラは洗髪が楽でいいな。コンディショナーやトリートメントなんて、つける必要ないもんな。


 シンラに送れること3分ほどで俺も体を洗い終わり、脱衣所へ入ると……おっさん座りしているシンラがいた。股をおっぴろげて、自分の一物を隠そうともせずに丸出し。そして手には、子どもたち用の小さな牛乳瓶を持っており、口の周りにひげを付けていた。


 救いようのないオッサンだな……


 シンラを捕まえて、着替えをするように促し、俺もさっさと着替えていく。今日の俺のスタイルは、触り心地の良いトレパンにぶかっとしたTシャツだ。スウェットかこのスタイルか、甚平が部屋着なんだよな。楽な格好が一番である。


 洋館っぽい廊下をこの格好で歩いていると、違和感しかないんだけどね。妻たちもゆるっとした部屋着が多いな。後、モコモコ系も多いかも。下だけはショートパンツのぴったりしたのを着ている妻もいるな。


 子どもたちは、基本的に動物パジャマを着ている。ここら辺は、俺が初めてミーシャたちに着せたあたりから、妻が気に入って娘たちもこの格好が好きなようで、今では20種類くらいのパジャマがあるらしい。


 ウルやミーシャたちは、可愛い。プラムとシオンも可愛い。でもシンラだけは、着せられている感が強くて苦笑してしまう。今日は珍しく、夜もビュッフェ形式の食事みたいだな。毎朝の料理とは違い、みんなの好きなものが中心に作られている感じだな。


 もちろん鶏料理を選んだ俺。油淋鶏だ。久しぶりにお酒が飲みたくなった感じ出したので、ブラウニーたちに俺が好きな料理にあうお酒と、無茶な注文をしてみた。


 むっ? シンプルなレモンサワーが出てきたな。唐揚げにはあうみたいなことを聞いたことあるけど、今食べているのは油淋鶏なのだが……うん、全然問題なかった。美味い! しかもこれ、ただのレモンサワーじゃなかった。


 俺が好きなハチミツレモンを使ったお酒だったのだ。しかも味が薄くならないように、特製のハチミツレモン……クイーンハニービーの王蜜を使ったハチミツレモンに、直接炭酸をぶち込んだものに、厳選したお酒を加えたお酒だってさ。めっちゃ味が濃いけど、レモンでさっぱりする。


 脂っこい食べ物にめっちゃあうんですけど! こうなれば、鳥からにチキン南蛮みたいに味の濃いものを制覇するぜ!


 あぁ~久しぶりに飲んだけど、めっちゃ美味かった。このほろ酔い加減も悪くないけど、この状態のままは無いな。回復魔法でほろ酔いを消して、水分を多めにとる。すぐにトイレへ行きたくなり、排尿……良く分からないけど、回復魔法で状態異常の酔いを消すと、トイレに行きたくなるんだよね。


 アルコールを強制的に体の外に排除しているんかね? 水分を取らないと喉がカラカラになるし、間違っていないと思う。


 酔いを醒ましてから、お風呂へ向かう。さっきはシャワーだけだったからな。今回は、サウナにでもゆっくり入るかな。


 地球にいるときには、自分の家にサウナや温泉が作れるなんて思ってなかったな。今じゃなんだって手に入れられるんだよな……世界で一番高いモノだって、多分召喚できる。する理由が無いけどね。


 さて、のんびりしますかね。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ