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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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1773/2519

1773話 バステトドンマイ

アクセスありがとうございます。


治すと直すで誤字報告がありましたので、表記について修正しました。

病気などの場合は、治すが正しいのでこちらを使います。部位欠損などの場合は、無いものを本来あるべき形に戻すという意味で、直すを使わせてもらいます。

 イエネコたちの執念におののきながら、従魔たちの体を乾かしてやる。


 オオカミたちは、身体が大きく乾かすのが面倒なので、全身をすっぽり入れられる小型の部屋みたいな乾燥室のを作って、この中で簡単に乾かせるようにしている。クロたちの身体を洗う場所の発想は、ここからえていたようだ。


 狐たちも乾燥室に入って……暴れている様子だ。中からドッタンバッタンと音が聞こえてくるのだ。クロたちのときは、そんな音はしてなかったのに何でだろうな? 気になった俺は、中を覗いてみた。


 狐たちが乾かす強風を使って遊んでいた。


 風に向かって走って、ジャンプ! 風の勢いに負けて後ろへ飛ばされ壁に着地したり、ムササビのように手足を広げて飛んでいるような仕草をしたりしている。


 不思議な遊びをしているな。この狐たちの奇行は今に始まったことではないので、気にしたら負けだと思う。


 イエネコたちはさすがに、あの部屋で乾かせないので、娘たちにドライヤーの温風ではなく、送風で優しく乾かしている。


 召喚した3匹の猫魔物たちは、乾燥室で身体を乾かしても問題ないようで、この中でくつろいで乾かしていた。お前らはマイペースだな。


 そんなことをしていると、下の子たちもお風呂から上がってきた。脱衣室にくるとシンラはスライムクッションに座らされ、身体を拭かれている。


 その間、おっさん座りをしたまま、自分の一物を全開にしている。本当のおっさんがそれをやれば警察案件だが、やっているのが赤子のシンラならかわいらしいものだな。


 日に日にふてぶてしくなっている気がするんだよな、お前はどこに向かってるんだ?


 さて、風呂にも入ったし自分の部屋でのんびりするかな。本当なら子どもたちの部屋に入り浸りたいところだけど、それは妻たちに禁止されてるからな。それを許可してしまうと、毎日入り浸ってしまうからだ。


 妻の数も多く、今は年中組も混じりすることをしているので、何日も部屋にいないと怒られるというか泣かれてしまうのだ。子どもを産んだメンバーは避妊しているが、そうでないメンバーは避妊していないので、すぐにできてもおかしくない状況である。


 シュウや妻たちも知らないが実際は、ダンジョンマスターという特殊な種族であるため、子どもができにくいのだ。一年にニ、三日だけで普通の人間程度にできやすくなる日があるだけなのだ。


 ミーシャたちやプラムたちは、たまたまその日にあたり同じ日や近い日に生まれているのだ。


 チビ神からの加護は、安産や回復魔法などの恩恵はあるが、子どもができやすくなる加護ではないのだ。


 普通に考えて、十数人とやることやって一年二年子どもができないなんて、おかしいだろう。全員が妊娠しにくい体質でもない限りな。


 妻としてシュウの子どもが欲しいので、そういう時間がたくさん欲しいから、基本的には自分の部屋にいて欲しいというのが、妻たちの願いなのだ。もちろん子どもができなくても、好いている相手なのでしたいという気持ちもあるのだが。


 子どもたちが一緒に寝たいと言わなければ、基本的には妻たちとねている。今日は誰がくるのやら?


 のんびりとお茶を飲みながら本を呼んでたら、ミリーがミーシャを連れて部屋にやってきた。どうしたのかと思ったら、その後ろから猫魔物の3匹が入ってきた。


 どうやら、先輩たちに子どもたちと寝るのはまだ早い! って言われて子ども部屋を追い出されたようだ。それをミーシャが俺に教えてくれた。


 ミーシャは、そんなこと無いと言っているが、先輩たちに逆らえないこいつらを、俺のところに連れてきたようだ……おかしいな、俺って従魔たちの主だよな? それなのに、子どもたちと寝るのはNGなのに、俺だとOKなのか? 順番逆じゃね?


 追い出されていく場所が分からなかったから、ミーシャがここに連れてきてくれたようだ。昼間はモフれなかったから、今存分にモフってやろう。


 ちこうよれ! 俺のベッドは、クロとギンが一緒に寝ても余裕があるほど大きい。多いときには、子どもたちを含め三十人を超す数が寝るしな。ストームキャットが乗っても平気である。


 ストームキャットは、毛の分だけ大きく見えるが、体重で比べるとクロたちオオカミたちの方が重い。


 サンダーキャットは、抱き枕にちょうど良さそうな大きさだな。さすがに抱き枕にしてまで寝ないが、寝る前の戯れとして抱くのは許して欲しいけど……大丈夫だろうか?


 バステトは、普通の猫だった。膝の上に乗ったり、腹の上で座ったり、めっちゃ懐いているイエネコみたいだった。


 個人的な野望としては、ストームキャットの香箱座りの下で寝てみたいな。フワフワで柔らかなお腹側の毛に、全身を包まれて寝てみたいのだ! 畳んでいる手の肉球を枕にできたりしないかな? フブキを思い出した。あれ? 今あいつってどこにいるんだ?


 しばらく触れ合ってみて分かったが、ストームキャットは、身体が大きすぎるので室内では遊べないということだ。


 そういえば、クロたちも外ではめっちゃはしゃいでいるけど、家のなかだと静かだな。子どもたちに合わせてるのかと思ったけど、身体が大きくて家のなかで遊べないだけか?


 子どもたちと一緒にいられるのなら、じっとしていても苦にならないのだろう。動物の中には赤ちゃんに何されても怒らない個体もいるよな、面倒を看ている犬猫の動画もあったりするよな。


 そんな動物たちの心境と同じなのかね?


 猫たちと戯れていたら、年少組の妻たちが入ってきた。最近、そろそろ私たちとも夜の営みをしてよ! という無言の圧力を感じるが、気のせいだと思いたい。


 今日は、猫魔物の3匹がいるから、このメンバーなのだと思う。この子たちの中で一番人気は、ストームキャットのようだな。5人が一目散に抱き付いていた。その気持ちは分かるが、サンダーキャットとバステトも相手をしてやってくれな。


 結局かまってもらえなかったバステトは、俺の腹にのってモフれと寂しそうな視線で訴えかけてきた。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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