表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1762/2519

1762話 お風呂回、エロは無いよ!

アクセスありがとうございます。

 疲れてモフモフパラダイスで寝てたはずなのに……目覚めると、パラダイスが無くなってた。俺の近くで寝ていた娘たちもいない。


 メッチャしょんぼりしてしまった。


 その時にたまたま入ってきたミリーが、俺の顔を見て笑う。


「ウフフッ、なんて顔してるのよ」


「……だって、モフモフも娘たちも目が覚めたらいなかったから」


 気持ち頬を膨らまして、愚痴をこぼすとさらに笑われた。


「シュウ君は、本当に従魔や子どもたちが好きなのね。地位の高い人たちって、息子は可愛がるけど娘は政略の道具としか思ってないクズもいるのに、シュウ君の子どもたちは幸せだと思うよ。でも、親バカになって、婚期を逃さないか心配だけどね」


 ムッ! 婚期を逃すのはさすがにかわいそうだけど、娘たちが結婚するのも想像できない……いや、したくないのかな。ずっと養ってあげるから、近くにいてくれ! 何なら、お小遣いだってあげt……痛い!


「ミリー、なにすんのさ?」


「シュウ君の悪い癖が出てたみたいだから、現実に戻ってきてもらっただけよ。子どもたちは幸せかもしれないけど、そんな顔してたら幻滅されるわよ。そんな不貞腐れた顔しないの、そろそろ来るわよ」


 ミリーがそう言うと、タッタッタと廊下を走ってくる音が聞こえる。俺の妻たちはほとんど足音を立てないし、従魔たちはもともと足音はほとんど無い。そうすると、導き出される答えは一つ! 子どもたちということだ。


 あけられた扉から初めに入ってきたのは……シンラ、お前か! 足音してたから、姉たちの誰かかと思ったわ! 次にシンラを追いかけて来たプラムたちで、その後ろから4人の姉が入ってきた。


 子どもたちがここに来た理由は、夕食の時間だから呼びに来てくれたらしい。


 スミレとブルムに手を引かれミーシャの先導で食堂へ向かった。シンラたちは、スライムタクシーに乗って移動中である。ハイハイで移動していても、家が広ければそれなりに疲れるので、下の子たちの近くには必ず3匹以上のスライムが張り付いている。


 それにしても、今日は疲れたな……模擬戦をして、結構眠ったのに全然疲れが取れない。おやつも食べないで寝てたからな。夕食はガッツリ食べさせてもらったぜ!


 食休みをして、久しく使っていなかったホットヨガ部屋へ入る……そこには、妻たちが談笑しながらヨガをしていた。


 ん? ヨガって談笑しながらできるもんか? とか思っても、実際に談笑しているのだから仕方がないな。ヨガって呼吸法もあるらしいから、ただのストレッチかね?


 つか、君たちはこの部屋使ってたんだね。入念にストレッチしようかと思って、久々にここに来たんだけど使われてたことにビックリだよ。


 え? 綺麗な肌とスタイルでいたいから、お手入れは欠かせないですか……夫としては嬉しい限りですな。出会ってから、ある時を境に見た目が変わってない気がするんだよな。日々の努力の賜物かね?


 20分ほどストレッチをして、お風呂へ向かう……ことに失敗した。


 途中で子どもたちに捕まったのだ。汗をかいてるからくっ付かないように言ったのだが、まったく効果なし……汗かいてても嫌がられないのは嬉しいことだけど、後で妻たちに怒られないか心配である。


 と思ったら、一緒にお風呂に入るから、着替えを取りに行くのを待っていてくれとのことだった。


 それならいちいち捕まえなくても問題ないぞ。一緒に入れるのは俺も嬉しいからな! お父さん頑張っちゃうぞ!


 下の子たちも一緒に入るようで、スライムたちもついてきた。だけどさ、俺一人で7人の面倒は見れないぞ!


 ウルは問題ないというより、恥ずかしがって頭とか洗わせてくれなくなったけど、他の6人は俺が洗うことになると……非常に大変なのだが! 大浴場の方だから誰かいるよな?


 よかった、ヨガ部屋にいた妻たちがそのままお風呂へ来ていた。


 ミーシャたち3人は、頭は俺に洗ってほしいと強請ってくるので、しかたがないな~と言いながら、心の中では喜びながら娘たちの髪を洗ってあげる。


 シャンプーで髪を洗い、櫛で溶かした後にトリートメントを手櫛でキレイにつけてあげる。その上からコンディショナーを同じようにつけていく。この時に頭皮に着かないように注意! 毛穴が詰まる原因になることがあるそうなので!


 しばらく馴染ませている間に、体は自分で洗ってもらい俺は違う娘の髪の毛を洗っていく。自分でも流せるのに、俺にやってもらいたがるあたり、甘えん坊だな~なんて思いながら、娘たちの髪の毛の手入れをしていく。


 たぶん、余裕のある生活をしているから、こういったことも苦にならないのだろうが、忙しい世のお父さんたちは……こういったことをするのは大変だろうし、パパ嫌い! なんて言われて、お風呂に一緒に入れないのかもしれないしな。


 早い子だと小学校に入る前に言われるらしいけど、それって本当の話なのかね?


 娘たちがお返しとばかりに、俺の頭を3人で洗ってくれるのはいいけど……俺、短髪だからみんなで洗っても意味なくね? 頭は娘たちに任せて体を洗い、一緒にシャワーで流してもらった。


 湯舟に向かうと……シンラがすでにオッサンみたいな姿勢と顔で、赤ちゃん用の湯舟に浸かっていた。スライムたちが補助している感じを見るに、シンラはあの体勢気に入っているのかね? スコ座りしているオッサン猫みたいだぞ。


 それにさ、家族だけだけど赤ちゃんとはいえ、オッサンみたいに座って股をおっぴろげて、一物をさらけ出しているのはどうかと思ってしまう俺はおかしいかね?


 一方、プラムとシオンは、母親たちに抱かれて大きい湯舟に入っている。娘たちもそちらへ行くが、俺はもう一つの熱い湯舟へ向かう。


 これだけ人がいると、お風呂の温度で議論になってしまうので、いくつも用意することにしたのだ。前までは、子どもたちとはいる時は俺が我慢するか、子どもたちが上がった後に湯を熱くして入ってたんだよな。


 熱い湯舟と少し温めの湯舟の間に、今シンラが入っている赤ちゃん用の湯舟があるので、オッサンクサイ姿勢で入っているシンラの頬を突きかまっていると、噛みつかれた。


 この歳にしてお風呂好きの息子が、邪魔するなと反撃に出たのだ。噛まれても大して痛くないので笑っていたら、スライムの一匹がシンラに加勢して、触手を伸ばして俺に水をかけてきたのだ。


 水道から出る、水ならまだよかったのだが……このスライム、〇度に近い水をかけてきやがった! 慌ててシンラの口を開けて指を抜き、お風呂に潜った。


 体が温まってても、その温度はあかん! マジでビビるから! しかも、手伝ったスライムをよく見たら、ニコだったわ。擬態して赤スライムみたいな見た目だったけど、途中で元に戻ってたからな! 後でモミモミグニュグニュの刑だ!


 そんなこんなで、3日目の休みが終わっていった。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ