表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1698/2519

1698話 改めて感じる幸せ

アクセスありがとうございます。

「復活っっっだ~~~!!!」


「「「だ~~~!!」」」


 俺は両手を突き上げて復活を声に出した。


 俺の周りで真似をしているのは、ミーシャたち3人だ。ウルはクスクスと笑っている。母親に抱かれている下の子たち、シンラは真似して手を上げているが意味は分かっていないだろう。プラムとシンラは関係ないとばかりに、シンラに手を伸ばしていた。お前ら本当にシンラのことだ好きだな。


 復活して食事を食べた後に庭に出てこんなことをしている。なんとなくやるべきかなと俺のゴーストが囁いて……って、違うな。やりたくなったからやったのだ。


 ミーシャたちはノリがよくて助かるぜ。シンラも素質がありそうで何よりだ。心配なのはプラムとシオンだよな。この子たち、パパ嫌い! とか、パパ臭い! とか言って俺の心をえぐるようになるのだろうか?


 昨日は体を動かせるようになったので、有り余る時間を使って報告書を読み漁っているので、今のところ領主の仕事は終わっている。


 娘たちとアニメを見たりしていたが遊べていなかったので、今日は1日遊ぶことに決めたのだ。そして安全確保のための人材にスライムたちがいたる所にいる。


 今から何をするかというと、


「ミーシャ、いくぞ~」


「ばっちこい!」


 ミーシャの脇の下に手を入れて、スライムたちが特に集まっている場所にめがけて、放物線を描くように放り投げる。


 ケラケラと笑いながら回って、スライムの上に両足で着地。体操選手みたいにポーズを決めている。綺麗に着地で来たのでみんなが拍手をする。


 続いてスミレ・ブルムと投げてあげる。スミレは着地に失敗して前のめりに倒れて、スライムに顔からダイブした。ブルムは着地を考えないでクルクル回って遊んでおり、お尻から着地していた。


 何度かやると満足したのか、今度はプールに向かうことになった。上の子たちはみんな泳げるようになっており、結構な頻度で泳いで遊ぶらしい。


 下の子たちはまだ泳げないので、両腕に浮き輪を付けるタイプのものを使って水遊びを楽しむようだ。


 ウルはもう200メートルは簡単に泳げるようになっており、ミーシャたちは大体100メートル程かな?


 泳ぐだけだとつまらないので、流れるプールにも遊びに行った。ここでは下の子たちがスライムボードとでもいえばいいのか、スライムたちに乗って遊んでいた。


 お昼はプールサイドで露店飯を楽しんだ。それでもブラウニーたちが作るので、味のレベルが一味も二味も違ってビビった。


 午後はウォータースライダーやサーフィンなどを楽しんだ。人工波と言っていいのか水を結構な速さで噴出して、波のような形の床を用意する奴だ。なんて呼んでいいのか分からんから人工波と呼んでいる。今度呼び方でも調べてみるか?


 そしてビックリする事に、俺には全く才能がないようで何度やってもできなかった。一番才能を見せたのがブルムだった。シンラの力では無いのだが、スライムの力を借りてシンラもそれっぽい感じで乗っていてドヤ顔だった。


 1日楽しんでクタクタだ。夕食の前にお風呂に入っているので、食べ終わったらそのまま子どもたちと寝てしまった。10日間も寝ていたためか、体力が大分落ちていたな。筋力に関しては、途中からドッペルに憑依する時に使っているベッドを使い、体を動かしていたので問題はなかった。


 目が覚めると体が重く息苦しかった。娘たちが俺の上に寝ているのはまだいいのだが、シンラが何故か顔の上に腹ばいで寝ていたのだ。ちょうど俺の頭をスライムに見立てて、乗っている感じだ。これで苦しくないのなら化け物だな。


 シンラの位置はさすがにありえないので、腰のあたりの服を掴み持ち上げてから、頭の上にそっと置いた。あんな乱暴などかし方をされても起きねえのか、将来大物になるかもな。今日も親ばかは健在だった。


 今日は何をしようかと考えていたが、思っていたより体に力が入らなかった。ん~筋力は平気でも、本当に体力がなくなっているな。午前中は体力を回復するために寝よう。


 そう考えて二度寝をした30分後位に起こされた。シンラが俺の頭をぺちぺちと叩いている。何で叩いているかまでは分からないが、結構な力で叩いているんじゃないかな?


 その音でみんなが起き始め、何を思ったのかプラムとシオンまで俺の頭を叩き始めた。やめろ!


 俺は下の子たちを捕獲して、ほとんど生えてこないのだがちょっとだけ伸びた髭を使って、ショリショリ攻撃で攻め返した。娘たち2人はマンガのように両手を突き出して俺の事を拒否するが、めげずに柔肌の頬にこすりつけてやったわ!


「そんなことすると嫌われるんじゃないの?」


「ん~この2人に関しては、すでに手遅れのような気がするけどな」


 それを聞いていた妻たちは苦笑せざるを得なかった。


 そういえば何で俺ってあんまり髭がはえないんだろうか? 父親は、そういえば生えてたっけ? 両親の顔がうっすらとしか思い出せなくなっていた。


 ちょっとショックだったが、今はこんなに幸せだから! と心の中で両親に伝えてみた。もし戻れたとしても、チビ神の話だと、お腹を痛めて産んだ母親でも俺の事を覚えていないって話だもんな。写真すらなくなってるとか、本当に意味不明だよな。


 今が良ければすべてよし!


 改めて俺は恵まれていることを実感した。日本では考えられないたくさんの可愛い妻に、可愛い子どもたち、生意気だけど可愛いペットたち。最高としか言いようがないな。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ