表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1481/2519

1481話 急展開

アクセスありがとうございます。

 飲み会が始まって、3時間が経過している。結婚組はそろそろ帰らないと、怒られる時間帯だろう。今日が日本でいうところの金曜日で明日が休みとはいえ、この世界では夜遅くまで飲んでいるのはドワーフ位だからな。


 あまりにも帰るのが遅いと、喧嘩になることもあるのだとか。そもそもディストピアでは、一部を除き22時を過ぎる頃になると店が閉まるからな。店で飲むのはその時間までで、追加で飲みたければ自分の家で飲むことが一般的である。


 ゴーストタウンでは花街以外にも眠らないエリアはある。他の街でもそう言う場所は多く存在しているが、基本的に治安が良くなかったりするので、一般人は近寄らないことが多い。


 そんな時間が迫ってきているので、さすがに飲み会を終了しないといけない時間になってしまった。目の前でいい感じになり、お互いを意識しているこの4人がいるだけに、少し惜しい気分になってしまう。


 でも、時間なのでしょうがない。


「さぁ、そろそろお開きの時間だぞ。この後も飲みたい人は、自分たちの家で飲んでくれよな。追加で作ってもらったおつまみは、もちろん持ち帰ってもらってもかまわないからな。ただし、ご近所さんに迷惑わかけないようにな!」


 俺がそういうと、ブーブー言っているメンバーはいるが、帰り支度を始める。ブラウニーたちが追加で用意したおつまみを、タッパに詰め小分けしてくれている。飲み直す人たちやお土産で持って帰る人たちもいたな。


 女傑の2人はお酒好きなので、もちろん持って帰るようだ。この2人は結構大きな家をルームシェアしており、おそらく2人で飲み明かしそうだな。


 マッシュくんたちは、この後どうするのだろうか?


「マッシュくんたちは、この後どうするんだい?」


 ストレートに聞いてみる事にした。あまりお酒に強くない様子なので、そのまま帰って寝るのだろうか?


「えっと……ルックも一緒に、エイダさんたちに一緒に飲まないかって誘われてまして、明日は休みですし行ってみようかと思っています」


 ちょっと照れた様子で、モジモジしていた。女子だったら可愛く見えただろうが、男じゃな……女性からみたら、こんな感じも悪くないのだろうか?


 ちなみに、エイダとは女傑の1人だ。もう1人は、トモと言う名前だ。


 それにしても、エイダもトモも手が早いというべきか? 庁舎と領主館で働いているわけだから、魔導無線でビデオチャットみたいな事をしているので、知らない仲ではないだろうが、すぐに家に連れて行くのはどうなのだろうか?


 それに、マッシュくんたちの照れ具合を見る限り、何かしら期待している節もあるな。お互いが合意の上でヤルのであれば何も言わないが、襲うのだけはNGだぞ! そこら辺は、ミリーから2人に注意しておいてもらおう。


 この世界の性的な意味は、おそらく日本と大して変わらない気がする。初めては結婚するまでしない、と言う人は少数派だ。初体験に関しては成人以降がほとんどだ。この世界の成人が15歳なので、年齢にすると早いのか?


 俺は自分のことで考えてみたが、ゲームばかりしていたからもちろんそんな経験は無かった。だけど周りの知り合いは、それなりの数がしていたと思う。でも、中学生でしている人はさすがにほとんどいなかったな。


 そう考えると、普通なのか? でも都会の方では、初体験が早いとか聞いた記憶があるけど、実際のところどうなんだ? そう言っておけば、自分たちにもチャンスがある! みたいな、田舎の悪ガキどもの考えた話なのだろうか?


 分からないことを考えても仕方がない。注意だけはするように! 魔法薬が発達している世界だから、簡単に避妊ができるというのは、メリットなのだろうか? コンドームを持つ代わりに、魔法避妊薬……なんかそう考えると、すごい世界だな。


 あれ? そういえば、性病ってこの世界にもあるよな? それなのに話を聞かないんだが、何でだろ? とか思ったが、後日簡単に判明した。最下級の解毒薬で大半の性病が治せるらしい。性病って毒なのか? って大声で突っ込んだけどね。


 そんなこんなで、避妊や性病については地球よりは、圧倒的に進んでいると言ってもいいだろう。ただ強姦に関しては、地球よりひどい状況にあると思う。俺の街を除いてだが。そのせいか、じわじわと女性の移住者が増えているんだよね。


 俺の街へ来れば、女性の働き口なんて色々あるからな。安全安心を買えるなら移住もしてくるか? その所為で、喜ばれている面と恨まれている面があるとも聞いてるけどな。


 恨まれている面は分かりやすく、女性が減ることで自分たちが楽しめないという、屑領主たちからの抗議文だ。


 ある程度見た目に自信があれば、無理やりされる確率が高くなる、身を守るために移住をする。そうすることで、街に残る美人が少なくなり、被害にあう確率が高くなる。だから移住する、女性がいなくなる街からみれば、負のスパイラルだろうな。


 きちんと強姦対策をしている近隣の街では起きていない現象なので、しっかり対策をとっていない領主がすべて悪い。それに自分が率先して強姦している領主とか、害悪過ぎるだろ。


 移住の手伝いをしているのが、俺の商会のジェノサイドキャラバンなんだけどね。他の商会でもしているらしいけど、中には闇奴隷商みたいな奴らもいるので、実績のある商会のいくつかが人気があるようだ。


 さて、変なことを考える前に、帰りますかな。


「ミリー、どうなると思う?」


「そうですね。2人の感じからして、ストライクかは分かりませんが、少なからず気がありそうだったと思うかな。キリエはどう思う?」


「私は、マッシュくんたちがその気だったように思えます。エイダたちは仕事のときは近付きにくいけど、美人ですからね。それに最後の方なんて、エイダたち……露骨に椅子の位置が近くなってましたしね」


 マジか! あの女傑たち、そんなことまでしてたのかい! これは、本当に脈ありで、そのまま結婚とかありえるのか?


 次の日、ウルたちを連れて朝の散歩をしていたら、ちょっとやつれ気味だけど幸せそうな顔をしたマッシュくんたちと遭遇した。物理的にくわれたのだろう。


 ただ、フラフラしていたので心配だったから、声をかけると、今日は一旦家に帰ってから、エイダたちとスポーツジムにデートをしに行くらしい。そんな調子で大丈夫か?

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ