表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1449/2519

1449話 明日はとうとう……

アクセスありがとうございます。

 一仕事(シュウの感覚では一仕事でも、やらかしたあれのこと)終えて家に帰ると、娘たちが駆け寄ってくる足音が聞こえた。


「とーたん、だっこ!」


 一番初めに到着したのは、ミーシャではなくスミレだった。スミレが俺の左腕に収まったのだが、ミーシャの方が身体能力が高いはずなのに、何でスミレの方が早く到着したんだ? ミーシャたちが到着したのは、それから10秒後くらいである。


「あー、スーちゃんだけズルい! ミーシャもだっこして!」

「スーちゃんもミーちゃんもズルいよ! ブルムだってだっこしてほしい!」


 遅れて到着した2番手のミーシャが飛び付いてきて、右手に収まる。最後に来たブルムにはスペースがなかった。3人ともスクスクと成長しているため、3人を同時に抱っこできなくなってしまい、ブルムがブーブー言っている。


 しょうがないので、背中を向けてしゃがんでやると、意図を察知したのかブーブー言うのを止めて、よじ登り始めた。そして肩車の位置に収まる。おでこに手を回し、しっかりとしがみついてくる。


「スーちゃんたらズルいんだよ、よくわからないけど、とーたんが帰って来たことがわかるんだって」


 なるほど、スミレが一番に到着した理由は、それか……にしても、何で俺の帰って来たことが分かるんだ? スミレに聞いてみたが、ん~何となく? と、首を傾げながら答えたので、自分でも理屈はよく分かっていないようだ。


 今まではそんなことなかったのに、ここ最近になって身につけた能力とかかな? 俺が帰って来たのが分かって逃げられるとかだったら、マジで凹むだろうけど、駆け寄ってきてくれるのであれば気にすることもないか?


 最近、ちょっと勉強やお手伝いに力が入っていた娘たちが、少し冷たいと感じていたがこうやってくっ付いてもらえるとなると、特にうれしく感じるもんだな。


 話を聞いていると、ちょっと残念な気分になったけど、嫌われているわけではないので頑張れるかな?


 駆け寄って来た大きな理由の1つが、そろそろ母親たちからDPをあげてもいいかな? とか聞いて、DPがもらえるなら早くマイワールドが欲しい! と、俺におねだりしに来たようだったのだ。


 何でも買ってくれるお父さんポジションって感じだろうか? 都合のいい父親みたいになっているが、それでも娘たちが可愛い。今日準備したことを伝えると、暴れる位に喜びだした。


「だけど、今日は行っちゃだめだぞ。行くなら明日からな。それが守れない子や暴れる子には、しばらくお預けになっちゃうぞ」


 それはヤダ! と3人ともピタッと止まる。現金な子たちだなあ。


「3人はどんなお手伝いしているんだ?」


 どんなお手伝いをして、DPをもらっているのか気になったので聞いてみた。


 そしたら、下の子たちの面倒をみているとの事だった。なるほど、いつもやっていたことにDPを付与して、しっかりとお手伝いしているという気分にさせているのかな? でも、仕事にしちゃうと下の子たちに失礼じゃないか?


 って思ってた時期もありました。下の子たちの面倒と言っても、下のお世話のことだった。さすがに3人でやらせるわけじゃなく、母親たちの手伝い、いわゆる、下のお世話をするための準備みたいな感じらしい。オムツの準備やキレイにふくタオルなどを準備する係のようだ。


 他には何をしているのか聞いてみたら、お茶の時間になったらティーセットの準備や、猫たちの餌を言われずにやることなど、今までしていたことの延長で、自分から進んでやることが大切なんだとか。


 話を聞く時は、ソファーに座って両サイドにミーシャとスミレが座って、膝の上にブルムが座って、3人で怒涛の如く話すので理解するのに時間がかかってしまったけどな。


 とりあえず、明日は妻たちも含めてマイワールドに行く事になった。娘たちもそうだが、妻たちも気になっていたらしい。


 娘たちはどのくらいのDPをゲットできたんだろうな? 初めの部分はみんな変わらず、1キロメートル四方の草原を準備するようにお願いされたので、今のうちに準備をしておこう。


 のんびりとお風呂に入っている間に、スキルを使ってポチポチとしておいた。娘たちが湯船ではしゃいでいるが、自分の家のお風呂なのでうるさく言う必要は無いかな。だけど、


「3人とも、家以外のお風呂では、こんなに騒いだらダメだからな」


 と、注意しておく。娘たちはまだ行ったことないが、妻たちはよくメンバーを変えてスーパー銭湯に行っているので、その内母親たちについていく事もあるだろう。なので、しっかりと注意しておく。


 地球にいた頃によく感じていたことがあるんだよな。子どもを全く注意しないで騒がしたまま放置する親がいて、注意した大人に文句言うやつとかさ。あの親たちって、何様のつもりなんだろうな?


 多少騒ぐ分には子どもだからしかたがないとは思うけど、迷惑かける位騒いでいるのに注意されて逆ギレとかいるんだよな。お前らの放置は、甘やかすではなく迷惑をかけている、っていうのを理解してほしいよね。


 っと、昔のことを思い出してしまった。モンスターペアレントとか、社会問題になってたっけな?


 厳しいのも良くないけど、ある程度の躾はしないといけないと思う今日この頃である。


 聞き分けの良い娘たちで良かったな。俺が注意すれば、は~~い、と返事をして、言ったことを理解して静かになる。まぁ、完全に静かになるわけじゃなく、小さな声で話し出すあたりしっかりと理解している気がする、天才じゃないかと思う。


 まぁ、こんなことを周りの人に言えば、親ばかって言われるんだろうな。


 とりあえず言えることは、周りに迷惑をかけずにスクスクと育ってくれればいいかな。最悪、俺が面倒みてやるから悪いことだけはするなよ。


 娘たちは熱くなったのか、水風呂(ぬるま湯仕様)に浸かっていた。最後に少し熱めのお湯を妻たちにかけてもらい、お風呂からあがって行った。


 そういえば、ダンジョンから帰ってきてから、妻たちが同じ時間にお風呂に入っている気がするな。俺は娘たちに合わせて早めに入っていたのだが、妻たちも時間を合わせて入るようになっていた。


 理由は簡単なものだった。俺が居ない時にこの時間で入っていたみたいで、それが癖になっていたみたいだ。


 こうなると、俺がしなければいけないことが少なくなるので、サウナに入れそうだな。


 娘たちがお風呂が上がるのと一緒に出てたから、サウナに入れてなかっただけだしな。


 ということで、入ってしまおう!

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ