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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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1436話 海賊船の秘密

アクセスありがとうございます。

 他のダンジョンでも思ったけど、コアルームって何でこんな感じなんだろうな?


 何となく、ファイナ〇ファンタ〇ー3のクリスタルがある部屋を彷彿とさせるんだよな。似ているってわけじゃないんだけど、イメージ的にそれがしっくりくるという矛盾があるのだ。


 実は、ダンジョンマスターのスキルにコアルーム作成……みたいなのがあったりするのではないだろうか? そう考えると、難攻不落の金庫にアダマンコーティングをほどこした中に、コアを入れている俺は邪道なのだろうか?


 でも、コアをとられたり、乗っ取られたりしたら大変だから、俺のしていることは邪道でも間違っていないと思う!


 それに、まず見つけられるところに置いてないからな。今までのダンジョンマスターが、分かりやすい位置にコアを置いていたのか不思議でしょうがない。他にも俺と同じように、コアルームを作らずに設置した人はいるだろうけど、掌握範囲内に置いてたら、隠し部屋みたいに見つけられる可能性は高いよな。


 その点、おれの掌握範囲は、住んでいる大陸のほぼ全部だからな。格子状のエリアもあるけど、ほぼすべての街を掌握しているので、DPが増え続けている。本当に無意味だけど、フル装備の原子力空母をいくつも召喚できるくらいにはDPが余っている。


 この海賊船のダンジョンは、DPでどこまでも拡張できるらしいから、有り余っていたDPを消費できるいい機会でもある。いろんな物も作れるし、試したみたいことも沢山あるからな! 後は、子どもたちの遊び場だな。


「さて、問題はDPが足りるか?」


「神のダンジョンってDP必要だったっけ?」


 俺のつぶやきに、イリアが首を傾げている。


「あれ? どうだったっけ?」


 俺も忘れており思い出せなかった。まぁ、触ってみれば分かるか。


 目の前にあるダンジョンコアに手を伸ばして、触れた。そうすると、頭の中に情報が流れ込んでくる。


「そういうことか。このダンジョンは、ダンジョンであってダンジョンではないのか」


 俺も何を言っているのか訳が分からないが、それを聞いていた妻たちの方がもっと意味が分からなかっただろう。どういうことなのか、説明してほしいと詰め寄られた。


「俺も断片的にしか分からないけど、どうやらこのダンジョンって呼んでいいのかな? 便宜上、ダンジョンって呼ぼうか。で、このダンジョンなんだけど、簡単に言えばもう1つの世界ってことみたいなんだ。だけど、俺は創造神みたいな力はないから、DPで創造神の力を再現するみたいな感じだな」


 俺もよく分かっていないのだが、コアに触れて流れ込んできた知識で一応これだけのことが分かった。いや、これだけのことしかわからなかったというべきだろうか。


 この海賊船の外観をしているモノは、異世界へ行く為の出入り口みたいなものだと思ってよさそうだ。


 自由に拡張できるというのは事実のようで、DPが許すのであれば地球を再現することも可能である。だけど、地球の環境を再現できるだけで、地球そのものの生態系はどうにもできない。


 このダンジョンの中で世界が完結するので、宇宙は存在しないらしい。まぁDPで作ればなんとかなるが、そこまで手間をかけても、使えない空間が増えるだけなんだよな。ちなみに、夜空の星はプラネタリウムを真似するような形で、空の境目に投射することができると思う。


 っと、そんなことはどうでもいいか。ビックリしたのは、このダンジョンのコアが消えてしまったことだ。ダンジョンマスターのスキルの項目に1個追加された。マイワールド……自分の世界? 俺は、この世界に引きこもれってことか?


 そんな風に思ってしまう、悪意を感じる名前だった。


 そして、俺がコアを触ったことによってしばらくすると、海賊船は全てリセットされて、100メートル四方の真っ白な空間の真ん中に、上り階段がポツンと存在している部屋になった。


「何か、不思議だね! 急に景色が変わってびっくりしちゃった!」


「何で変わったんだろうね? あっ! 途中の階で中継器を守ってくれていた人造ゴーレムたちもいるね」


「機材もあるみたいだから、一応回収しないとね!」


 シェリル、イリア、ネルの3人は、マイペースに片付けを始めた。しばらくかたまっていた残りのメンバーも、シェリルたちが動き出してちょっとした頃に復活し動き始める。


 さすがに、コアルームから真っ白な空間に景色が変わったら、どうしていいか分からずにかたまるしかないよね。その中で普通に動けた3人は、いろんな意味で凄いと思う。


 人造ゴーレムや中継器を全部回収して、ダンジョンを出ると乗り込んだ海賊船……もとい、難破船出てきた。


「やっと終わったね! でも、こんなボロボロの船で、どうやって移動するんだろうね?」


 シェリルは、どうやって移動するのかが気になっているようだ。


 俺も詳しいことは分かっていないが、ダンジョンマスターのスキルで、この船を改造したり機能を追加したりできるんだってさ。


 となれば、飛空船っぽくしたいよな。しかも、あまり大きくないタイプの飛空船を、シンプルに俺が欲しい! という理由だけどね。


 上がってきてもらったみんなには悪いけど、ダンジョンの中を過ごしやすいように改造するから少し待っててもらう事にした。


 全員下に行ってもらいたかったが、シュリ、アリス、ライムの3人は俺から離れなかった。おかしいな、攻略が終了したから、俺1人で色々改造できると思ったのにな。


 まぁいい。どんな項目があるかと思ったら、空を飛べるとか、海にもぐれるとか、そういった感じの項目は無かった。簡単に言えば、外見のカスタマイズと、航路設定が3Dでできるようになっているだけだった。


 マニュアルで操船することも可能だが、現状だと船の舵みたいに回す奴と、引いたり押したりする事で高度を変えられて、スロットルでスピード調整ができるといった感じだった。


 戦闘機みたいな感じが良かったんだけど、船の形状を変えるつもりは無かったので、その状態では戦闘機の操縦桿には無理があるのでは? と考え直し、今のところはオートで俺たちの家に向かうようにセットして、船のサイズは小型のクルーザー、見た目は3~4人位で寝る場所のない小さい船にしている。


 さぁ、1ヶ月と少し振りに我が家へ帰るぞ!

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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