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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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1413/2519

1413話 ままならない

アクセスありがとうございます。

 ダンジョンの中のはずなのに、自分の家の庭のようにバーベキューを開始した。


 しかも、石窯まで用意して、ピザまで準備していた。娘たちがよく「ピザ食べたい」って言うようになって、当たり前のように大型の石窯を収納スキルのメイドの嗜みにつっこんであるんだよね。


 そして驚いたことに、石窯で肉を焼いたりしていた。大型の石窯ということもあり、豚の丸焼きをしていた。さすがに石窯は火力が高すぎるのでは? と思ったのだが、火力を調整しているようで中までしっかりと焼けるらしい。


 時間は大丈夫か? 丸焼きって、かなり時間がかかるんじゃなかったっけ?


 そう聞こうとして隣を見たら、チキンの丸焼きもしていた。


 確かに丸焼きは豪華な感じがするけど、そういうことじゃないんだよな。豪華とは言ったけど、贅沢な食事っぽくなればよかったんだよね。食事の味は、どんなタイプでもブラウニーたちが作ればハズレはないからな。


 もともと、俺の落ちた気分を上げるためにお願いしたことだからな。でも、ブラウニーたちがせっかく準備してくれたので、モリモリ食べた。普段の倍は食べたと思う……うっぷ。さすがにくるしい。


 シュリは、マイペースに俺の3倍はペロッと食べていたけどな。


 今日はお風呂につかる体力は残っていなかったので、体を洗うだけにとどめた。改めて言うが、ダンジョンの中でシャワーを浴びられること自体、異常である。そのことを忘れて体を洗うだけとか言っているシュウは、他の冒険者たちに刺されても文句は言えないな。


 シャワーを浴びたが、まだ寝るわけにはいかない。明日の作戦会議を行わなければならない。


 大した内容ではないのだが、先に行って調べてもらった魔物の種類と強さ、先行しているウィスプたちの作ってくれたマップを見て、明日最低でも進んでおきたい階数を設定しておく必要があるのだ。


 魔物の強さは相変わらず、1階から順にLv5ずつ高くなっており、21階の魔物の強さは、Lv200になっていた。スキルに関しては、完全にランダムになっていた。魔物の持っているスキルLvは0~4で、持っている数は0~4になっていた。


 試しで戦ってきた中に、Lv4を4つ持っているパイレーツスケルトンがいたらしい。明らかに今まで戦っていたモノとは、強さが違っていたらしい。


 やっぱり基本的なレベルも大切ではあるが、スキルによる攻撃力増加や動きの鋭さは、レベルをくつがえす危険があるということだ。


 良い例えではないが、当時レベル300~400程の俺たちが、獣道の森で討伐にあたったフェンリルだが、あいつはLv600を超えていたはずだ。スキルも高ランクの物が多かった。


 すべてスキルレベルがカンストしていたシュリが、一方的にやられていた状況を考えると、明らかにおかしかった。シュリはあの時点で、Lv600を超える魔物と同じステータスがあり、それなりに装備も整っていた。それなのに一方的というのはおかしい。


 結論として出た答えは、スキルLvが10を超えていたのではないかということだ。


 当時は、実力の差……ということで悔しい思いをしていたが、自分たちのレベルが上がり鍛えていくうちにでた結論だ。


 一度チビ神に聞いてみたが、ノーコメントを貫かれたので、それに近い何かがあるのだと考えている。


 っと、話がズレたな。


 何が言いたかったかと言えば、ベースとなるレベルはステータスに直結だけなんだよね。本当の強さは経験やスキルが重要ということだ。


「色々話しましたが、魔物はLv200しかなく、スキルに関しては最大でも4しかないので、私たちにとっては敵ではないですね。注意しなければいけないのは、アンデッドなので痛みはなく体が壊れても襲ってくるところですね」


 魔物は生物と変わらないので痛みを感じ怯んだりするのだが、痛みを感じないアンデッドや魔法生物、スライムやゴーレム、パペットは、自分の体が壊れることを気にせず突っ込んでくるので、注意が必要なのだ。恐れがないのは、かなり怖い。


 アンデッドや魔法生物は、俺の奥の手が効かない奴が多いので、いざとなった時にちょっと怖いんだよね。


 フェンリルを倒した時のスタングレネード、正式名称は【フラッシュバンスタングレネード】というらしいが、あいつらには効かないんだよね。


 もし使うならフラググレネード、手榴弾の方が効果があるだろうな。スタングレネードには、物理的な攻撃力はないからな。人間に使ってあるとすれば、鼓膜が破けるかもしれない、ってところだろう。


「確かに痛みを感じない相手への対応は難しいよな。人造ゴーレムと本気で戦ったら、玉砕覚悟の攻撃だってしてくるだろうから、危険極まりないよな。安全に今日みたいに魔法で進むか?」


「それには反対したいです! 今日1日、工作作業をしていて飽きました! 弱くてもいいので、魔物と戦いたいです!」


 そう主張してきたのは、クシュリナだ。普段大きい武器を使っているため、工作部隊でエースのような働きをしてくれていた。そんなクシュリナが、ストレスを溜め込んでしまったようだ。なので、明日は暴れたいメンバーを前線に出して、俺は壁壊しに回ろう。


 年長組の3人は、俺のお目付け役みたいなものなので、俺と一緒に土木作業のようなことをしてくれるようだ。


 作戦会議が終わる前にブラウニーがやって来た。夜営地についてからの調理作業では限界があるので、キッチン馬車を使って下準備をさせてほしいということらしい。


 キッチン馬車はブラウニーたちが持ち込んでいるので、俺の許可さえあればすぐにでも対応可能なのだとか。


 本人たちがヤル気なのに、俺が水を差すわけにはいかない。許可を出すと、ローテーションを決めるためにブラウニーたちの話し合いが始まった。ほどほどにな。


 会議も終わったので、ベッドに倒れ込んだ。


 おやすみなさい。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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