1326話 決まり事
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ピーチたちがどこにいるか探す事にした。
そういえば昨日、普段なら仕事の日は、昼食を家で食べる事がほとんどない妻たちだが、半数位食堂に来てたな。娘たちと遊んでいたせいで気付いてなかったけど、ピーチ・ライラ・マリーの3人もいてたよな?
年長組が平日に昼食を家で食べる事があまりないのに気付かないなんて、みんなには心配もかけてるしなんといえばいいのやら。
そんな事を考えながら探していると、ミリーたちと一緒にいるのをマップ先生で発見した。
あれ? これってよく考えたら、地球でお互いの居場所をGPSを使って調べている様なもんだよな。夫婦だからっていいのか?
こっちに来る前に、なんかのテレビで「いる場所を知られたくないのは、やましい事があるから!」とか「やましい事はないけど、監視されたくない!」とか、無駄な論争をしていた気がする。
個人的には、何処にいるかバレても問題ないからGPSで居場所を知られてもいいけど、キツイ束縛は勘弁してほしい気がするな。
っと、話が逸れた。こういう緊急時にしか使ってないから問題ないよな?
娘たちの部屋にいるようなので、俺も向かう事にする。
「とーたん?」
「ほんとだ! とーたんだ!」
「とーたん、おしごとは?」
おっと、ブルムよ。それ以上は言わないでくれ。それより大切な事があってここに来たんだよ。
「あれ? シュウ君どうしたの?」
ミリーにそう聞かれて、ふと娘たちの方を見る。ここで話して大丈夫なのだろうか?
「えっと、そっちの3人の事で、ここで話しても大丈夫か?」
「あ……」
みんなも娘たちの方を見て、どうしようか悩んでいるようだ。
娘たちはその様子を見て、俺たちに「なーに! おしえて!」と抱き着いたり揺らしたりしている。
「ご主人様にも知られたみたいですし、ミーシャちゃんたちにも聞いてもらおうか。えっとね、赤ちゃんができたの。ミーシャちゃんたちの弟か妹が3人生まれてくる予定なんだよ」
「「「!?!?!?」」」
「赤ちゃんが生まれるの?」
ミーシャ・スミレ・ブルムは、あまり理解できておらず頭の上にクエッションマークが浮かんでいるが、ウルはしっかりと理解しているようで、何となくワクワクしている印象だ。
「「「赤ちゃん!?」」」
3人共可愛くシンクロしてるな。しかも驚いている表情も揃ってる。
「そうだよ。みんなの弟か妹が生まれる予定だよ」
ウルを含め4人共、ピーチたちの話を静かに聞き始めた。話が終わると、ミーシャなんかは、いついつ? と急かすような感じでピーチ達に飛びついている。
「ミーシャ、落ち着くんだ。ウルたちもだけど、赤ちゃんを産むのって本当に大変なんだぞ。だから、ピーチたちにあまり負担をかけたらだめだからな!」
言ってる事が伝わってるのか伝わってないのかよく分からないが、は~いと返事をしいた。
さっきまで遊んでいて、赤ちゃんの事を聞いてはしゃいだミーシャたちは、電池が切れるようにコテンと眠ってしまった。お姉さんなウルは、仕方ないな~と言わんばかりの様子で、3人に毛布を掛けてあげてから、自分も近くで一緒に寝るようだ。
中の良い4姉妹に見えるな。ここに更に3人か、7人兄弟。奥さんが2桁いる時点で大家族だけど、昔テレビで見た、何とか族の家族みたいだな。
「ピーチ・ライラ・マリー、気付いてあげられなくてごめんな。言い訳みたいになるけど、バタバタしてたせいで、みんなの事をおざなりにしてたよ。もっと気遣って上げれたらよかったんだけど……」
「ご主人様、気にしないでください。日中は一緒にいられない事が多いですが、夜は交代交代ですが私たちの相手をして下さるだけ嬉しいです。それに言わなかったのは、ご主人様の負担になりたくなかったからで」
夜は相手をしているというより、個人的には搾り取られているって感じだけどな。みんな肉食系で、こっちの身が持たないよ。チビ神に精力アップのスキルを付与されたけど、効果が出ているのか分からないくらい疲弊するからな。
そこからすでに子どもを産んだ、ミリー・カエデ・リンドを交えて、今後の話をする。
基本的にはシルキーの指示に従って日常生活をする事が前提で、個人で行っている仕事はしばらくお休みという事になった。でも、完全に切り離すわけにもいかないので、妻の誰かが代わりをしたり、いつでも連絡がつくような状態にしておく事になった。
後は、過度な運動は禁止。適度に体を動かすにとどめる。何気にお酒の好きなライラは禁酒、妊娠した3人の近くでは、飲酒禁止にする事が決まった。なので、パーティーとかを開いても、お酒は出さない! 飲みたい奴は、パーティーが終わってから、2次会以降で飲め!
まぁ、俺と娘たち以外はみんな妊娠した事を知っていたようなので、気をつけ始めているそうだ。いきなり禁止といっても戸惑うだろうが、意識をしてくれているようだ。
みんなの協力もあって、すぐに妻全員に連絡がいった。
もっと一緒にいてあげたいのだが、すぐに生まれるわけでもないし、過度に心配されるとウザい、と言われてしまったので、仕方がなく監視室に戻る事にした。
監視室では、特に何もなかったようで落ち着いていたと思ったら、間違いだった。
勇者がフレデリクに接近したので、再度警告を行ったのだが話し合いをしたい、とごねたらしい。なので、勇者が起こした事件について説明したとの事だ。
勇者は実際に神に会ったりお告げみたいな形で、会話をしたりしたことがあるので、神の存在を知っている。それを前提に話をしたのだ。
自分たちが破壊工作をする事はない! といっても、勇者を起点に神が何かする可能性がある事を否定できないため、出入りを禁止にしていると伝えたが、納得してもらえなかったのだとか。
だけど、納得してもらう必要はないので、最終警告を行い近付くのであれば処分すると言ったようだ。
この勇者は、神の誰かにそそのかされてここに来たわけでは無いようだが、街を危険にさらすわけにはいかないので、フレデリクに入れる事はできないのだ。
それでも納得がいかないと言われたので殺そうとしたのだが、勇者の従者から提案があり勇者を含めない5人でフレデリクに入らせて欲しいと……従者だからと言って起点にはできないと判断して、5人ならと許可をだしたのだとか。
なるほどね。従者を起点にできるのなら、極端な話この世界に住む誰でも起点にできる可能性はあるからな。でも、召喚されたバザールや綾乃は起点にできなそうなので、従者という理由だけで起点にする事は不可能だろう。
ただ、監視の下行動してもらう事が義務付けられた。
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