1296話 対抗の一手
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ファイブ大陸の拠点を強化して、ドッペルから意識を戻して行動を開始する。
出来れば、ダンジョンの一角に作ったロマン部屋はこれから先、覗かれたくないな。情報管理するなら、あそこが一番だからな。スプリガンのいる監視室はダンジョンの中にしか作れないからあれだが。
とりあえず、ロマン部屋と監視室をくっ付けて、ロマン部屋だけ破棄するか。そうすれば、中は覗けなくなるはず。っとその前に、物理的な問題もあるから、ノーマンあたりに確認してからやらないとな。
綾乃とバザールがいるロマン部屋に急ぐ。事情を説明すると理解してくれて、すぐにロマン部屋を移動させることができた。
ノーマンを呼んで、今の状態でダンジョンの破棄を部分的に行った場合、崩落の危険がないか確認する。そうすると、俺の考え付かなかった方法を提案してきた。
「崩落の心配するのであれば、クリエイトゴーレムで強化すれば良いのではないですか?」
と。確かに、強度を上げるならダンジョン化の次に便利な方法だからな。放棄したエリアにSランクの魔核を使い、ガチガチに強化しておく。
「よし、これで対策はバッチリかな?」
「シュウ、ここまでする必要あるの?」
「あくまで聞いた範囲から予測した内容をもとに、あいつらはダンジョンの機能を使って覗くことが出来るみたいなんだよね。だから、ダンジョンでないと使えない施設の監視室はどうしようもないけど、この部屋は要になるかもしれないから、切り離したかったんだよね」
「もしかして、大量に用意したカメラって、監視室の映像を全部撮すために準備したの?」
「そうだぞ。だから新しく拡張した部分には、スブリガンたちが常駐できるようにするつもりだぞ。みんなの意見を聞いてから作るつもりだ」
初めは、スプリガンたちはそのまま監視室にしようと思ったのだが、ロマン部屋のシステムと組み合わせれば、もっと多角的に情報を管理出来るのではないかと考えたのだ。
スブリガンのみんなが待機する場所には、大陸全部が映し出せるようにするつもりだ。
気になった場所や調べたい場所は個人の判断で調べる事にして、他のスプリガンが調べている場所は、マーカーなどを用意して他の人にも分かるようにするつもりだ。
以前、同じ所を2人以上で調べた事があり、無駄が多かったので、声かけをして他の人に報せるようにしたが、それでもかぶってしまうことが多々あったのだ。なので、一目見て分かるようなシステムに出来ないか考えて、ロマン部屋のシステムを流用する事を思い付いたのだ。
そもそもロマン部屋は、俺とバザールと綾乃が趣味全開で作っただけの遊びの部屋だったのだが、今回の件で本領発揮されるまで、まさかあそこまで使えるシステムだとは思っていなかったのだ。
計画段階なので、上手くいくか分からないが、今回の件でDPの収入が4倍を超えたのだ。もともと、使いきれる量ではなかったのに、ここに来てさらに収入が増えたので、気にせずぶちこむ予定だ。
ちなみに何故、6つの大陸を掌握したのに4倍ちょっとなのかというと、大きな理由としては……
元々いる大陸の平均的なレベルが高いということだ。昔に言われた気がするが、この世界……紛らわしいから大陸と言うべきか? どっちでもいいか。ここが、他に比べてレベルが高いと聞いた覚えがある。ここよりも高い所を探せばいくらでもあると思うが、高い方なのだろう。
他の理由としては、各大陸に住む人数の差があげられる。特にファイブとシックスの大陸は、俺たちの大陸に比べると8割程度しか住んでいなかった。
シックス大陸に関しては、あくまで掌握できた範囲にそれだけしかいなかっただけた。あの大陸は、ダンジョンの中にも住んでいる人間が多くいるのだ。聞いた話を元にして計算すると、全員合わせればこの大陸の1.5倍程はいると思われる。
ある程度は残す必要があるが、貯まっている分を考えると、今回準備しようと思っている物を召喚したところで、1パーミルにも届かない。もちろん、DPで魔改造して必要数を召喚してもだ。その数が5倍になっても届かないだけ貯まっているので、問題ないだろう。
むしろ問題となるのは、使用しているスパコンの冷却の方だろう。
スパコンの本体を冷却液に浸け込んでいるので、ほこり等の影響は受けないのだが、初めて召喚したスパコンは、熱暴走を起こしてお亡くなりになってしまった。
当時の俺は、スパコンがあそこまで発熱する物だとは思わなかったのだ。しかも、魔改造したせいで更に発熱量が上がってしまったのだ。
オンラインゲームのサーバーに使っていた物では、ここまでのトラブルは無かったのだ。だから俺は、軽く考えすぎていた。
他にも、設置する場所についての知識もなかった。それが分かったのが2台目のスパコンをオシャカにしてからだ。
調べてみると、スパコンは発熱が凄いので冷却システムと一緒に設計されるのが当たり前なのだとか。設置しているエリア全体が、氷点下30℃にしている場所もあるらしい。
ダンジョンの機能で氷点下50℃の部屋も作れるが、冷却液に浸ける選択肢を選んだのは、メンテナンスが楽だったからなんだよね。いくらクリーンルームにしても、ほこりが完全になくなることはない。掃除せずに壊れる位なら、冷却液に浸け込んだ方が楽たったのだ。
冷却液に浸け込んでいても、部品は必ず壊れる。だけど、部品が壊れたら取り換える、という贅沢なメンテナンスが出来るのも、DPが有り余っている俺ならではだろう。
因みに冷却液を冷やす方法は、氷点下20℃の部屋に冷却液浸けの本体を置いて、更に本体を置いた部屋とは別に冷却液を冷やすため部屋をよういして、その部屋の中をつづら折りになっている管が張り巡らせてあるのだ。
本体の部屋と同じ氷点下20℃の部屋を駆け巡った冷却液は、人間が触ればすぐに凍傷になってしまうレベルである。
スパコンの事はこれくらいでいいだろう。
本体は、相変わらずダンジョンの中にあるが、神たちは本体からデータを取り出して理解する何て事は出来ないだろう。だから、オペレーションをする部屋というか空間を、ダンジョンから切り離せば見られることは無くなるはずだ。
神のダンジョンにもさっさと行かないといけないので、サクサクと片付けて行こう。
スプリガンたちの意見を聞いていて一番悩んだのが、操作性の問題だった。監視室は基本タッチパネルのような方法で操作しているのだが、1つ余計なシステムを通すため、操作性が悪くなってしまったのだ。
解決したのは、またもや万能なクリエイトゴーレムだった。
苦肉の策で監視室の機材にクリエイトゴーレムをかけたら、成功してしまったのだ。
Sランクの魔核を大量に使用することで、強引にスパコンと接続出来てしまい、スパコンと直結した事でロマン部屋にも使っている思考操作も可能になっている。
予想していた物より何段か上の物が完成したのは、作り始めて5日後だった。
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