1290話 忘れていた事が!
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すべての仕事を終えて船に戻って来た時に、ミリーから養子にしてもいいかと相談を受けた。
俺は、落ち着いたら孤児院に入れるつもりだったが、ミーシャだけでなく、スミレやブルムもうさ耳幼女をお姉ちゃんのように見ているみたいで、4人のためにも一緒に育ててあげたいと言われたのだ。
もちろん、カエデやリンドも同意見で、他の獣人系の妻たちも賛成をしている。
ヒューマンの妻たちは、映像でしか様子を見れていないので、概ね賛成と言った感じだ。反対する嫁もいないので、養子として引き取る事を前提に考える事になった。
でも、一番はこの子の気持ち次第なので、ある程度落ち着いた時に聞いてみる事になった。聞くまで一緒に生活していたら、その後も一緒に生活したいと思うのが普通だよな。まぁ1人増えたって100人増えたって、今の俺なら養ってあげられるのだ! どんとこい!
あっ! でも、押し掛け嫁はいりません! 今でも十分幸せです! って、誰に言ってんだよ!
船での移動には、約3日程かかるとの事だ。
メイドの皆も、一番初めに来た子たちが既に3日経っており、ある程度慣れてくれている。運動できるように甲板にはプールを用意しているし、大浴場も完備だ。かけ流し源泉風なので、いつでも入る事が可能である。
後は、集まって話が出来るように、複数の場所にラウンジのような場所を準備している。
分かりやすいゲームとして、リバーシも置いてあるし、ジェンガ、的当て等も準備している。
初めは、こんな待遇でいいのか? と恐縮しているような状態であったが、妻たちが積極的に誘って遊んでくれたおかげで、お城にいたメイドは次に来たメイドを誘って遊び始めている。
まぁ、食事は自分で作るので当番制みたいになっており、しっかりとその分は仕事をしている。他にも掃除や洗濯もあるので、ずっと遊んでいるわけでは無い。
初めは色々問題はあったが、一番問題となったのが入浴だな。あの国では、貴族でも毎日入れないのだとか。そのため、入浴するように命令した所、お湯を汚すのが怖く、水で体を洗ったりしていたのだとか。
それに怒ったスカーレットが「体を綺麗にできない人間は海に捨てていくよ!」と怒鳴り、入浴のイロハを教えたそうだ。そして、入浴に関しては義務という事にして、ここでは毎日入るように命令したのだ。
それでも監視をしていないと、お湯を使う事に抵抗があるのか水で済ませ浸かろうとしない為、妻たちにも手伝ってもらいしっかりと湯船につかるように指導したのだとか。
国が変われば環境も変わるよな。同じ大陸でも、俺の手の入った街とそうでない街の落差は激しいもんな、糞尿が無くても臭いが酷いとかね。
次に苦労したのが食事だ。調理技術も手際もいいのだが、今までは城で働く人間のために作られた食事を作る際に出た端物や、食べ残し、腐りかけの食材を使って調理していたため、新鮮な野菜を見て首を傾げ、今まで使っていたような食材はどこにあるのかと真面目な顔で聞かれたとか。
掃除に関してはほぼパーフェクトだったようで、スカーレットも満足そうな顔をしていた。唯一の問題と言えば、お風呂の掃除である。
城のお風呂でも、よく言って五右衛門風呂というレベルだったので、掃除の仕方がよく分からなかったのだとか。後、湯船のお湯を抜くという考えがなく、どう掃除していいのか分からなかったのだとか。
ゴーストタウンに行ってもしばらくは、常識を覚えてもらわないといけないかもしれないな。まさか他の大陸から人を連れて帰ると思ってなかったからな。
ドタバタしたが、明日の昼頃にはゴーストタウンに到着できる見通しだ。
そういえば、うさ耳幼女の名前が分かった。ウルという名前らしい。母親の事を思い出して泣く事もあるが、ミリーが母性を発揮して優しく接してくれているようだ。
ウルはみんなの良いお姉ちゃんになってくれるといいな。
ディストピアに着いてからの、ウルのこと考えてなかったな。一緒に住むとはいえ、まだ人間に対してビクビクしているのに、同じエリアで暮らすのは無謀だよな?
ミリーは、その辺のことどういう風に考えているのだろう?
「スパルタかも知れないけど、そのまま生活するつもりよ。これ以上、無理に別けて生活して、慣れるのが遅れたら大変だからね。ウルには、しっかりと話してあるよ」
だってさ。無理に別けないで慣らせるみたいだ。漸くは付きっきりになるかもしれないけどね。と苦笑していた。
あまりにも負担が大きいようだったら考えよう。
っと、そうだ! グリエルに話を聞いておかないと。
「確認なんだけど、ゴーストタウンの方は準備出来てる?」
『問題ないですよ。こちらの常識や一般教育を受けられるようにしてあります。集団生活を出来るように寮も準備してあります。基本的な部分の訓練に関しては、ゼニスが担当することになっています』
えっ!? ゼニスが直接担当するのかと思ったが、商会で行っている新人教育の方法を流用するとの事だ。
800人を1度には、無理があるのでいくつかの集団に別けてやるそうだ。俺にそこら辺の知識はないので、全部お任せする事にした。
到着後の事も大丈夫そうなので安心した。
そこでふと思い出す!
「あっ! 獣人の国に行くの忘れた」
メイドの話では、残忍で自分たちの国より酷い事をしている、という話なのだが……実際にはどうか確認してなかったな。バッハに連れていってもらうか?
そう言えば、バザールが感知できた最後の大陸に着いて、なにか調べているとか言ってたな、なんだったっけ?
よく思い出せなかったので、マップ先生を開きバザールのいる大陸の事を調べてみる。
地上は大半を掌握できているのだが、山のようなところ以外にダンジョンが一切作成不能のようだ。
どうしてそうなっているのかは、バザールがしっかりと調べてくれたとの事だ。
今ディストピアに戻っている最中なので、戻った後でゆっくりと報告をするとの事だ。
バザールは、距離が離れていても、支配下にあるアンデッドに指示を出来るようで、今は忙しく指示をしている最中なのだとか。
あ~! どうせなら、ドっぺルをおいてくればよかった! それならバッハに頼まなくてもいいもんな。リバイアサンに運んでもらうか。
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