1133話 まさか!?
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『あなた! フェンリル召喚したわね?』
したけど、何か用か?
『あなた、まだダンジョンを私に贈ってくれてないわよね? 先に報酬だけ受け取るなんておかしくない?』
あ……そういえば、報酬ってダンジョンバトルのじゃなくてイ〇ディー〇ョーンズ風のダンジョンの見返りだったっけ……あれ? なら何で召喚できるようになってたんだ?
『ふっふっふ。報酬を先払いして、いろいろ注文をつけるためよ! クリエイトゴーレムを組み込んだダンジョンなんて、あなた以外作れる人がいないのよ! だから絶対に作らせるために先払いしたのよ!』
何という事だ……まさかチビ神にはめられる日が来るなんて! やばい、明日は槍の雨が降るかもしれん。
『失礼ね! 私だって頭位使うのよ! この位できて当然なんだからね!』
誰かの入れ知恵かと思う位に違和感なく前払い報酬を受け取ってしまった。なんという屈辱だ。
『ギクッ!』
あ~そう言う事か。チビ神にしては出来過ぎだと思ったんだ。話の流れもスムーズで何も疑ってなかったし、もしかして1週間あけたのも何となく記憶があやふやになってるところを狙ったのか?
『ギクッ!』
自分の口でギクッとか言っちゃってる時点でダメダメだな。それにしても入れ知恵した神様は、思ったよりやりおる。当たり前に受け取って召喚してたもんな。まぁ、ダンジョンは作る予定だったから、先でも後でもよかったんだけどな。
『気のせいよ! 私の智謀に脱帽したでしょ!』
何か上手い事言っているつもりかも知れないけど、そのセリフがアホっぽいぞ。無理すんな。チビ神にはチビ神の良さがあるんだからさ。
『バカじゃないし、チビじゃないって言ってるでしょ! ちょっと小柄なだけなの! これから成長するんだからね!』
お~いつもの調子が戻ってきたな。それでこそチビ神様だ!
『ムキー「バナナ食うか?」サルじゃないからいらないわよ! ふぅふぅ……あなたと話すと本当に疲れるわ。今日はこの辺で止めておいてあげる。しっかりとダンジョン作って贈りなさいよ!』
そう言って声が聞こえなくなった。
「ふむ……ダンジョンの機能で作れないトラップを、テンコ盛りした奴を作ればいいか? と言っても1回クリアしたら興醒めになるようなダンジョンも微妙だけど、ト〇ネコの不〇議なダンジョンじゃあるまいし、100回楽しめる的な事は出来ないかな?」
色々構想を練っていたらいつの間にか夜になっていた。足をダマに噛み付かれてようやくその事に気付いて、無線で何度も連絡が来ていたのに無視していた形になり、家に帰ったら食事の時間は過ぎているとスカーレットに怒られてしまった。
お願いだから食事抜きは勘弁してください。え? 今日はダメですか……しょうがない。こうなったスカーレットは梃子でも動かせないので、素直に反省することにしよう。
DPを使って食事を準備しようとしたら、先読みしたように自分で作って食べてくださいね。と、栄養バランスの良さそうな食材が準備されていた。これを使って作れって事か。
用意されていたのは、牛肉といろんな種類の野菜だった。牛肉をメインに何かを作れって事か? ステーキはあまり好きじゃないから、牛カルビ丼みたいな感じでサラダでもつけて……
いや、もやしがあるから軽く湯がいて、鶏ガラ・ごま油・キムチの素でピリ辛ナムル風にするか。
久しぶりに自分で料理を作ってみたけど、思ったより腕は衰えてないな! って、焼くだけ、和えるだけ、じゃ料理の腕が分かるわけないよな。下処理に時間をかけてるわけでもないしな。
そういえば昔、米洗っといてって言われた人が、洗剤で米を洗ったって話があったけど……あれって都市伝説だよな? 本当に米を洗剤で洗う人なんていないよね? 洗う=洗剤的な発想から来た妄想話の類だよな?
あれ? でもそうすると、米を研いでおいてって言ったら、研ぐ=刃物を研ぐ砥石に擦り付ける事的な発想で、米を砥石に擦り付けたりするのかな?
なんてバカな事を考えながら1人寂しく飯を食べた。しょぼくれた心を癒すために娘たちの所へ行こうとしたら、スカーレットに今日はダメです! と拒絶されたため、もうダメだと言わんばかりに、風呂に入って速攻で寝た。
疲れがたまっていたのか、いつもより長く寝ても起こされるまで目が覚めなかった。
ブラウニーが作ってくれた朝食は美味いな。自分で作ったのが不味かったわけじゃないけど、やっぱりブラウニーの作る食事は、1ランクも2ランクもレベル味が違うね。
工房に移動してからまず行った事は、今日は絶対に時間を忘れないように、時間になったら工房の明かりが消えるようにした。さすがにこれで気付かないという事は無いだろう。
念のため明かりが消えても気付かなかった時のために、解除しないと明かりが消えてから10分後に電気がはしる魔導具も身に着けている。
そういえば、バザールも綾乃も声をかけたのに、チビ神にプレゼントするだけのダンジョンには、興味が無いと言わんばかりに「それで?」「だから?」みたいな感じで、完全拒否を貫いていた。
まぁ1人で頑張るか。
貢ぐためのダンジョンが完成したのは、それから2週間後。
ダンジョンの中をエリア毎に区切って、ランダムで入れ替える事の出来るシステムを利用して、100回遊べるダンジョンを作り出した。
単純な罠だけのエリアや、知恵比べのエリアもあるが、クリア条件はクリエイトゴーレムの魔核を使ってある程度種類を準備した。
その中で一番苦労したのは、ダンジョンのシステムやトラップではなく、色々な条件に合わせて変化させるクリエイトゴーレムの調整だった。
贈り出したダンジョンは、後々まで娯楽として楽しまれたとか。まぁ長い人生……いや、神だから神生? 神って生きてるのか? まぁどうでもいいや。長い時間をかければ、全部丸裸にされちまうけどな。
仕事もしないで、こんな事ずっとしてたな。大人しくしておけって言われてたしちょうどいいか。
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