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ダンマス(異端者)  作者: AN@RCHY


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1059話 成長の差?

アクセスありがとうございます。

 今日は、娘たちの様子観察部屋には、俺とハクしかいない。ニコとスライムたちは、娘たちのクッションになったり、一緒に遊んだりしている。あいつらの脳にあたる部分って何処にあるんだろうな?


 猫たちもケットシーも娘たちの面倒を見てくれているので、カエデ、ミリー、リンドも良く休めているようだ。シルキーやブラウニーたちも協力しているので、問題はなさそうだ。


 でも、シルキーやブラウニーたちが抱っこをすると、ビジュアル的にすごいことになるんだよね。娘たちより少し大きい娘が抱っこしている感じなのだ。知らない人が見たら危ない! って声をかけるかもしれない感じである。


 そういえば、観察部屋に俺達しかいない理由は、簡単なものである。昨日、スカーレットにこっぴどく怒られて、自分たちでも体のサイズを変える技術を習得しようと頑張っているからだ。付き合わされているダマ、シエル、グレンには申し訳ないが頑張ってくれ。


 それにしても、ミーシャは、スミレとブルムに比べて成長が早い気がするな。個人差なのかもしれないけど、2人より気持ち大きい気がする。ハクも同意見なようで、何だろな?


 ドワーフは長生きだから、子どもの時の成長が遅いとかあったりするんかな? それとも、獣人の子が成長が早いとか?


 俺の様子を見に来たミリーに聞いてみた。


「聞いた事ないかな。獣人の子もそうじゃない子も成長は、同じくらいだったと思うけどな。栄養状態の差で体の大きさに違いが出る事は聞いた事があるけど……娘たちはそういった差はないからね。ミーシャの成長がちょっと早いのかもね」


 ミリーは知らないようだ。後でリンドに聞いてみた。


「子供の成長ね……20歳過ぎる頃には、親と同じような感じになってるからね。正直覚えてないよ。子供の時の成長が遅いのは、エルフ以外には聞いた事がないかな」


 そういえば、イリアだって、シェリルやネルと同じくらいの見た目だから忘れてたけど、年だけで見たら俺より上なんだよな。ただ、容姿に精神が引きずられているようで、同じ年と言っても分からない。


 そして偶然か、イリアの成長期が始まっているから、シェリルやネルと同じように成長している。この部分だけ切り取ったら、エルフの成長が遅いとか分からないよな。


 とりあえず、3人共健やかに育ってくれているようで嬉しい。最近は、ケットシーたちを抱いて寝る事があるみたいだ。横になったり、うつ伏せになったりできないので、ケットシーが近くに来た時に捕まえて、体の上に持ってくるような体勢で寝るらしい。


 らしいじゃないな。その時の写真があるから、寝ているのだ。満足そうな顔をして寝ているのが何とも可愛い。ケットシーたちは、精霊の一種なので頭がいいし、自分のする事が分かっているので、娘たちに負担にならないように抱き枕になってくれている。


「さて、ここにずっといても怒られるから、移動するか」


 ハクを抱いて観察部屋を出ると、ニコがそれに気付いたのか娘たちの部屋から出てきた。そのままポンポン飛び跳ねて俺の頭の上に着地! その様子が、体操の選手がポーズを決めているような雰囲気を醸し出している。


 何でお前は、俺の頭の上に乗るのが好きなんだろうな?


 ニコとは何となく意思疎通はできるが、言葉はかわせないのでニュアンスになるのだが、俺の頭の上が落ち着くらしい。うん、よくわからん!


 まぁそういう物だと思っておくしかないな。


 従魔達が訓練をしている中庭にやって来た。3匹による指導が行われている。よく見ると、ミリーたちの従魔も来て体のサイズを変える特訓をしていた。


 そりゃそうか、俺が召喚してミリーの従魔になったお前達だって、ミリーの子供を可愛がりたいよな。ミリーの子だけじゃなくて、カエデやリンドの子も一緒じゃないとダメ? そうだな、贔屓は良くない! 3人共平等にだな!


 それにしても、1匹だけサイズを変えられるようになってるな。でもさ、お前って一番サイズ変更の能力がいらなくねえか?


 自慢げにしているのが、狐のコウなのだ。元のサイズが大きくないので、サイズを小さくすると、娘たちの近くにいる猫たちと同じくらいのサイズなのだ。それだけ小さければ、抱き着いてもらえるかもな。


 そして、サイズ変更って小さくなるだけじゃなくて大きくもなれるんだな。クロやギンたちウルフ系の魔物と同じくらいのサイズにもなれたのだ。でも、そうすると自分で歩かないといけなくなるため、すぐに体のサイズを戻していた。


 コウとソウは、いつも誰かを足代わりにしてるからな。太っても知らないぞ! とか思ったけど、太る気配は一切なかったな。


 他の従魔たちも少しだけはサイズが変えられるようになっているみたいなので、数日中には完全にマスターするかもしれないな。


 それにしても、何でこんなに早く習得ができそうなんだろう? ダマにどんなことをしたか聞いてみたら、魔力操作した魔力をみんなの中に流し込んでサポートしたらしい。そのせいで、3人共かなり疲れているみたいだけどな。


 でも、今疲れても後々の事を考えればそれが正解かもな。習得するまでに時間がかかればかかる程、自分達の指導者としての時間が長くなるだけだからな。よく頑張った。


 まぁ明日からは解放されるから大丈夫だ。お前ら3匹は俺の護衛役だからな。


 そういえば、そうだった! と目から鱗を流す勢いだった。みんなコツをつかんでいるみたいだから、お前らがいなくても大丈夫だろう。それに、バッハなんか自力で小さくなってるし、こいつらは恵まれてるから大丈夫だ!


 しばらく従魔たちの特訓風景を眺めてから、少し小腹が空いたので食堂へ向かうと、カエデたちが娘をつれて食堂に来ていた。ベビーカーに乗っていて、妻たちに囲まれている。


 親のカエデ、ミリー、リンドたち以外は、俺を含めてなかなか触れ合えない状態なので、ここぞとばかりにほっぺたを触ったりしている。一気に触ると娘たちがびっくりするので、代わる代わる慣れさせながらのスキンシップだった。


 自分たちが生んでいないといっても、家族の一員だから面倒は見たいよな。もう少し落ち着いたら、生活スペースが一緒に出来ると言っていたので、早くその日が来てほしいと願うばかりだ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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