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ルディアと王都防衛隊~海の国の入れ替わり姫~  作者: けっき
第12話 処刑場の騎士(前)
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序章

 ──その姫は、人を信じることのできない呪いにかかっておりました。

 ──その騎士は、名誉ある騎士になれない呪いを受けておりました。


 これはとある海の国の王女と騎士の物語。

 愛によっては結ばれず、生涯わかり合うこともない。けれどもずっと続いていく。


 騎士は暗い獄の中。光も差さぬ獄の中。

 短い命の灯火さえ砕けた白銀に飲まれかけている。


 ──その姫は、己の呪いが解けぬものだと知っていました。

 ──その騎士は、己に成せる唯一のことを知っていました。


 燃え落ちた夢のひとひらが輝く結晶に変わるとき、永遠になるものがある。


 人は生きる。生きていく意味を求めながら。

 人は死ぬ。死して世に何を遺すか悩みながら。


 鐘を()け!

 天まで響くほど高く!

 時の巡り、戦いの始まり、祝福されし夫婦の門出も罪人の死も鐘はすべてを我らに告げる。


 その音とともに最後の幕を始めよう。

 長い、長い、騎士物語の始まりと終わりの幕を。

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