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〜リリーのおもい〜

リリー視点の番外編です!

私の名はリリー。

母は、「”リリー”って響きが格好いいじゃない」なんて言っていた。

適当につけられた名なのだな。と私は、気にいっていなかった。お嬢様に出会うまでは…


アメリア•ウェールズ様。私がお仕えするお嬢様だ。

彫刻のように美しい容姿とは裏腹に、気さくな方でコロコロと表情の変わる可愛らしい女性だ。

そんなお嬢様は、「リリーってとても良い名だわ!純潔のシンボルの花よ!素敵だわ…!リリーにピッタリの名ね」と私の名を褒めてくださいました。

そして私以上に、私の名を好いてくださるものですから、私も自分の名が好きになりました。

そんなお嬢様ですが、一つ困ったことがあるのです。


それは、自分の容姿に自覚がないこと。

自分の容姿を鼻にかけていないのは、宜しいのですが…。


カラム様とクラウド様がいらっしゃらなかったら、お嬢様はもう大変なことになっていましたわ。

可憐な容姿をしているのに、気取らないお嬢様の性格は世の男性の心を鷲掴みでした。

お嬢様とすれ違えば、恋に落ちたとラブレターが贈られ…

お嬢様と目が合えば、彼女は僕に微笑んだとプレゼントが贈られ…

お嬢様と話せば、僕と彼女は気が合うと求婚され…

カラム様の婚約者だというのに、世の男性の勢いは止まることを知りませんでした。

それに、お嬢様は律儀に挨拶を皆にするものですから、勘違い男が急増致しました。

とうとう、お屋敷に迫ってくるものまで現れたのです。

それまでは、お嬢様を好きになるのは仕方のないことだとカラム様もクラウド様も目をつぶっていたのですが、これにはちょっと制裁を下しました。

何をしたかは言いません。私が呪われそうです。

それからは、余計な虫はつくもののお屋敷にまで迫ってくる怖いもの知らずな者はいなくなり一件落着(?)でございました。


まぁ、私はお嬢様を悲しませるカラム様にも、お嬢様をイジメるクラウド様にも、誰にもお嬢様を渡す気はありませんけどね!


アメリア様がカラム様を選ぶのでしたら、大人しくは無理ですが身を引きますよ!

でも、最後は、私が美味しいところを頂く予定です。お嬢様は、折角見つけた私の生きる意味ですもの。お嬢様を、絶対幸せにしてくださる方が現れない限り渡しませんわ!


ベラもこの作戦に乗ってくれたので、お嬢様が欲しいなら私とベラを倒してから行きなさい!でも、私達を倒したらお嬢様が悲しみますよ!嫌われますわよ〜!おほほほほ!

なんて感じで、私達なりにお嬢様をお守りしておりますわ!


最近は、護衛のヒューも隙があればお嬢様にくっつくので好ましくありません。

護衛だから、仕方のないことですが…

なので、それ以上に私とベラはお嬢様にくっつくことを決めました!

たまに、ヒューが私達を羨ましそうに見ているのは見間違いだと私は信じていますもの。


だって、私はカーラ様とアーマンド様公認ですのよ。「リリーにだったら、アメリアを渡してもいいかしらね〜」とカーラ様が言ってらっしゃいましたから!アーマンド様も、それに賛成してくださいましたわ。

それを聞いたクラウド様が、チラリと私を睨んだのも見間違いですわね。


そんなこんなで、今日も私とベラはお嬢様にくっつきます!


「お嬢様、おはようございます!朝ですわ!」


朝日に眩しそうに目を細める、無防備な鼻血ものの、この姿は私だけが見られるのよ!


お嬢様、万歳!

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