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魔法使い、レイラ  作者:
第一章 17歳
3/3

人間界

その日は土砂降りの雨だった。

17歳になったレイラは窓の外を眺めながら、幼馴染みのシキに話しかけた。


「なんで今日に限って雨なのさぁ」

「しょうがねーだろ。天気なんて誰にもコントロールできねーんだから」

「あんたのお得意は天候魔法でしょ!晴れにしてよ!」

「無茶言うなよ!確かに晴れにはできっけど今の天気で使ったら天気雨だぜ!?」

「シキの役立たず!!」

「はぁ!?」


雨の原因をシキに押し付け、一人また窓の外を見つめ黙り込むレイラ。


「レイラ。広間にいらっしゃい」

「ママ!…じゃなくて、はい。お母様」


聞こえたレイラの母・オーロラ女王の声に、レイラは喜び立ち上がる。


「お前まだママなんて言ってんのかよ。お前の母親はオーロラ女王なんだぜ?もっと姫としての自覚もてよ」


シキがそう言うとレイラはカチンと顔をゆがませ、外にまで聞こえそうな怒号を張り上げた。


「うっさいなぁ!!そもそもあたし女王の座を受け継ぐ気ないし、姫として生まれて来たかったわけじゃない!それにママのこと誰よりも分かってるのあたしだけなんだから余計なことしないでよ!!」


そう言ってバタンと勢いよく扉が閉められると、シキは頑固者と呟いて椅子に座り込んだ。

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