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Magia Online  作者: kame
正式サービス
6/57

ライのお店

さて・・・《ヘネシリウム》に帰ってきたのだが・・・


人が多すぎて何もできねぇ!!


それに開始時より俺達を見てくる視線が多いし・・・


「ライちゃんのお店に行くのです」


デンが俺の手を引っ張って街のフィールドに続く街道に建っている建物に向かう。

そこは正式サービスが始まって一日たっていないにも関わらず数件 《プレイヤーショップ》が出来ている。

この《プレイヤーショップ》は金さえあれば作れるからβから金を持ってきたプレイヤーがやっているのだろう。


《プレイヤーショップ》は店主の設定によって販売品を手にとって見ることが出来たり、客によって売れるものを制限できたりする。

店の奥に入っていけるようにする権利だって店主が握っている。

恐喝や、強盗に対する対抗策として作られたシステムだ。


「ライちゃん、買取お願いするのです!」


ライが店の扉を開けながらカウンターの向こう側に座っていた髪型以外デンとほぼ変わらないプレイヤーが立ち上がる。

違いといえば強気に見えるぐらいだろうか。

店には俺達以外に人はいない。

まだNPCよりも商品がそろっていないことが原因だろう。


「いらっしゃい!

ってデンとベルか」


そういうと店主であるデン似のプレイヤー・・・ライはカウンターに置けといってきた。


まぁβの時と一緒だな。


俺とデンは今日、キノコやゴブリン、ワイルドボアから手に入れたアイテムをどんどんカウンターに並べていく。

今回はめんどくさいからアイテムを売った金を分配することにしている。


「・・・二人とも一体どんな狩り方してるのよ」


ライが引いている。


「森でデンの銃声でモンスター集めて狩りつくした」


「うーん・・・森は5レベル以下だとほぼ狩れないようにしたはずなんだけどなぁ・・・」


ライは頭を抑えながらうなる。

ライは運営側のプレイヤーというかぶっちゃけると俺の母親だ。


「私たちは一応、βのトップだから出来なくはないのです」


それに俺は魔法で反則っぽいことしてるからな。


「魔法を自分で詠唱するなんて今使ってるのはベル、あなただけよ」


「へ、へぇ・・・」


「呪文って長くて誰も完全には覚えてないのです。

私もベルちゃんに教えてもらわないと呪文なんかしらなかったのです」


一応、呪文はこの街にある図書館から手に入れたんだがなぁ・・・


「βで出た魔法の呪文は何十個程度だけど、《Magia Online》には何百個という呪文があるのよ。

まぁ魔法の呪文って長いから普通は覚えにくいはずなんだけどねぇ・・・」


しらねぇよ。

好きこそ物のなんちゃらだろ?正確には忘れたが。


「まぁいいや。

とりあえず今回の買取金額は3万L(リム)ね」


L(リム)は《Magia Online》の通貨なだけではなく実体化させて指弾の弾として使うことが出来る。

1Lが大体、500円玉と同じくらいの大きさで重さだから指弾がしやすいと・・・デンが。

こいつは一体何を目指しているのだか・・・


「15kずつ」


俺はライから受け取ったリムをデンと分ける。


「では、私は落ちるのです」


「おつかれー」


「おつかれさま」


デンはウィンドウを操作してログアウトしていった。

このゲームはログアウトは街でならすぐ行うことが出来る。

フィールドだとアバターがそこに5分間残ってしまうから基本は街でログアウトするのが一般的だ。

ログインすると街にある教会からログインすることになる。


《プレイヤーホーム》や《プレイヤーショップ》を持っている人はそこからのログインになる。


うん・・・?もしかして俺ログインしたら家にいけるんじゃ・・・?


「あぁそうそう一回 《プレイヤーホーム》に入らないとそこにログイン設定にならないから」


orz


高級ソファーでのんびりしたい・・・

最後にキッチンをグレードアップして最高レベルまであげてきたのに・・・《料理》だってとったし・・・


「まぁいいや。

ライ、夕飯何がいい?」


「今日は帰れないわ。

だから一人で食べてね」


うーん。俺も落ちて夕飯作ってくるか。

父親? さぁ今日も深夜帰りじゃないかな。


「じゃぁ落ちる」


「おつかれー

今日はログインしっぱなし決定なんだよね・・・」


ため息ついても俺にはどうにも出来ない。



「洗濯物入れて夕飯作るか・・・」


俺は机の上で光っている携帯を手に取り、来ていたメールを読む。

メールは奈津美からで一緒に《Magia Online》しようというお誘いのメールだったが


(一緒にできねぇ・・・)


絶対俺が変態扱いされる・・・

とりあえず無理だと言っておこう。

これで納得してくれるかは分からないが・・・




いつもより投稿時間が早い?

ははっ、そろそろ生活リズム戻さないと仕事がつらいから早く寝ます。


多分、投稿間隔が1日おきではなくなります。

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