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Magia Online  作者: kame
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41/57

閑話: バレンタイン

本編とは一切関係がありません。

書きたいように書きました。

2月14日、俺はいつも通り朝から登校したんだが・・・

なんかいつもより、周りの空気が暗い。

どんよりとした感じっだ。


「何かあったっけ?」


テストはまだ先だし・・・


「桑原・・・お前はいいよな・・・もらえる相手がいて・・・」


は?

あー、今日バレンタインか。

最近スーパーでバレンタイン特集してたな。


ということは・・・


「響!今日放課後行くから!!」


毎年恒例で奈津美が家に来る日だな。


「いいなぁ・・・」


数人の男どもが俺達を見てくるが、別にそんな関係じゃない。




「松原さーんっ!

これあげるでーすっ!!」


アリスが俺にチョコを渡してくる。

可愛らしいがらの袋にいくつかのトリュフチョコが入ってる。


「おう。

ありがとな」


アリスはクラスの男子にチョコを配っていく。

友チョコだろうな。

何人か義理チョコなのに、涙を流している





――――ピンポーン


「開いてるぞー」


まぁどうせ、奈津美だし。


「今日はお世話になるわね」


「まぁ毎年のことだしな」


バレンタインは奈津美は毎年とまりに来る。


奈津美の両親が家でラブラブすぎて家に居辛いんだとさ。

俺の両親も今日は二人で旅行に行ったらしいし、仲がいいのはよきことだな。

あとは・・・察しろ。


奈津美の持ってきたでかい荷物は・・・ってうちでゲームする気か。





「はい。毎年同じだけど」


そういって奈津美がある程度大きなスーパーの袋を机の上に出す。


「お願いしますっ!!」


中から出てきたのは、板チョコ数枚と、薄力粉、製菓用チョコレート、無塩バター、生クリーム・・・


「チョコレートケーキ作ってください!!」


はぁ・・・来るとは思ってたよ・・・

去年も来たもんな・・・


でも、去年のときは板チョコはなかったはずなんだが・・・


「生チョコも作ってください!!」


「生チョコぐらい簡単なんだから自分で作れよ」


器材は貸してやるからさ。


「作り方知らないし・・・」


俺はキッチンの戸棚にある俺作レシピを取り出して、奈津美に渡す。


「これなら簡単だろ」


板チョコと生クリーム混ぜて固めるだけなんだから。




――――ピーピーピー


電子レンジから焼き上がりの音が聞こえてきた。

まぁちょっと前から良い匂いが部屋どころか家中に広まってる。


「おいしそーな匂いぃー」


奈津美がレンジの前で、ガラスの奥にあるスポンジを見ながら、匂いをかいでいる。


さて、ちょっと急ぐかな。


レンジから出したらすぐに、ガス抜きのために約20センチぐらいの高さからスポンジを落としてショックを与える。

これをしないとスポンジが縮んでしまう。


そして俺は焼きあがるまでに研いでおいた、包丁でスポンジを3枚に分ける。

本当は冷えてからがい

いんだけど、待つのがめんどくさいから包丁の切れ味でなんとかする。

ちょっとぐらい断面ががたがたになるけど、気にしない。

どうせ家族と奈津美ぐらいしか食べないし。


3枚おろしにしたスポンジを分けて冷やす間に、チョコレートクリームを作る。

スポンジは、まだ2月は寒いから、暖房を入れていない応接間においておけば結構すぐに冷える。

スポンジが冷えたら、チョコレートクリームをスポンジに塗っていく。

本当はこのチョコレートクリームにウイスキーとかを入れてもいいけど、一応俺も、奈津美も未成年だからやめておく。


よし、完成。


これが俺の毎年のバレンタインの過ごし方だ。



うん。うまい。






なんか《Magia Online》の中の空気も重い・・・

やはりオンラインゲームというべきか男性が多く、また彼女なんていないんだろうな・・・


うちだとアリスが義理チョコを配りまくってたが、最近はそういったことも少ないらしいし。

奈津美は今日作った生チョコを配るんだとさ。


うわっ・・・今すれ違った奴なんか目が死んでたぞ・・・


「ベールちゃん!」


紫が後ろから抱き着いてきた。

もう声で分かる。


「はい。これチョコ」


うん?


「友チョコだよー」


お、おぅ・・・


これは俺も何か返さないといけないなぁ・・・



  


私?バレンタインなんてない!!


去年は自分で生チョコ作って食べてました。

なんかしょっぱかったです。

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