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Magia Online  作者: kame
正式サービス
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正式サービス開始

「《Magia Online》ログイン!」


俺はようやく正式サービスが開始した《Magia Online》にログインをする。

5万人の限定発売で、ほとんどの人が開始と同時に始めたであろう。

だが、サーバーは5万人の同時ログイン程度ではラグなど生じさせない。


アバターをβから引継ぎ、スキルをとりあえず《無属性魔法》、《料理》、《索敵》を選んでおく。

《無属性魔法》はβから使っていた魔法で、《料理》はβの最後のほうに手に入れて色々作ったものがおいしかったから入れる。《索敵》は周りに敵がいれば、教えてくれるスキルだ。

初期のスキル枠は5つだが空白にしておくことも出来る。

β時代に、スキル枠は全部空白で素手で戦う猛者もいた。


あとはステータスだが・・・初期にもらえるAP(アビリティポイント)20を全て魔法攻撃力、魔力回復力、魔力最大量が増えるINTに極にする。


ちなみにこのゲーム武器は何でも持てるが、魔法を使う場合は魔法剣や、杖、棒などの触媒が必要だ。

二刀流だってSTRさえあれば両手剣を片手で持ち、もう片方でも両手剣を持つことが出来る。

この場合必要STRは2倍必要ということを忘れてはいけない。


俺は初期地点の宿屋の一室から出る。

《ヘネシリウム》の数ある宿屋の一室だ。


(とりあえずアイテム確認とステータスの確認だな)


ちゃんと家の権利書は引き継がれているかな。



【持ち物】

・初心者用赤い薬(HP10回復) ・初心者用青い薬(MP10回復) ・《プレイヤーハウス》権利書




持ち物はOK。

次はステータスだ。



【ステータス】

名前:  ベル

性別:  女

レベル: 1

HP: 150/150  MP: 70/70

スキル: 《無属性魔法》1LV 《料理》1LV 《索敵》1LV

STR (力)  : 4

DEX (器用さ): 4

INT (魔法) : 24

LUK (幸運) : 4

DEF (防御力): 4

AGI (素早さ): 4


【装備品】

頭:  なし

顔:  なし

アクセサリー: なし

服上: 初心者の服   物理防御+2 魔法防御+2 耐久値∞

服下: 初心者のズボン 物理防御+2 魔法防御+2 耐久値∞

靴:  初心者の赤い靴 物理防御+1 耐久値∞

称号: なし

武器: なし


いやー懐かしいステータスだ。

MPなんてβ最終だと5k(5000)はあったんだよな。

レベルは30いかない程度だったけど。これでもβ最高レベルだったんだぜ。

HPは確か980だったと思う。

レベルでHPとMPは少しはあがるからな。




・・・あれはβ組じゃないな。


外のモンスターがいるフィールドに出る道を全力疾走していく数人のプレイヤーがいるが、あれはβ組じゃ絶対ない。

このゲームまず、戦い方を学ぶ必要があるのだ。

クエストを受けることの出来る掲示板の横の道をある程度進むとある道場で、スキルの出し方や回復の仕方などのチュートリアルを受けることで武器を貰うことが出来る。

これをしておかないと初期の耐久値∞の武器は手に入らない。


どうせ今さっき走って行ったプレイヤーは死に戻りしてくるだろう。

スキルなし、素手でモンスターを殴り倒すような奴は、あの馬鹿だけで十分だ。


何人かのβテスターが新規プレイヤーを道場に誘導している。


(ん?あれはGM達か)


道場に誘導している中に母親のアバターを見つけた。

多分、あそこにいるのはゲームの中で対応するGMの人たちなのだろう。


母親が俺を見つけて手を振ってきたから俺も小さめに振り返しておく。


「あの子ってβの・・・」

「可愛いな・・・」


・・・そこの俺を見ながら話している好青年と女性、聞こえてるぞ。

指でさすんじゃない。



「何の武器を使うんだ?」


「杖」


道場の受付で使いたい武器を答えると、一人一人別々のフィールドに飛ばされ、その専門NPCの話を聞くことで耐久値∞の武器を手に入れる。

俺の場合は《初心者用杖》を手に入れた。


懐かしいなこの杖。10レベル超えるまでお世話になった杖だしな。


「では、魔法の使い方を説明するぞ」


「はい」


視界の端のほうにクエスト受領というウィンドウが出てきた。これが《Magia Online》のクエストだ。

一応、クエスト掲示板といってプレイヤーが出せるクエストもある。


「まず体の中の魔力を感じるんだ」


あれ?この説明βの時にはなかったな。

この説明のあるなしで難易度が結構変わってくる。


とりあえず体をめぐっていた魔力を動かす。

一応、今回はしないが掌で魔力弾を作ることも出来る。


「よし、魔力を感じれたな。

次は魔法だ。

スキルウィンドウを開いて《マジックアロー》を選択するんだ。

選択したあとに感じた魔力を流すんだ」


なんて無駄な・・・

まぁクエストだからそうするけど。


言われたようにすると、足元に魔方陣が現れて一つ魔力弾が出来る。

それを近くにあった案山子に標準を決めて打ち込む。


「うむ。

センスがいいぞ。

これで魔法の使い方の説明は終わりだ。

今回渡した杖はやるから精進するんだな」


クエスト完了とともに1lvあがる。

必要経験値も減ってるな。

いやクエスト報酬の経験値が増えてるだけか?

ここは要検証だな。


クエストが完了したから道場の受付に戻ってきた。


さて、狩りに行くか。

まずは《ワイルドボア》かな。南の草原にポップするモンスターで魔法使いなら《マジックアロー》一発で倒しきれて、剣士なら大体一発。当たればだけど。


「ベルちゃんもログインしていたのですね」


声が聞こえてきたから振り向くとデンがいた。

手には短剣とβから持ち越してきた銃を持っている。


「デン、こんにちは」


「一緒に行きませんか?」


俺は頷く。

デンと一緒なら楽できるからな。

俺とデンはフィールドに続く街道を通ってフィールドを目指す。


CMで見た俺達が一緒に歩いているところを見ると新規プレイヤーはSS(スクリーンショット)を撮ったり

二人を話題にして話し出したり、息を荒げるものもいた。


(無視だ。無視)


「気にしないほうがいいのです」


デンも気にはしていたのだろう。

相手取ったほうが馬鹿らしいな。

やっと正式サービス開始です。



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