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Magia Online  作者: kame
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39/57

引っ越してきた

「あーあーベルちゃんに負けちゃった」


紫が俺の家のソファーでくつろぐ。

足を投げ出して、背もたれに全体重をかけている。

いや、まぁ楽にしていいとは言ったけど、くつろぎすぎじゃありませんかね?


「まだ負けれない」


今は物量で勝てているが、《エネルギーボルト》という魔法がなければ多分同じくらいか紫が強いだろう。

現状、《無属性魔法》は攻撃力がどの魔法よりも弱いからな。


PvPの優勝商品は100万リムと《チャンピオンリング》だった。

《チャンピオンリング》はステータスが全部10上がる指輪装備で、見た目はダイヤモンドの指輪だ。


ところでこのPvPで俺、賭けで50万と優勝で100万リム、合わせて150万リムが手に入ったわけだが…


「あまり使い道がない」


βの金の残りをこの家につぎ込んだから、ランクの高いものと俺のお気に入りだらけになっている家だ。

あと手を加えるところもない。


「装備でも整えたら?」


うーむ・・・今でもこのセーラー服よりもいいのが手に入るとは思わないんだが。

装備だってあまり魔法使い系がないから、選ぶことができないし。


結局使うことなく、ギルドに自分用の銀行口座を作ってそこに入れておくことにする。

まぁ金利が10%だから入れておくだけなんだがな。




長期休暇も終わり、理沙が寮に帰っていった次の日。

俺達はいつもどおり学校に来ていた。

今日は福富さんも学校に来ている。



――――キーンコーン


昔からずっと同じチャイムが鳴ると、教室の前方の扉を開けて、うちの担任が入ってくる。

まだ若い女の教師だ。確か30にもなってなかったはずだ。

頑張れば中学生に見えなくもないだろう。

よく担任が務まるなぁーと思うかもしれないが、前の担任が不祥事で解雇されてしまい、手が開いているのが今の担任しかいなかったというだけだ。

周りのほかの担任の教師に手伝ってもらい、問題なく仕事をこなしているらしい。


「皆さん。元気でしたか?

私はゲームのし過ぎで休んだ気になっていません」


この先生も、ゲームするんだな。


「まぁそれはおいておいてですね。

転校生がこのクラスに来ることになりましたー」


この時期にか、珍しいな。


「入ってきてください」


先生が廊下にいたであろう転校生を呼ぶと、転校生は靴音を響かせながら、教室に入ってきた。

その転校生は女の子で、腰までかかる金髪に白い肌、スラッとしているが、出るところはしっかりと出ているモデル体系。


俺はこいつを見覚えがある。

何人か転校生を見て吹きだした。

俺は吹きだしはしなかったが、目を見開くぐらいはしていただろう。


「アリス・ベルクリアムです。

よろしくお願いします」


そう。

アリスだ。

あの《Magia Online》で結構俺といる率が高いアリスだ。

あの似非日本語を使っているアリスだが、今日は流暢に日本語を話している。


「アリス!?」


奈津美が立ち上がる。


「おや?ナツミの学校ですか」


アリスも立ち上がったナツミを見て、分かったのだろう。

まぁナツミとアリスは、ゲーム内もほとんど変えてないアバターだから気が付くよな。


「んー今日のHRはもう伝えることもないので、終わります。

アリスちゃんの机は・・・桑原さんの後ろが開いてますね。

そこにお願いします」


そういや、今日学校着て俺の後ろに一つ机が置かれていたんだが・・・いや、まぁいいんだけど。


ってもう担任いないし。


「松原さんおねがいしまーすっ!!」


ん?なんかおかしかった気もするが・・・まぁいいか。



「なんでアリスが日本にいるの!?」


さっそく奈津美がアリスに話しかけた。


「父親の仕事の関係なのでーす」


アリスが父親に無理矢理付いてきたんだろ・・・?

そういった裏話は、前に聞いたぞ。


父親の日本での仕事が年単位で出来たから、こっちにきたって。

昔は日本語が出来なかったからあまり連れてきてなかったらしいが、俺が日本語とともに日本の常識とかを教えたから父親もしぶしぶOKを出したらしい。


「アーリス!

ここら辺に引っ越してくるとは聞いてたけど、まさか私たちのクラスだとはねぇ・・・」


うちのクラスメイトの一人がアリスに声をかける。

確か名前は・・・八雲(やくも)春香(はるか)だったかな。


「??」


アリスは八雲さんのことを知らないみたいだが・・・


「あー紫よ紫。

《MO》の紫」


「oh! 

紫だったのですか!」


!?

あの(むらさき)好きの(ゆかり)は八雲さんだったのか!?


というか《MO(Magia Online)》やってるの俺の付近の人達多くないか・・・?






――――トントン


俺が授業を受けていると後ろから誰かに肩を叩かれる。

まぁ後ろは、誰かが席を無断で立ち上がって俺の肩を叩きに来ていない限り、アリスしかいないが。


「この文字なんで読むのですか?」


アリスが本を俺に見せ、ある漢字を指差す。


蕎麦(そば)》・・・一体何を見てるんだこいつは。


フルカラーの冊子で、タイトルを確認させてもらうと《日本人の日本人のための日本旅》というタイトルだった。

今数学の時間だろ・・・


「それは そば って読むんだ」


「oh、これがあのソバなのですか」


漢字はまだまだだろうけど、アリスの勤勉さを考えると俺負けるかも・・・

次話の投稿遅れます。


なかなか書く時間が作れない・・・

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