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Magia Online  作者: kame
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38/57

PvP5

俺はあの《レベ(ry》を倒したあとも何度か勝ち進む。

倒す前に、「ありがとうございまーすっ!!」とか聞こえたのは・・・うん。忘れよう。


面白い奴もいたけどな、どう見たって動けなさそうな太い奴が俊敏に動いて《マジックアロー》を避けたんだよ。

俺も動けないだろうなと思って、たいした誘導もせずに撃ったからちょっとの間、固まってしまった。

そのせいで接近を許してしまい、このPvP初めての接近戦をしてしまった。

まぁ勝ったが冷や汗をかいてしまった試合だ。


せっかくやせたアバターで遊べるのにな。




『さぁ!!いよいよ決勝だぁぁぁぁ!!

決勝は予想してなかった魔法使い同士の戦いだぁぁぁ!!


赤コォォォナァァァァ

数々の相手を氷付けにして殺ってきた、氷結の魔法使い!!

紫選手ぅぅぅ!!』


『わぁぁぁぁぁ』


観客の大きな声援をあげる。

その声は《闘技場》から離れた露天通りまで聞こえたらしい。


『青コォォォォナァァァァ

圧倒的な魔法技術と高速詠唱で勝ち上がってきた!!その姿に騙されるな!!

魔法の申し子!!ベル選手ぅぅぅ!!』


『うぉぉぉぉ』


『きゃぁぁぁぁ』


なんか、悪寒が走ったんだが・・・


「やっぱりベルちゃんが来たわね」


紫が話しかけてきた。


「ん」


「なんとなくベルちゃんが決勝まで来る気がしてたのよ」


へぇ・・・

女の勘って結構当たるからなぁ・・・

ナツミの賭けでの勘はあたらなかったけど。


『準備いいかなぁー?』


俺と紫は頷く。


『じゃぁ決勝戦開始だぁぁぁ!!』


――――カァァァァァン




「《浮遊》」


「《ステップ》!!」


俺と紫はそれぞれの移動スキルで、一気に距離を離す。

俺達が得意なレンジは遠距離だから二人とも距離を離すのだ。



「《マジックアロー》」


「《ウィンディ・アイシクル》!!」


俺は《エネルギーボルト》や《フルバースト》を使う暇はないと判断して《マジックアロー》のみを撃ちだす。

紫も小さい氷の塊を混ぜた竜巻を俺に放ってくるが、《マジックアロー》で氷の塊は破壊しつくして、竜巻は曲がらないから避ける。

余った《マジックアロー》を紫に向かって放つが、紫の《アイスクリエイト》によって《マジックアロー》が凍りつき、操作が効かなくなる。

勢いを失った《マジックアロー》は地面に落ちる。


この短時間の攻防で観客は大盛り上がりだ。


「《アイスクリエイト》!!」


紫は持った杖を俺に向けながら魔法を発動する。

《アイスクリエイト》は、狙いが付けにくいため杖で照準を付けるのが一般的だ。

紫も例に漏れない。

それにしても、紫もやっとカンペなしで魔法が使えるようになったか。


「《浮遊》」


俺は、《アイスクリエイト》が着弾する前に《浮遊》で上空に逃げる。

その逃げる間に、


「《エネルギーボルト》」


こいつを唱える。

βではあまり使わなかった魔法なのに、正式ではよく使ってる気がする。


「あっ・・・」


紫がまだ諦めてはいないが、少し顔がゆがむ。


「《マジックアr《投擲》 は?」


俺はフルバースト込みのマジックアローを唱えていると、紫から一本のクナイが飛んできて俺の構えていた長杖がはじかれる。


「ベルちゃん対策に《投擲》取っておいてよかったわ」


《投擲》は動作と宣言だけで使えるから魔法よりも条件があるが、早く使える。

普段は詠唱よりも少し速い程度だが、威力を求めないならば極端に短い時間で使える。

俺が軽く持っていた長杖なんかが弾かれるぐらいの威力なんて知れている。

杖がないと魔法スキルは使えない。

《浮遊》も解除されてしまったため、あわてて足から地面に降り立つ。

そんなに高く上がってなかったのが功をそうして簡単に降りれた。


「これで終わりよ!!

《アイスストライク・フルバースト》!!」


紫の頭上に今までで見たどの氷柱よりも大きな氷柱が出来る。

周りの空気も凍らしていくのか周囲の温度が下がっていっている。

見た感じカッコいいのにウィンドウ開いてカンペ見てるのはかっこ悪い。


「ファイア!!」


俺に一本の巨大な氷柱が向かってくる。

もちろん長杖がない俺は普通はもう何も出来ない。

だが、忘れてないだろうか?俺が強化したのは長杖ではない。


「《マジックアロー・フルバースト》」


袖元に隠し持っていた杖を手首のスナップで取り出して持ち直すと、回転させた《マジックアロー》を《アイスストライク》に当てて破壊する。


「な、なんで・・・」


「武器に一つしか持ち込んでいけないという決まりはない」


回復アイテムは禁止だが、武器は何個でも持ち込んでいい。


「《エネルギーボルト》」


長杖がなくなって消えてしまっていた《エネルギーボルト》を唱えなおす。

紫は念のためのクナイを一本しか持ってきてなかったのだろう。

絶望の表情が見て取れる。


「《マジックアロー・フルバースト》」


「あ、あぁぁぁ《アイシクル》!!」


俺の《マジックアロー》に紫は《アイスストライク》の下位互換で相殺しようと思ったのだろう。

《アイシクル》は多くの氷の欠片が飛んでくる魔法だ。

あの《ウィンディ・アイシクル》の中の氷はこの魔法で出来ている。


だが、《マジックアロー》と《アイシクル》の弾数は

《マジックアロー》が《エネルギーボルト》で(レベル+1)×レベルになる。今の俺のレベルは12レベルだから156発の《マジックアロー》で

《アイシクル》はレベルの数だ。


俺が最近狩りをしていないと言っても、そこまでレベルは離れていない。

1発の《アイシクル》に約10発の《マジックアロー》が向かわすことが出来るが、

勿体無いから2,3発で《アイシクル》を打ち落としていく。


そのうち落としていく《アイシクル》の間を縫って《マジックアロー》が紫のHPを削りに行く。


「!?」


抜けてきたのを見つけたのだろう。

紫は《マジックアロー》を出来るだけ引き付けて、間近で回避する。

よく分かってる。

あれだけのスピードで操作してたら急には曲がれないからな。


大きく弧を描いて接近してくる《マジックアロー》に向かって紫は杖を構える。


「《アイスクリエイト》!!」


向かっていた《マジックアロー》は、凍らされるが、


「あっ・・・」


紫は宙を舞った。


紫が接近してくる《マジックアロー》に気を取られている間に《アイシクル》を全て落とし終わり、未だに待機させていた《マジックアロー》に気が付かずに吹き飛ばされたのだ。


紫は空中でHPをゼロにして光の粉となって消えていった。

その顔はどこか満足した顔だった。

魔法に魔法を当てて打ち落とす。


どこの魔法戦争ですかって光景です。

例に漏れず《アイスクリエイト》以外、紫はウィンドウを見て詠唱しています。

それで詠唱が間に合うのですから、たいしたものですね。

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