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Magia Online  作者: kame
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32/57

短パン

お兄ちゃんに《ヘネシリウム》まで連れてきてもらって、私は待ち合わせをしている噴水に向かう。

もしかしたらお兄ちゃんが連れてきてくれなかったかもしれないから予定は時間をしっかりとってたけど、思ってたより、ナナが産まれるのに時間がかかりすぎて、時間ギリギリになっちゃった。


いるかな?


私は噴水の回りのベンチとか、噴水に座ってる人を見て回る。

姿から男の人は待ち合わせの人じゃないから完全にスルーする。怖いし。


目的の人を見つけたから声をかけることにする。

目的の人は奈津美お姉ちゃんで、今さっき一緒に遊ぼうといわれて、待ち合わせの場所は決めたけどアバターネームも聞かずに家を飛び出していったから、どうせ現実とそんなに変えてないだろうなと思って探したら居た。


「こんにちはなのです」


最初はからかいの意味も込めて、デン口調で。


「ぇ?デ、デンちゃん!?」


「私を知っているのですか?」


まぁお兄ちゃんからランキングの動画を見られていたのは知ってるけどね。


「そりゃデンちゃんって、βのランカー動画で人気だったもん!」


「そうなのですか。

ところで、何をしているのですか?」


回りは男女のカップルや、パーティーで固まっているのに対して、この奈津美お姉ちゃんは一人で噴水に座っていた。


「人待ちかな。

デンちゃんは?」


ここで気が付いてもらおうかな。


「リアルで、遊ぼうと約束したにも関わらず、アバター名を教えてくれなかったお姉ちゃんを探しているのです」


「へー大変だねぇー」


あれっ?気付かないの!?

まだかなーとか言ってるし、気付いてないんだろうなぁ・・・


私がアバターを大きく変えてるのが悪いんだとは思うけど・・・ねぇ。


「はぁ・・・もういいか・・・

奈津美お姉ちゃん!」


周りに人があまりいないことを確認して、奈津美お姉ちゃんの耳元で言う。


「ぇ?」


「奈津美お姉ちゃん、私が理沙だよ」


「ぇ、だってだって理沙ちゃんデンちゃんほど小さくないし!!」


仕方ないかぁ・・・別に絶対教えるなとは言われてないからアバターテストのこと言っても問題ないよねっ!


「一時期アバターテストの噂あったじゃん?

あれ本当で、私それしてるの」


「本当に理沙ちゃん!?」


「なんならリアルでメールとか送ってもいいよー」


私のメールアドレス知ってるのは家族と奈津美お姉ちゃんぐらいだし。

学校じゃ、もうメールじゃなくてSNSだっけ?いまいち使い方分かってないけど、そっちで連絡取り合うからメールアドレスって知ってる人って少ないんだよね。


大体私の周りの人達はそうだろう。

お兄ちゃんもメールアドレス知ってる人は少ないらしい。


皆、家族とかの近い人しかメールアドレスとか電話番号を知らないんだってさ。

あっ、会社とかは別だよ。


「それはなんかいいわ。

そこまで言われたら信じるしかないし・・・」


なんで疲れたような顔してるんだろう?




「なぁ~」


俺は頭の上に乗っていたナナを腕に持ち、プレイヤーが魚の練り物を焼いた物を露天で売っていたから、ナナに少しずつ上げながら、自分も食べる。

結構いける。


「ベールちゃぁぁん!!」


俺は後ろから迫ってきてた紫髪を避ける。

紫は避けられるとは思ってなかったのか、そのまま倒れる。


「なんでよけるのよぉ!!」


「抱き付かれたくない」


理性的にやばいからな。


「はい!プレゼント!!」


なんで、こんなにハイテンションなのか・・・

いやまぁ、理由は分かってるんだがな。

紫の左手の薬指に付いたシンプルな指輪が理由だろう。


このシンプルな指輪は、左手の薬指にしか装着できず、あるイベントをこなさないと手に入らないクエストアイテムだ。

まぁぶっちゃけると《ウェディングリング》といってステータスが数%あがる指輪だ。

イベントとしては男女がシステム的に結婚するといったイベントだ。

一応、結婚式というものも挙げることができるが、結構金がかかるから挙げるのは少数派だ。


相手は・・・あれ?βの時は相手も見れたんだが、見れなくなってるな。

βで一時期あった女性の結婚相手を調べて、PKしまくるという事態への対処なんだろう。


それにしても紫からのプレゼントってなにだろうか。


「ささっ空けてみて!」


綺麗にリボンで梱包された包みをあけると、少し青みがかっている短パンが出てきた。


「?」


多分、《浮遊》を多用する俺のためへの短パンなんだろうが、昔は白の短パンだったはずだ。

なんで青みがかってるんだろうか。


「ふっふっふ!!

聞いて驚かないでよ!!

その短パンはミスリルを加工して作ったミスリル線を編みこんで作った短パンなのだぁぁぁ!!

編みこんだミスリル線のおかげで、防御力はその辺の鎧と同等なのだぁ」


ちょ、なんて贅沢な短パンなんだよ。

それに鎧と同じ防御力って・・・

流石はミスリルを原材料として作った装備か・・・売ったとしたら希少価値付いて100万ぐらいか?

こえぇ・・・


「高すぎる。

受け取れない」


こんだけ性能いいんだから紫が使えばいいのに。


「ふふーん。

私、ここでは見せないけど、パンツを全てミスリルで作ってるから軽くて丈夫なのよ!!」


大声で宣言するもんじゃない。

周りに人がいなくてよかったな。


「それに使ったミスリルって前ベルちゃんと狩りに行ったときに取ったものだから問題ないわ」


それでも貰うのは気が引けるんだが。


「あぁ、もぅ、ベルちゃんが飛んだら、いつ見えるかと思ってハラハラするこっちの身にもなってよ!!」


さいですか・・・

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