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#5 未明のほうへ 歌・作詞 Koh-ei
「“未明のほうへ”は、夜と朝のあいだの、誰にも邪魔されない時間に書いた曲です。
誰かの始まりに、そっと寄り添えるような歌になればいいなと思いました。
朝が来る前の静けさって、不安だけど、ちょっとだけ自由なんですよね。」
—Koh-ei
夜明けの線を 越えられずに
何度も立ち止まる夢を見てた
光を知らない 静かな風が
名前のない場所を撫でていく
まっすぐ生きるって まっすぐ傷つくことで
触れられないものに 手を伸ばした
未明のほうへ まだ色のないままで
誰にも気づかれず ただ風にまかせて
ねえ その手を伸ばさないで
これはたぶん 僕だけの朝
君に遺すものは もうないけど
空にひとつ 音を残していく
きっとそれでじゅうぶんだ
#100日チャレンジ 5日目