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<??プロローグ??>
目が痛くなる程の輝きを持つ白い部屋に一柱の神はいた。神は暇を持て余し、無駄な好奇心と才能を発揮させてしまい創造してはいけないものを創造し、困り果てていた。
「まさか創れてしまうとはどうしたものか⋯こんなモノ周りにバレたら顰蹙を買ってしまうじゃあないか」
神の周りに浮いている7つの種を呆然と見つめる。
「これを早い所隠してしまわないと。いや、捨ててしまった方が私にとって都合がいいな」
そんな自分勝手な思考に耽っていた所
ーコンッコンッコンッ
「◾︎◾︎◾︎◾︎様、交流会のお時間です」
神の使いが伝えた内容に意識を逸らし
「あい、わかった。今向かうとしよう」
◾︎◾︎◾︎◾︎は七つの種を無造作に、なんの悪意も善意も無く自らが作り上げた世界の一つに放り投げ、交流会の準備を始めた。
その行為によってその世界が想定されていたシナリオとは全く違う形で進み始めた事の善悪の判断は決して簡単には出来ない。
狂った歯車の音を聞いたものは誰もいなかった。
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
・とある世界の神 信者数はその世界の総人口約32%を占めている