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どこにでもあるそんなお話  作者: まっひー
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7 そして波乱の自己紹介が始まる

皆どんどん自己紹介をしていっている、三年生から一年生まで学年の数もバラバラだ俺も知ってる人は同じクラスの直樹、裕二、吉瑞、相模、そして望月しかいない今のところ二年生の生徒はまだいないが俺達以外にもまだいるのだろうか、見たところ山川高校の中からたった数十人しか飛ばされていない事が実際に円を組んでみて分かった、ほんとに三十人少し超えたぐらいしかいない

結構皆、強い効果を持っていらっしゃる、皆の固有スキルは戦闘向きから非戦闘向きの二つに別れている

お、裕二の自己紹介の番か、ということは裕二、吉瑞、相模、直樹で俺だな、ほとんど考える暇もなく自己紹介の流れに入ったので俺はまだ直樹らの固有スキルを知らない、そう考えてる内に裕二の自己紹介が始まる


「吉永裕二です、二年生です 固有スキルは 遊撃のスナイパー 視界に入ってる敵を自動追尾し確実に急所に当たる矢を放つ弓を出現させる能力です」


「おお!凄い固有スキルだな!弓スキルと組み合わせると恐ろしく強いぞ!」


裕二はアイシャさんにそう言われどこか誇らしげな顔している、分かるよ美人さんに褒めちぎられると嬉しいよね

まあその話は置いといて俺はこの一連の自己紹介の間、ずっと引っ掛かっている事があった、それは自己紹介の前にアイシャさんが言った言葉だ、世界に信じてもらうために能力を偽っていないか確かめるという言葉、少しおかしくないだろうか 俺には信じてもらうためというよりもし俺達と、もしくは俺達の中の誰かと敵対する事になった場合にこちらの能力を完全に把握しておきたいというという風に聞こえてしまう 

それを不安と感じてしまう理由は俺達が平和な国から来て戦闘経験なんて一つもない事は神木先輩が向こうに話していたから俺達が反逆を起こす事なんて殆どありえないと知ってるはずなのに、入念に全員嘘をついていないかチェックするのはさすがにこちらを信用しなさすぎなのではないかと思う、そんなに信用できないならわざわざ召喚する必要などないのだから それらを考慮して考えてみるといずれ俺達勇者と王国が()()()()()()()しているかのような……いや考え過ぎか、向こうがこっちを全く信用していないっていうならそれでも一応つじつまは合う、でもこの国は信用できないな 一般的には少し用心深い国なのだろうと思うくらいだが俺個人がどこか信用できないと思った、ただそれだけだ


「加藤吉瑞です 二年生です 固有スキルは 千里眼 結界などで護られていない場所ならこの世界のどこでも見ることができるさらに一人までなら視覚を共有できる能力です」


戦闘向けではないが補助系としてはかなり強い能力だ


「二年生の相模忍です」


瞬間一部の女子の目力が強くなった気がする

多分キャーカッコイイ!とか思ってるんだろうな今はそんな雰囲気ではないのでなにも言わないが絶対思ってるんだろうなぁ!クソッ、イケメンに生まれ直したい

女子の熱い視線に気付かずに相模は続ける


「固有スキルは 絶対重圧 重力を操る能力です」


「む? じゅーりょく とはなんだ?」


そうかこの世界には重力はあっても科学が発展していないから認知されていないのか


「えと、簡単にいえばあらゆる物の重さを操れると考えてくれれば…」


「良くわからんが強いのだな!」


アイシャさんかわいいな このアホっぽいところに何かそそる物がある

いや、違う!そうじゃない!まずは相模の能力についてだ まず思ったけど重力を自在に操るってかなりえぐいと思うそこらへんの科学には詳しくないが頭も良い相模ならうまく使えるのだろう 次に我が親友、直樹



「二年生の瀬戸直樹です、固有スキルは 勝利の凱旋 一定範囲にいる自分が仲間と認知した人物の身体能力を大幅に上げるちなみに一定範囲は能力発動者の中心に半径一㌔、です」


ざわめきが広がった、なんたってこの能力は素人の俺達でも分かる程強い能力だ、大幅というのがどれほどかはわからんがかなり上げるのだろう、それも一㌔以内の仲間全員を


「なんとも素晴らしい能力だ!ぜひこの国の為にその力、奮ってほしいものだな」


いよいよ次は俺の番だ、

だがまだ俺はこの国を信用していない

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