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どこにでもあるそんなお話  作者: まっひー
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5 この世界の歴史


「……そして今に至るわけである」


王様はこの世界の歴史を語り終えた 冗談無しの校長先生の挨拶並に長くてつまらん話だったので割愛する代わりに俺が整理して話そう


まずこの世界はかつて魔王と魔王が率いる魔族達と亜人族と呼ばれるエルフやドワーフから竜人になるまでの亜人達と人族が共同して戦っていた かつてと言っても百年くらい前から始まった戦いなので最近の事とも言えるだろう そして魔王軍が優勢な時代が何年も続いた時このジュリアート王国の目の前にあるブラックフォレストとと呼ばれる大森林を挟んだ丁度向こう側にあるインクルシュ帝国という帝国が魔王軍への最後の切り札として一人の勇者を異世界から召喚したその勇者の名は ノア・セルゼード といった

ノアは元から戦闘能力が高く、万人に一人が持つと言われている固有スキルを持っていた さらにノアは絶世の美女と呼ばれるほどの美貌を持っておりその誰にでも優しい性格で魔王軍の侵略から守ったあらゆる国の民に愛され、敬われ、ある国では讃えられていたという、そして

その技とスキルを巧みに扱い瞬く間に魔王軍を退けていった

そして遂にノアは魔王を封印した

いくら強すぎる勇者ノアでも魔王を完全に倒し切る事はできなかったらしい


魔王 対 人族と亜人族の戦いはこうして幕を閉じた。

しかし王様の話はまだ終わらない、なんとその後、勇者ノアが帝国の皇帝を虐殺したのだ 最初は愛されていた彼女を信じる声が多かった、いや誰一人としてノアが皇帝を虐殺したなど信じていなかった しかしノアはそれでは止まらず次々と各国々の王を殺していった さらにその国々の王の首を国民の前で掲げ、見せしめにしたのである、しだい彼女を信じる声は彼女を恨む声、恐怖する声に変わっていった 王様はおそらくノアは元々こういう残酷な性格で化けの皮を被っていたのだろうと言っていた 魔王だけでは飽き足らず人族と亜人族の当時の王をそれはそれは残酷な殺し方をしたのだそうだ ついには世界 対 勇者の決戦になりどんな大軍を用意しても勇者たった一人に勝てなかったという

これを見、嘆いたこの世界の四柱の神竜によって闇の勇者ノアは倒されたのだそう 

それから各国の国王が新たに選定され、国の勢力を回復するのに十年も掛かったのだそうだ

しかしもう少しこの話には続きがあるこれが俺達が召喚された理由なのだが

勇者が倒された事で魔王の封印が解けたらしい

それを倒すために俺達は召喚されたのだ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

感想を言うとはぁ?である


「さらに魔王は封印が解け更に力を増したのだ…」

 

は?


「そして更に力を増した魔王の影響で元の世界に戻る事もできないのだ」


は?   まじで?


「このとおりだ!魔王を倒して下され!勇者様」


王様の声に合わせ、後ろの人達も深く頭を下げた、王族が頭を下げるなんて本来はありえない事なんだろう、だがそれでも俺達に命を賭けろと言いた「状況は分かりました国王様、僕達に任せて下さい」

生徒会長の神木先輩がイケメンスマイルで応じた


「しかし、納得してない人達もいるので少し僕達だけで状況の整理と話し合いをする時間を下さい」


「うむ、それくらい構わんよ」


神木先輩はクルッとこちら側を向き、またイケメンスマイルでまずは自己紹介からしようかと言った




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