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宰相の気苦労ライフ  作者: 寝太郎
7/8

黒髪の青年、起きた

さあ、宴会だ!

教えてもらったレシピで泉のまわりを囲んだ。

照り焼きチキンが旨そうなテリを見せている。

焼き肉のタレを仕込んだ豚と牛を今ジュージューとオークとミノタウルスがセッセよと焼いている。

甘醤油を着けた焼とうもろこし。

フワフワ綿飴。

リンゴ飴。

お好み焼き。

焼きそば等の美味しいご飯を一杯、泉の前に集めた。

開発するのに5年もかかった(涙)


そして、一斉にパタパタと団扇で扇いだ。


「う、うーーん?ご、ご飯?」

起きた!起きた!


黒髪が恐ろしい程伸びまくった青年だった。


「お、起きた!このクソ化け物が起きた!」


(鷲)「良かったな!」


「ありがとう!鷲さん!」


「良かったですね!宰相様!」


「ありがとう!ありがとう!」


「起きただろ?金貸して?」


「てめえは、早く金返せ!ダメ色賢者。」


「ダメ賢者、服貸して?」


「誠さん、起きて第一声が、ダメ賢者って、酷くない?」


「酷くない。ありのまま、本当の真実のままに。」


「「「確かに!」」」

周りの魔獣も魔族も鷲も頷いた。


「えええええええ!」


「ダメ賢者、服!」


「ああ、沖内誠さん、私の事を覚えていますか?」


「あ、酒盛りの時に酒一杯持ってきた人!」


「ああ、まぁ、はい、そうですね。」


「何か用があるのかい?」


「と、取り敢えず、服です。」

そう言って、私は、沖内に一般的な冒険者の装備と服の一式を渡した。


「『鑑定』」

沖内はすぐに鑑定をしてから、服を着始めた。


「なんだ、細工なしとは、良いやつだね。酒盛り支配人。」


「さ、酒盛り支配人?!私は、酒盛り支配人ではなく、魔王軍の宰相エルドルドです。」


「エルドラド?」

「エルドルド。」


「…ルド君、何の様?」


「ルド君?!ま、まぁ、良いですよ。沖内様、魔王様が封印されてしまいました!復活のきょうりょ……」

「くぅーZzz」


沖内は寝始めた!

「皆、料理を扇げ!」


一斉にパタパタと音と共に良い匂い攻撃!

「はっ!ご飯!」


「沖内様、魔王様復活の手伝いをお願いします‼あの酒盛りの時、城爆破させたりして、壊した弁償してください!」


「あ、はい。協力する。弁償は、分割払いで!」


「おお、宰相様、凄い!」

(鷲)「良かったな!エルドルドさん!」

「お前、真面目だな!返済する気があるとか‼」


「鷲さん、皆さん、ありがとう!ダメ賢者、そこに正座しろ!説教してあげよう!」


「ルド、何年ローン?」

「相談役を15年と成功報酬を追加します!もちろん給料は別途支給致します。」

「承った。エルドルド宰相。」


急に沖内さんの態度が変わった。

「え?ああ、宜しく、沖内さん。」


「ところで、エルドルドさん。」

正座しているダメ賢者が話しかけてきた。


「なんだ?ダメ賢者?」


「何で、それ、俺にお願いしなかったの?

俺でも出来るぞ?封印解除。」


「え?」


「誠さん、俺でも出来るよね。」


「太井君でも出来るね。」


「……え……」


「「「宰相様、落ち着いて下さい。」」」

(鷲)「このダメ賢者が出来るとは思わないもんな、エルドルドさん。」


ぶわっ!

私は、鷲さんをギュッと抱き締めて、泣きながら

「そうですよねー!鷲さん、貴方が私の最高の相談役です!長生きしてくださいね!」


(鷲)「ぐえ!痛い!抱きしめんな!エルドルドさん、落ち着け!俺は十分長生きだっつーの!」


「俺の嫁さんは鷲さんに決定!」


(鷲)「無理!俺は雄!ついでに鳥類!」


「もう、何でも良いから、鷲さん、嫁さんになって‼」


(鷲)「エルドルドさん、落ち着け!一緒に住んでやるから!

嫁さんにはなれんが、相談役位やってやるから!」


「鷲さん、大好き!」

そして、やっと、魔王様復活の活動が開始された。

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