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宰相の気苦労ライフ  作者: 寝太郎
4/8

今日は休憩!

封印から50年目の夏。


ヨボヨボのジジババが勇者の格好で現れた。

「こ、この悪魔宰相め!この勇者ラディーンが、倒しに来た!覚悟しろ!」

「キャー、素敵ー‼勇者様」


「…へ?あ?『鑑定』」


名前:ラディーン

種族:人間

HP:20/999

MP:5/999

ユニークスキル:復活


(確かに、元勇者だな。瀕死だが。)


(鷲)「どうした?客人か?」

心配してくれたのか、鷲さんが来た。


「ああ、はい。ヨモギ餅残ってましたっけ?」


(鷲)「あるけど、ご老体に餅はまずいだろ。ふんわり煎餅があったと思うぞ。」


「ああ、じゃあ、そうします。」


「おじいちゃん、おばあちゃん、とりあえず、お茶でも如何ですか?」


「悪魔宰相!何を企んでいる?」


無視して、小屋に戻り、お茶の準備をする。

白いふんわり煎餅を棚から取り出し、木皿に盛る。


(鷲)「お邪魔するぜ!」


「どうぞ」


パリポリ、ズズズー。

(鷲)「甘くて旨いな。」

鷲さんとティータイム。


「そうですね。生クリームつけてみます?」


(鷲)「良いな。つけたい。」


「はいはい。どうぞ。」

冷蔵庫から生クリームの入った器を持ってくる。


(鷲)「うん‼旨い!」


「そうですね。美味しいです。」


勇者「それ、儂らにもくれないか?」


「良いですよ?先ほど、そう言ったじゃないですか。」


勇者と多分魔法使いは、ヨボヨボと小屋に入ってきて、椅子に座る。


「はい、おしぼり。」

冷たく冷やしたおしぼりを二人に渡す。


「おお、冷たくて気持ちいい!ユリさん。」

「そうですね、ディーン!」

「お部屋の温度も快適!」

「夏なのに、涼しい!」


賢者(自称)のお陰で、クーラーや扇風機、冷蔵庫等の家電製品が小屋には満載で居心地は最高になっている。驚くのも無理はない。


(鷲)「じゃ、俺は行くよ!新しい娘探すんだ。」


「え?あ、行ってらっしゃい!」


鷲は飛び立った。50年たっても、元気だなぁ。


「「ムシャムシャ…旨い!」」

凄い勢いで元勇者一行は、ふんわり煎餅を食べている。緑茶もごくごく飲んでいる。


「「おかわり!」」


「はいはい。」

煎餅と緑茶のおかわりを出すとまた、ガツガツムシャムシャモード。


「「ごちそうさまでした!」」

「はい、お粗末様です。」


「これは礼だ!」

勇者は、赤色のネックレスを机に置いた。

「復活の首飾りだ。」


「え?」


「じゃ、帰ろうか?ユリさん」

「そうですね、ディーン!」


元勇者一行は帰っていった。

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