賢者(自称)は転生迄すませたのに、まだ起きない
転生と言うのをご存知だろうか?
更にあれから18年たったある日に、彼は訪れた。
「エルドルド!娼館行くから、金貸して。」
15歳頃の少年が来た。
賢者(自称)様のお出ましか。
「却下」
(鷲)「エルドルドさん、昨日のスープ旨かったよ!」
と紫石の首飾りをした鷲が言ってきた。
「そりゃ、良かった。今日は狩りに行くのかい?」
(鷲)「そりゃ、行くよ!今年も嫁さん見つけなきゃ。」
「春だもんな。」
「そうだよ!春だから、金貸して‼」
「却下」
(鷲)「じゃ、行ってくる。」
「行ってらっしゃい!」
鷲さんは元気に飛び立った。
(不老長寿の薬はしっかり効いたようで嬉しいものだ。)
そう思いながら、今日も結界に閉じ込めて爆破しまくろう!
ドーン
ドカーン。
「ねー、金貸して‼」
「おーいおーい」
「エルドルド、おーねーがーいー!」
「ねーねーねーねーねー」
「ああ、もううっさい!分かりましたよ!」
最近、起こすために作った薬品を売って、懐は暖かい。
少年に金を渡し、作業を続ける。
「おお、ありがとう。じゃ、行ってくる。」
「今度こそを返してくださいね。もしくは呪文ください。」
「呪文?分かった。なんか作る。」
「作る?」
「どんなんが良い?」
「アイツが起きる呪文。」
「わー、難しい。明後日来る。」
「期待してます。」
宣言通り賢者は、2日後に現れた。
寝てるおっさん連れてきて、
「起床爆撃!」
と叫んだ。
「ううぃあ?あ?ここは?」
おっさんは起きた。
「じゃ、退場!」
と言って、賢者(自称)はパチンと手を合わせた。
途端におっさんが消えた。
「どこに?」
「元いた酒場に。」
「じゃ、本番。」
「『起床爆撃最大!』」
ドグチョグガガガードックカーン!
「うぃうん。あと、っごふん。Zzz」
「「……」」
「無理だ。諦めろ!こいつは起きない。」
そう言うと立ち去ろうとする賢者(自称)。
「逃がさん。金を返せ❗前世の分まで。」
「無理だ。」
「じゃあ、せめてさっきの2つ教えやがれ!」
「分かった分かったから!ひぃい!」
少年の声がこだまする。森なのに。
私は、空間最大魔法とマグマ召喚と唐辛子召喚を覚えた。
空間魔法で移動と空間にマグマと唐辛子召喚でゴッタ煮シェイクが起床呪文ってエグいが、何故起きん?
そして、魔王が封印されて48年目の春が来た。