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物事をやり遂げられないのはなぜか?

作者: 山藤 陽由

物事をやり遂げられないのはなぜか?


『コース・イン・ミラクルズ』の勉強をしていて、目標があるのにやり遂げられないことがあるのはどうしてなのかのヒントを得たので、自分なりに考えてみた。


例えば、英語で書かれている本を読んでみたいと思ったとしましょう。

その目標は、誰かが押し付けてきたわけではなく、自分が思いついたとします。


それなのに頭では洋書を読んでいる自分をイメージできても、実際それに向かって進まない。

勉強してるけど、思ったほど伸びないだけならいいけれど、勉強すらストップしていたり。果ては、勉強しようと決意しただけで、何も着手していなかったりする。


あたりまえだけど、このままだと1年経っても2年経っても洋書が読めるようにはならない。

そういう経験をしている人は多いのではないだろうか。

結論から言うと、やり遂げられない状況の後ろに隠れて恐れがあるのだと思う。


もし、頭が悪くて、今まで勉強で何一つ良い成績を残せなかったとすると、また、同じ繰り返しが待っているのではないかと恐れてしまう。

つまり、また勉強しても、英語で本が読めるようにはならないんじゃないかという不安。


もしくは、反対に勉強がある程度できていた場合、今回も勉強できるだろうか?と不安になることがあると思う。

ましてや、ずーっと周りの人から「できる人」と評価されてきて、その評価が今現在も続いているのなら、問題ないのかもしれないけど、良くできた自分は、過去の自分だったりすると、過去のできる自分と、今の自分は違っているかもしれないという恐怖で進まない。


どちらの不安も、多分、普通にしていたら気が付かない。

多くの人は、何かを達成するまで頑張れなかったら、ただ「私は怠け者だから…」と思考停止してしまうか、「仕事が忙しくて…」とか「家族の世話が…」等、とにかく自分以外のせいにしてしまう。

他の何かのせいにすると何がいけないかというと、自分に心に原因があるんじゃないかと冷静に見つめる機会を失うことではないだろうか。


もし、何故、英語を勉強しようとしたのに、挫折してしまったのかを、一人静かに考えることが出来れば、学ぶことができるのではないだろうか。


もちろん、最初から本当は英語なんて好きじゃなかった。

洋書も興味がないけど、たまたま友達の間でブームが来て、それに乗ってしまっただけ…という場合もあると思う。

でも、その場合は、友達と一緒でないとダメだと思っている恐怖があるということだろう。


そして、人間は、だいたい同じパターンで過ちを繰り返す。

同じ恐れが心の中にあるのだから、当然と言えば当然なのだが、それには気づかないで通り過ぎてしまいがちだ。

もし、一つ一つの出来事を将棋の感想戦のように、自分の失敗と成功を検証できたら、次に活かすことができて、自分の人生は花開いていくのではないかと思う。


責めないけど甘くもならず自分の心をみつめることが出来れば、多くのことを学ぶことができるのではないだろうか。


そして、恐れの元になっているのが、いつも自分の価値判断だと気づくことができれば、もっと怖れを感じなくなって、自由にやりたいことを、やることができるのではないだろうか。


洋書を読むとか英語の勉強は、高尚なことだから〇 ネットでゴシップを読むのは×

勉強し始めたら、つまらなくても最後までやる〇 途中で投げ出す×

勉強の参考書は読んだらすぐに理解できる〇 一回読んだだけでは何が書いてあるのか分からない×

勉強は時間をかけずに、なるべく早くできるようになった方が良い〇 本に書いてある目安の時間よりも時間がかかる×


全て、自分が決めた価値判断でしかない〇×によって怖れを抱いている。

多分、気が付いたら馬鹿らしくなって、笑ってしまうと思う。


クリシュナムルティの言うように、恐れは見つめることで姿を消すのだと思う。

価値判断の恐怖は、クリシュナムルティの言う『怖れ』のもっと手前というか外側にあるものかもしれないけれど、まずはそこから見つめていけたらと思う。



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