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作者: こぐん
掲載日:2017/11/30

「ぐす・・・」


 小さな男の子は泣いていた

 通り過ぎる人は僕を無視する

 近寄っても誰もこっちを見ない


 ガードレールの標識の下、男の子はうずくまっていた

 雨の日も、雪の日も、


「ママに会いたい・・・」


 声を出しても届かない

 男の子泣いた、力の限り泣いた

 その声は虚空に消え去る


「・・・・・・・・・」


 なにもない

 誰もいない

 みてくれない

 ただたゆたう


「遅くなりましたね。」


 男の子の手をそっと握り歩く

 光へと歩く

 見つけてもらえた

 男の子は冷たい石の手のひらにあるはずのないぬくもりを感じ



 母は願った

 小さなお地蔵様に

 ただただあの子の幸せを

 渡せなかった幸せを


「オギャァァ」


 元気な男の子ですよ

 新しく母になった女性

 成長していく子供

 その大きく柔らかい手は小さな手を握る

 目の前を歩いて行く二人

 地蔵はいつもと変わらぬ無表情で微笑む

読んで頂いてありがとうございます。

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