これ、どうしよう…
…
………
…………やってしまった…
…ええ、私が悪いんです…支配してるとはいえ、命令しなかったら支配してる改造植物は自分を守るためだとか、繁殖のためだとかのために自発的に動くってことを忘れてた私が…
これ、明らかにヤバいやつ送られてくるよね?数人の騎士帰っちゃったもん…絶対ヤバいのがいるって人間側に伝わっちゃったよね?これ…と、とりあえず…どうしよう…
まぁ、同じミスをしなきゃ問題ないよね。これから気をつけようっと(現実逃避)
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ベーゼ ミール視点
ぼくはベーゼ。家臣団のみんなはベーゼ坊ちゃんって呼んでる。……正直やめて欲しい…
ぼくはもうミール辺境伯家の当主だ。当主らしく呼んで欲しい。だけど家臣団のみんなは
『ベーゼ坊ちゃんはまだまだ若い。若いから坊ちゃんで十分です』
って言うんだ。っと、そんなことは置いておいて、アルブランド大森林の調査に送り出したリッケルが帰って来なかったんだ。リッケルの部下数人が帰ってきたけど…斥候のハインドが大森林の急激に成長した部分に入って五分以内にやられた報告が帰ってきた騎士団メンバーによってもたらされた。
リッケルはさらなる調査をするって言ってアルブランド大森林の先に進んで行った。それからもう3日たってる。
これはやられたと考えた方がいいとぼくは思ってる。でも家臣団の中にはまだ大丈夫って言う人もいる。確かに広大なアルブランド大森林を探索するのに、すごい日数がかかるってことも分かる。でも、楽観視は良く無い。
くそ、こんなことなら日数を指定して帰ってくるように言っておけばよかった。…基本的な事が出来てないからやっぱりぼくは未熟だ。
あと2日してリッケル達が帰らなかったら僕が探索に出よう。…家臣団達はぼくを縛り付けてでも止めるだろうけど…それでもぼくの未熟が招いた結果だ。
絶対にアルブランド大森林を探索し、リッケル達を見つけてみせる。…そうだ、彼に協力してもらおう。貴族学校で仲良くなったジョルト・バーンに協力を依頼しよう。父とバーン公爵は険悪だったけど、ぼくたちはそうでもないしね。それに彼、面白そうだって言ってついてきそうだし。そうと決まればジョルトに手紙を出そう。
でも、ジョルトに手紙が届くのが2日、返事に2日、移動に2日…6日後になるな…それまでにリッケル達が帰ってきたら良し。帰って来なければぼくたちで探索に行く。よし、そうしよう。そうと決まれば手紙を書こう。ああ、楽しみだ。
…自分でも当主としてどうかと思うが…
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ジョルト・バーン視点
俺はジョルト。バーン公爵の長男だ。家督を継くことは決定してるから、今は政治についてなんかを勉強してる。でも、最近、執事のアートに
『少し息抜きをされてはいかがですかな?』って言われてる。確かに最近、疲れが溜まってきてるみたいだし、少し息抜きしてみるのもいいかなっては思う。けど、面白そうな事がないんだよなぁ…ベーゼと手紙のやり取りはしてるけど…息抜きになるのはそれぐらいかなぁ…ベーゼの親父とうちの親父は仲が悪かったけど、ベーゼの親父がベーゼに家督を譲ってからは嫌がらせはしてないみたいだし。
コンコン
ん?誰だろう。とりあえず、出るか。
ドアを開けるとメイドのアルファが手紙を差し出してきた。
「ジョルト様、お手紙が届いております。お受け取りください。」
俺は手紙の差出人を確認してから手紙を受け取る。噂をすればなんとやらだ。
ベーゼからだ。
内容は
『・アルブランド大森林の様子がおかしい。
・騎士団を送り出したが帰って来ない。
・変な植物がたくさんはえてる。
・いっしょに探索しないか? 』
要点をまとめるとこんな感じであった。全く俺たちの仲じゃないか…長ったらしい文を書かずに要点をまとめるだけでいいというのに。
まぁでも優秀な斥候は必要不可欠って事だ。引退したとはいえ元Bランクのハインドが入って五分でやられたってなると最低でもAランクの斥候が必要。
あと、親父にバレないようにしないと。「同じ轍を踏む気か」って言われるだろうしね。さーて、楽しくなってきたぞー
会話シーンとか書けない。難しいです。
リアルぼっち18年続けた僕には会話シーンとか無理ぽです…これ、致命的な気がする。直そう。