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カシカ2 エジプトの朝  作者: 丸三角死角
8/20

天使と悪魔

『私&ジャスティンinエジプト』


この回は天使と悪魔が再びエジプトに舞い降りた時のお話。


シートベルトを外した二人は大はしゃぎ。飛行機から降りる前に、私は「最初に空港から出た方がエジプトを占領する権利を得るのね!」と言って競争する約束した。


私はズルが嫌いだから、正々堂々戦うつもりでいた。でもジャスティンは足が速いから、ハンデとしてジャスティンの荷物を怖そうな人の座席の下に隠しておいた。


結局私が勝って、エジプトの所有権は私に帰属した。それからジャスティンは、数十分後に空港から泣きながら出てきた。


「負けたのが悔しいんじゃなくてズルしたのが許せないだ!」


私は思わず大笑いしてしまった。空港の荷物を流すベルトコンベアで"Full of laughter!!"というような感じでFull of shitなジャスティンが流されていく姿が安易に想像できた。


初日は遊園地に行った。コーヒーカップに乗ったり、ジェットコースターに乗ったりしてすごく楽しかった。


ジャスティンは飛び回ってた。「まるでフライングヒューマノイドだね」と言ったら彼は喜んでいた。本当、変な人だ。


その日は遊園地だけで一日が終わってしまった。ホテルでは前に来た時と同じくフライングヒューマノイドと同室だ。


私はいつもフライングヒューマノイドを三点ユニットバスの便器に座らせて見張りをさせて、その間にシャワーを浴びる。その日もそうだった。


しかし、シャワーを浴びていると得体の知れない声が聞こえた。


「欲しい...欲しい...」


私は、あの夢の女の子だとすぐに気づき、恐怖のあまり震えた。それでも私は勇気を出してカーテンをめくり、ジャスティンを呼んだ。ジャスティンは寝ていた。こういう時の彼は本当に使えない。開いた口が塞がらなかった。


それから一週間くらい、色んなところに行った。その中で最も一番思い出に残ってるのは、やはりピラミッドを見に行った時のこと。


ジャスティンが砂漠の真ん中で服を脱ぎ始める。


私は「ねぇ、何してるの?」と尋ねた。


するとジャスティンは"This is Extreme Sunburn!!"と叫んだ。


私はすかさず「エ ク ス リ ー ム 日 焼 け!?」と聞き返し、彼の言葉に興味を示した。そのフレーズが絶対流行ると思ったからだ。


だから私はその姿をツイッターで画像付きでツイートした。リツイートは二件だった。オーストラリアと岐阜からだった。

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