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インタールード #1
前回までの私。
私はエジプトにいた。父親の仕事のせいで私の皮膚は砂まみれである。
私の隣にはジャスティン。相棒だ。片時も手放せない。現代で言うスマートフォンといったところであろう。
私はタジン鍋漬けの生活を送っていた。漬けるといえば香の物しか知らなかった私にとって、それなりに充実したエジプトライフだった。
そんなある日、私はカイロにある博物館でとある絵を見つける。何故か引き寄せられる心。
私は次の日、再びその絵を見に行くことになる。私が奇妙な体験をすることになるのはこれからのことである。