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カシカ2 エジプトの朝  作者: 丸三角死角
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奇妙な一日

気がついたら変な公園に横たわってた。ここは何処だろう。もしかすると、ここが異世界なのかもしれないと思ったが、横にジャスティンいたためすぐに現実に戻された。異世界ではないことに落ち込み、彼に「何でいるの?」と聞いた。


ジャスティンは「急に倒れたから貧血かと思って公園に連れてきたんだよ!」と言った。


涙流してるのは気づかないのに、倒れてやっと気づくんだと知り、すごく虚しくなり、私はまた泣いた。


普段は泣いたりしないからドライアイで、アイボン毎日使ってたが、この日だけは使わなかった。産まれて初めてかもしれない。


私はジャスティンに言った。


「水くらい買ってきてよ!」


するとジャスティンはアイボンを指さして言った。


「それ水だろ?」


私は彼の視力が恐ろしく感じて、公園から走って逃げだした。


走っていると、後ろからジャスティンが追いかけてきているのが分かった。私は並外れた身体能力を使って振り切り、ホテルに帰った。


エジプトは暑い。地面が歪んで見えるくらい暑い。そんな気候の中走ったため全身に汗をかき、部屋に入るとすぐシャワーを浴びた。


最初はいつもと同じようにShinedown(シャインダウン)の歌を鼻唄で歌っていたのだが、ある異変に気がついた。


「ママとジョンに会ってない!」


私は少し怖かった。何故なら二人はこの時間にもう帰ってるはずだったから。


異国ということもあって、嫌な予感しかしなかった。ちょうどその時、シャワールームの扉が静かに開いた。


私はその時カーテンをしてシャワーを浴びていたのだが、扉が開く音はしっかりと聞こえた。


私はパニックに陥った。目の前のシルエットが母親だったらいいのに。でもそのシルエットは男の人だ。


私は倒れそうだった。そのシルエットはカーテンに手をかけて、勢いよくめくった。


ジャスティンだった。ジャスティンは泣いていた。私も泣いた。二人で泣いた。よく分からない一日だった。

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