奇妙な一日
気がついたら変な公園に横たわってた。ここは何処だろう。もしかすると、ここが異世界なのかもしれないと思ったが、横にジャスティンいたためすぐに現実に戻された。異世界ではないことに落ち込み、彼に「何でいるの?」と聞いた。
ジャスティンは「急に倒れたから貧血かと思って公園に連れてきたんだよ!」と言った。
涙流してるのは気づかないのに、倒れてやっと気づくんだと知り、すごく虚しくなり、私はまた泣いた。
普段は泣いたりしないからドライアイで、アイボン毎日使ってたが、この日だけは使わなかった。産まれて初めてかもしれない。
私はジャスティンに言った。
「水くらい買ってきてよ!」
するとジャスティンはアイボンを指さして言った。
「それ水だろ?」
私は彼の視力が恐ろしく感じて、公園から走って逃げだした。
走っていると、後ろからジャスティンが追いかけてきているのが分かった。私は並外れた身体能力を使って振り切り、ホテルに帰った。
エジプトは暑い。地面が歪んで見えるくらい暑い。そんな気候の中走ったため全身に汗をかき、部屋に入るとすぐシャワーを浴びた。
最初はいつもと同じようにShinedownの歌を鼻唄で歌っていたのだが、ある異変に気がついた。
「ママとジョンに会ってない!」
私は少し怖かった。何故なら二人はこの時間にもう帰ってるはずだったから。
異国ということもあって、嫌な予感しかしなかった。ちょうどその時、シャワールームの扉が静かに開いた。
私はその時カーテンをしてシャワーを浴びていたのだが、扉が開く音はしっかりと聞こえた。
私はパニックに陥った。目の前のシルエットが母親だったらいいのに。でもそのシルエットは男の人だ。
私は倒れそうだった。そのシルエットはカーテンに手をかけて、勢いよくめくった。
ジャスティンだった。ジャスティンは泣いていた。私も泣いた。二人で泣いた。よく分からない一日だった。