突然のクエスト2!
階段から落ちても骨折しないのは
「そんなことをすると病院の描写が必要になるじゃないか!」
という作者のめんどくささの現れです
痛みが消えても起き上がる気になれなかった
休んでいる間にまた小さい悲鳴が聞こえた
その悲鳴が消えたと同時に携帯が震える
(何か、現実感ないな)
ゲームの世界にでも迷い込んだ感覚だ
ゴーストからする悲鳴も、もしかしたら俺が
させるはずだった悲鳴かもしれないのに
どうしてこんなにも罪悪感と嫌悪感が来るのだろうか
『件名:クエスト終了のお知らせ』
『クリアタイム12分32秒』
前よりも早いのは一体俺が倒したからか
(帰るか)
満身創痍の体を動かして帰路につく
校舎をでて校門に差し掛かった時に視線を感じる
「?」
あたりを見渡しても誰もいない
携帯が震える
『クエスト開始のお知らせ』
「!?」
一日の2回もあるのか? いやでも昨日はなかったはずだ
夕日が消えかける時間は影が長い
そのせいか、グラウンドの中心に黒い影が出来ていた
何かがおかしい。でもその”何か”がわからない
校舎から学生が出てくる。遠くてわからないが多分藤堂だろう
その学生は一直線でグラウンドに向かう
「帰らないのか?」
「!?」
後ろから急に声をかけられてビックリしながら振り返る
「と、藤堂!? え、じゃああの学生はっ!?」
気づくとグラウンドに入る瞬間だった
今からでは間に合わない気がする でも走らずにはいられなかった
「あ、おい!」
藤堂が声をかけてくるが返事をしてる暇はない
「おいお前!止まれ!!」
「?」
気づいてこっちを向いてくれるがほとんど中心で
後一歩踏み出せば影に入る
「動くなっ!!」
あと10メートル位の距離
学生は何か起きたのかというような顔をしている
あと5メートル、手を伸ばす
学生は驚いて後ずさる
「っ!!」
失敗した? 学生は影の上にたってしまった
「え?なに・・?」
「おっりゃあああ!!!」
その影の上から蹴り飛ばしてどかす
「ぐはっ!?」
思いのほか飛んでくれたので助かる
蹴った反動で元の位置に戻る
夕日は消えて夜になった
でもその変わる瞬間に見てしまった
影から出る学生を飲み込もうとした無数の手を
『クエスト終了のお知らせ』
「・・・大丈夫か?」
「げほっ はい、ごほっ」
大丈夫そうだ
「ごめんな」
とりあえず謝って帰る
(この学生から見たら俺、ただのキチガイじゃね?)
敵データ:ゴースト(影型)
夕方から夜に変わる時に希に発生するイベのみの出現
他の場所より影が濃い場所に出現する
対ゴースト耐性がある場合は普通に対処できるが
影型は一般学生にまで危害を及ぼす
一般学生の場合耐性が皆無なので催眠にかけられた時のように
その影型のいる方向へと歩いて行ってしまう
阻止できない場合はその学生は死んでしまう




