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映画『館』が好き

作者: 小埜我生
掲載日:2026/09/25

私は映画が好きというより映画館が好きだ。

一つの事以外の行動を封じられる。しかもそれに対し抵抗を覚えない。

それはとても特別なことなのではないのだろうか。


私は昔からながら行動が多かった。

テレビを見ながら宿題をしたり、ご飯を食べながら漫画を読んだり。

お行儀という点では、親にはたいそうお叱りを受けたものだ。


そんな私は、ドラマや映画を 『家』 で見るのが苦手になってしまった。

複数人で見るときは、その限りではないのだけれど。

一人だと他のことをしてしまいちっとも内容が入ってこない。

二時間の作品一つ見るのに何時間もかけてしまう。


途中で気がそれてしまい「あれ?どこまで話進んだ?」「ん?なんでこんな風になった?」と最初から見返しての繰り返し。

家で見るのが好きな人からすれば何を言っているのだろうかと思うかも知れない。


映画館で見る場合は多いときは一日三本はしごしたりするほどなのに、家のディスクには映画・ドラマの一つも無い。もちろんサブスクも未加入。

内容の善し悪しではないのだ。

環境が私の気をそらしてしまう。


大人になると何もしない時間が贅沢とは良く言ったものだ。

制限をかけることで本来なら不便を被るはずが、逆に余裕を生むのだ。


この映画に関しても同様だ。

映画館では『映画を見る』それだけが許されている。

もちろん飲食も出来るじゃないかという意見はあるだろう。


けれど私にとって映画館の食事は見るための補助に近い。

心地よい体調で映画を見るため。


食事は予告も始まらないうちに食べてしまう。飲み物は喉を潤すのを少しずつ。

それが私の鑑賞準備。


映画館というのは大きな画面、迫力ある音響と魅力を語ればキリはないがここでひとつ提案する。

他の事を出来ない状況を楽しもう。

これからも私は映画館へ行く。

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