***ありがとう*** NO.4
「木城、取り敢えず名前教えておくわ。
木城の隣から璃奈(2)、璃音(1)、璃優(5)、
璃麻(7)、璃勇(17)、璃華(19)、璃羽(14)、
璃亜(15)、璃希(12)、おれの10人兄弟。
母ちゃんが42歳で親父が43歳。12人家族。多いだろ(笑」
「多いですね。でも覚えましたよ。
璃奈ちゃん、璃音くん、璃優ちゃん、璃勇さん、
璃華さん、璃羽ちゃん、璃亜ちゃん、璃希くん、
璃來く…じゃなくて須藤くん。ですよね。」
「すげーすげー!全部覚えてんじゃん!ヤベーなお前ッ!!」
「ちゅごいちゅごーいッ♪おねいちゃにいーこいーこしゅるの〜♪」
璃奈は、きっと俺が木城の頭をわしゃわしゃったから
木城に良い子良い子すると言ったのだろう。
須藤家では、頭をわしゃわしゃするのは、
「良くできました」の証だ。
俺も小さい時からそうだったから、
弟や妹を誉めるときはいつもそうする。
「おねぃちゃん、璃來兄ちゃんはね、
須藤じゃなくて璃來ってゆんだよ〜。
だからね、璃來って呼ぶんだよ〜。」
用事特有の話し方で話している璃優は
人見知りしない方で、凄く楽しそうに話していた。
「璃優残念ながら、俺須藤っていうんだよねぇ。
知ってた??璃優も須藤っていうんだよ。」
「う〜ん…知ってた!!!」
えへへと笑う璃優は本当に可愛いと思う。
俺に好きな物は?と聞くと、
家族、金、喧嘩、友達で返ってくる。(笑
「ママぁ〜!!りゆー今日璃來兄ちゃんのお膝でご飯食べるー!!!」
「いいよ〜。璃來の制服汚しちゃダメだからねー。」
「わかったぁー!!!」
スプーンとキティーちゃんのコップを持ってきて
俺の膝の上に滑り込んで来た。
「軽い軽い!お前もっと食べろよー。(笑」
「璃來〜優梨花ちゃんにまわしてやってくれる??」
祥弥からカレーがまわってきて、
目の前にカレーが並んで、
「いたらきまちゅ」という
璃奈の声で皆が手を合わせて
「いただきます」を
言ってから食事が始まった。