***ありがとう*** NO.3
「どーでもいいけどさぁー、門限的なの平気なわけ??」
「あぁ…ウチ基本的には放任なんです。だから私が何時に帰ってきても干渉して来ないんです。」
「ふぅ〜ん。で??どうすんの?」
「………分からないです。あっ、でもこのままココに居座るのも迷惑だと思うので帰らして頂きます。」
使い慣れた敬語だなぁ。
その敬語に似合わないのは
唯一の容姿だ。
人並みより少し短いスカートに
第2ボタンまで開けて、
腰には茶色のカーディガンを巻いて、
かなり明るい色の茶髪。
敬語とか似合ってない見た目。
中身は結構似合ってる気がするけど…。
まぁ簡単に言えば、
GALが敬語使ってるパターン。
しかもGALのクセにどもる率高過ぎ。
「帰るの??つーか家何処にあるの??俺デカイコンビにの目の前♪」
「家は須藤くんの家の12軒先の所です。」
「近っ!!!中学何処??!」
「T南中学校です。」
「そんなに近いならウチで飯喰っていくかぁ???どうせ帰る時間気にしなくて平気なんだろ???」
どうせ送る羽目になるなら飯を喰った後の方が俺にとっちゃぁ都合が良くもある。
「そうだなッ!!俺も今日璃來の家で飯喰う約束してんの。コイツん家1人増えた位で怯まねぇし(笑」
「それは一里ある。(笑い」
「それってどういう意味ですか???」
コンコン…キィ…
「璃來兄ちゃ!ごあんらよぉー。リリングちてらってママが言ってたぉ。」
パタン…
「あれ妹。璃奈っつーの。
今はまだ2歳。」
「か…可愛いですッ!!」
「リビングの事をリリングって間違える所が可愛い☆」
「ははっ…どうでもいいけど下行こうぜ。今日はカレーだな。」
「ッしゃぁ〜〜!!!(笑」
大袈裟に喜ぶ祥弥に爆笑しながら3人で階段を降りてリビングに入った。
「母ちゃんただいま。
わりぃー1人増えた。」
「おかえり。1人位平気だけどさぁ、帰って来てリビングに入ったんだったらただいま位言ってから引っ込めよ。さっさと座っちゃいな。」
「おぅ。」
「由里江さんおじゃましま〜す。」
「祥弥じゃん。いらっしゃい。」
「あの…お母さんお邪魔してます。初めまして、木城優梨花と申します。今日は急にお食事を御一緒させて頂いて申し訳ございません。」
「あららッ!!!礼儀正しい女の子だね〜!!見ての通り大人数だから1人位何ともないよ!璃來の隣が空いてるからそこに座っちゃってね。」
「はいッ!!!」
「璃來!!!お前彼女出来たのかよ?」
璃勇(17) 高2。
「出来てねぇよ。目撃女。」
「イヤイヤ!!!意味わかんねぇから!」
兄貴も目があったら殺されそうな位イカツい男だ。おれに取っちゃ意気がるチワワ位怖くないんだけど...。
「璃來おかえりー。祥弥と…誰ちゃん??」
「木城優梨花です。」
「優梨花ちゃんね。私璃華だよ。19歳で大学1年生やってんの(笑」
「よろしくお願いします。(お辞儀」
「可〜愛〜い〜♪(笑」
「おい!え―ッと…き――――…木城優梨花!ココ座れ。」
「あっはい!」
パタパタ走ってくる女は、俺の隣にちょこんと座った。
こんだけ人数が多いと椅子を使う訳にもいかず、食事ば座卓だ。
女は予想通り礼儀正しく正座していた。