表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Doom! 虚構反動  作者: 土佐牛乳


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/3

002

「捕鯨、しかし、実際はその鯨から、油をとること」

 メモをする。

 人間というものは、とてつもなく考え深い。

 目の前に、言油があった。


「これを使って、人間が整理される」


 俺は、ゆっくりと、荷台に入れていった。


「どうしているのか?」

 カーゴが何をしているのか、俺はわからなかった。

 おそらくだが、いい言葉を、あの鯨にしていたのだろう。


「そうだ」

「カーゴさん、連絡は通じるかね?」

「ああ、よくこの仕掛けがわかりましたね」


 ネックレスがとてつもなく、光り、輝いている。

 それから、俺は始まりを考えて、スケッチをしている。


「ショウさん、何をしているんですか」

「最近は、スケッチで仕事の様子を描いているんだ」

「ほほう」


 カーゴはうれしくなった。

 そして、その調子がわかるように、声の調子が上がる。

「ショウさん、最後の油が、どこにあるか」

「ここの丘の上だね」


 そして車を走らせる。

 ゆっくりと、その源である、石棚があるところまでついた。


「ほほーう、温泉だ」

「ショウさん、運搬で会うのはあと一時間後でいい」

「わかったよお、温泉につかってくる」


 そうして二人は、連絡を切ったのであった。


「なんということだ、声が消えた」


 温泉のあとに、外の外気を浴びる。


「ああ、きもちいなあ」


「おう、最初の客だ」

「湯加減は最高だな」

「そうなのですか」


 資料で見た日本の僧侶のような人間だ。


「実はここしかないのです」


 石を磨く。

「温泉だけは毎日欠かさず掃除をしております」

 俺は冷たい井戸水を飲んだ。

 ほほう、すごいところだ。

「ありがとうございます」



 そして、トラックがとてつもなく、心待ちにしていた。



 道を歩く。

「もしかしてここか?」


 早朝に町を見渡した。

 あのままトラックで寝ていたようだ。


「あれ、油が無い!」

 ともあれ、連絡だ。


「大丈夫です、疲れていたようですね、回収をこちらでしました」

「すいませんカーゴさん、今度はいっしょに温泉に入りましょう」

「そうしますか」


 そうして俺は、家までクルマで帰っていった。

 のどかな町が景色となって進んでいく。

 俺は、クルマの免許を持っていた。

 しかし持っていても、クルマは持っていなかった。

 はじめのクルマは、売ってしまっているほど生活が危なかった。


「今日のことを、カーゴさんと歩むとすると……」


 昔のことを考える。

 私は、ひきこもりであった。


 育った世界を思い出す。

 のどかであるが、世界は狭い。

 それが私を形作った。

 鏡を見て、自分を鍛える。

 そんな生活を永遠と送っていた。


 今は違う。

 協会の仕事のようだ。

 捕鯨スタッフになるということは、国から支給がある生活だ。

 そして、気になるほくろがあった。


「ほほーう、痛いなあ」


 世界が進んだような心地がする。

 時間が過ぎていく。

 早く、捕鯨スタッフたちと会話を勤しみたい。


「家はどうしようかね」


「ゆっくり考えるかね」


「うん、母ちゃん」


 そう誰もいない。

 遺影に声をかけたのだ。


「今日は堅いパンだ」

 チーズ、トマト、ピクルス。


「ほほーう、うますぎる」


「いい世界になった」


「鏡を永遠とみる生活はおしまいだ」



 そしてスタッフと会った。

「部屋から出たかったんでっす」

「大丈夫」

 天から聞こえる。

「お母さんはね、きっかけを作ったの」部屋から出て、仕事に行く」

「私はね、結婚詐欺で外のせかいがつまらないの」


 めんどくさい、笑わせてみよう。

「ほほーう、お母さん、所詮は魅力が世界なのよ」

「そのとおり!」


「なんでお前が頭を下げる」

「保険証持ってないの」

「老後どうするんだ27さい!」

「殺人犯になるぞ」

「私はね、協会のものなの、ミミ、トガシ、ダツラ」

 血圧が高まる。

 四人は馬鹿なことでよく、刑務所で集まる。

 最近は、よく現実で会っていた。


 電話します。

「もしもし、たかしさん」

「ちがうひとです」

「ショウ!」

「我が息子」

「ここにもつながった」

「どうしたの」

「ふえーん、パンが固すぎる」

「ひきこもりのあとは協会よ!」

「協会がやっていないんだよ」

「そんなひきこもりいるか!」



 そんな一幕。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ