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不老不死になる方法

　これから綴られるのは…。

　九十百千二三（つくもちふみ）の日記帳の文章を、物語として再構築したものである。

　胎天地心教（たいてんちしんきょう）。

　この宗教に入信してから私の不幸続きだった人生は変わった。教祖である四方堂一葉（しほうどうかずは）に出逢い、私は生まれ変わったのである。

　彼は言葉を紡いだ。

　「不老不死になる方法があるのですよ。」

　と…。彼はそう云った。

　「その人をその人たらしめるのは何だと思いますか？外見？性格？私は、そのどちらでもないと思うのです。では、その人たらしめるのは何なのでしょう？私はこう思うのです。その人をその人たらしめるのは…。その人の記憶そのものなのだと…。」

　最初、私は彼の云う言葉が理解出来なかった。でも彼と会話をする度に私は少しずつではあるが…。その言葉の意味を知る事となった。