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何時かの何処かで誰かが。


 薬品の香りが漂う昏い部屋の中央。複数の男女が幾つかある紙の束を眺めながら、何やら会話をしていた。


 その内の一人の白衣の男性が一つの紙の束を取り、その表紙を虚ろな眼でなぞった。


 「どうされたのです?珍しい…。その人物に興味がおありで??」

 中性的な容姿の何かは、中性的な声を優しく発する。


 「あぁ。懐かしい顔が見えたんでね…。」


 ソレから白衣の男性は言葉を続けた。


 「このは、私の同級生だったんだよ。彼は自分自身が迚も嫌いだった。嫌いで嫌いで仕方なかった。彼の口癖は【私は私以外の何者かになりたい。】だったかな。そんな彼を憐れに感じてね。だから暇潰しに救ってあげたんだよ。」


 白衣の男性は虚ろな眼をしたまま、口角を上げ…。こう云った都市伝説を聞いた事があるかな?と言葉を紡いだ。


 その手にある紙の束を見つめながら…。


 白衣の男性は【臓器には記憶がある。】

 と云った。


 その紙の束の表紙には…。とある男性の顔写真と名前が記載されている。


 【NO.084 月城瑞葉】

 洗脳による複数の疑似人格の形成に成功。しかも、想定外の結果があった。彼の異能力は一つなのだが疑似人格に合わせて、その能力は変化すると云う事だ…。


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