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私は誰なのでしょうか?
日を追う毎に私の記憶に十七夜月華月と云う人物の記憶が混ざっていった。そして記憶が混ざれば混ざる程に曖昧になっていく事があった。私が誰なのか…と云う事だ…。
私は九十百千二三なのだろうか?
もし私が持っている記憶が他の誰かの記憶なのだとしたら…。私が私である事を、どうすれば証明出来るのだろうか…。
窓の外をボンヤリと眺める。角部屋だからか月明かりは部屋の中を満遍なく照らしている。
瞬間…。
視界を全て奪うかの様な光が視界を奪った。ソレが流れ星の所為だったのだと気付く迄には時間を要した。
数日後。その流れ星には未知のウィルスが混ざっていたと報道された。
そして…。
私が記憶していた世界は無くなった。