【2話 初めての外出と問題】
2ヶ月間の療養を終えて身体はしっかり動く
どころか,超回復した影響からか骨はより太く,
筋肉はよりしなやかで固めたなら金剛石が如く,
体は仕上がって居た。
「確かにそりゃそうだ,ステ服用していたとは,
言ってもあれだけ動けたあの化け物のガキだし
,,,」
そうして赤骸から出た先の地区へ向かう事へ,
我妻竜司は,生まれて初めて外に出る,外は
バッドローな黒龍街はまだ続いていた。
鬼の形相を浮かべる。
「なんで,なんでなんだよ,俺はまだ出られないの
かよ」
我妻竜司は慟哭しながら歩くのだった。
「あぁなるほど,この場所は確か地図上じゃあ,,,」
赤骸から奪い取った色々な戦利品の一つには,
黒龍街のマップもあった。
「そういや身体がいやに軽い,少し肩慣らしを
かねて走ってみるか」
そう言うと全力疾走を始めた。
「初速は,,,100mを9秒59ならより早く!
ウオォ」
竜司は亜音速に突入する。
「0,32秒か,やべぇ,昔にも無いぞこんな事」
初めてだった,死に極端に瀕した状況も何もかも。
「確かに殴りあいをしてきたのは,そうだが,
殴りあい,良くてナイフだ,そんな中だったから,,,俺は滅茶苦茶強くなっているのだろうか」
我妻が走って行くとその場所に来ていた。
「ここがあの達人の人情,仁義を重んじる三國の
親方が居ると言う確か名前は」
白骸と呼ばれている。
「黒龍街屈指の治安を持ち,老人や子供が普通に
生活可能な水準,やはりこの場所にはあのお方が」
そうして竜司は中心地に行く。
「は!は!は!は!は!」
「(あれが,三國のお方かな,世界中のありとあらゆる戦闘術を習得しているらしいが,,,凄い
気迫だな)」
筋トレ中の三國を見ていたのだが,何故か
眼前から三國は消えていた。
「あれ三國さんどこに行ったんだろ」
肩をトントンたたかれた。
「,,,⁉︎」
「君,視線と気配でバレバレだよ,殺気が無いから
仕掛けなかったが」
「あの急なんですが,もし良かったら助けて
くれませんか」
「ふむ,ワシに助けを乞うか,ありとあらゆる
武術に精通していて最高位の段を納めておる,
格闘技,戦術,武道の三の他にまぁあらゆる分野の武の極みと剣技/剣術の剣道,弓道,罠術など,
ありとあらゆる種類の武器兵器科学の極みに
まで到達した天賦の私だ,技術向上なら任せろ
少年」
えぐい雰囲気だった。
「いえ,あの黒龍街から出たくて」
「あぁなんだ,北西に1km進むとある巨門を
抜けたら行けるぞ,それだけか?」
「いえそれもそうですが,修行したいと
思いまして」
巨躯な身体から出る熱エネルギーから,
どれだけの運動エネルギーかが分かる。
「ええんか?ワシはきついぞ,ついて来れるか?」
「はい!」
こうして竜司はあらゆる技術を学ぶ。
総記,哲学,歴史,社会科学,自然科学,技術,産業,
芸術,言語,文学,まぁより深く分類したら心理学や物理学なども約数千万冊分の総数幾兆の
記述文に匹敵する学問も教えてくれた。
「身体をしっかり動かせ!そのまま授業だ!
体にありとあらゆる技術を刻みながら学問を
学べ!」
「うっす!」
こうして,1年間と10ヶ月と言う短い期間で
修行は完了した。
「三國流をマスターして居るってことは難易度的に全ての技術を超えた拳法が使えるわけや,
あらゆる技術の極地を身体を使い扱うスキル
総集だからな,よし学問も勉強をしっかりやって
たんだが多分お前資質があるよ,才能開花つまり
覚醒してたよ」
「覚醒?」
「完全記録保持者っつう,まぁ,カメラアイが,
眼から見た全ての情報を記録可能な様に,
肉体に置いてもそれが可能な奴,超簡単に言うと
相手を100%模倣可能って訳だな,まぁ
部位鍛錬を極めた奴の特別な才覚のスキルは
無理だろうが,基本技術とそのあらゆる応用なら
お前に勝つやつは居ないだろうがな」
「(つまりは対象+自身により,事実/理論上,
100%を超えた強さの模倣が可能って事かなぁ?)」
「(ワシが教えた武とは違い,本人の完全記憶体
には加えて最適回答を常に生き続ける
野生的本能の才覚,自然行動による無意識,
意志,流れ動作から知覚不可能な完全隠蔽身体となって居るものとして教えた天賦の型を持つ,
ワシの初めての弟子だな,無尽蔵かつ最適に
して最短のルートを選ぶ故にスタミナ切れや
痛みによるストップが無いからなぁ強いぞぉ)」
「なら師匠,俺に部位鍛錬を教えてよ!」
「いやダメだ」
「なんで」
「今成長期なんだから,骨が固まる前に
んな事したら奇形になる,その上うまく成長
出来んくなるぞ」
「ならどうすりゃいい」
「21歳になったら来い」
「わかった」
こうして竜司は更に強さを得たのであった。
「ならまた速さを調べてみるか」
初速は超音速の速さだが,最高速は,音を
置き去りにして居た。
「ふぅぅぅ」
そうして竜司は外に出て居た。
「ここが,外か」
初めて外に出てみたが,凄いどっとした疲れから,俺は倒れてしまったのだった。
気づくと俺は病院のベッドに寝転んで居た。
「先生!この子起きましたよ!」
「あのここは?」
「ここは花川病院,外科内科あらゆる医学的な
発展の最先端,それがこの病院です」
「へぇ」
「それより大変なんですよ君!」
「?」
それは驚愕の事実を知らされるきっかけとなった。